2024.02.15

【メゾン・ゲンズブール】をたずねて。フレンチアイコン、セルジュ・ゲンズブールの素顔がここに

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SERGE  GAINSBOURG
©Getty Images
自宅の書斎でのセルジュ。ピンストライプのジャケットに足もとにはレペットの「ジジ」、手にはタバコ、という定番スタイルで。書棚を飾るマリリン・モンローのポートレートは、後に彼がジェーン・バーキンに歌わせた曲「ノーマ・ジーン・ベイカー」(モンローの本名)を思わせる
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CHARLOTTE GAINSBOURG 
©François Halard for M le Magazine M du Monde
ファンによるグラフィティが何層にもなったメゾンの外壁の前で、サンローランをまとったシャルロット・ゲンズブール。昨年9月には、この外壁の実物大の写真が、トロンプルイユのようにサンローラン リヴ・ドロワのウィンドウを覆った
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ミュゼとブティック、バーの外観
©Alexis Raimbault for Maison Gainsbourg, 2023
右 ミュゼでは、時代順に8つのスクリーンでオリジナル編集のドキュメンタリーを常時上映
左 ミュゼとブティック、バーの外観。目印はカギ鼻が特徴的なセルジュの横顔のシルエット。チケット窓口もこちらに
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書斎 Maison Gainsbourg
© Pierre Terrasson, 1991
上階にある書斎は、たくさんの本であふれている。セルジュが好んだのは、なんと医学書、特に解剖学。ヘッドレストがあるアンティークのレザーの椅子は、19世紀にイギリスの歯科医院で使われていたもの
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Maison Gainsbourg 地上階、メゾンの入り口側から見たリビングルームでのシャルロット。
© Jean-Baptiste Mondino, 2023
地上階、メゾンの入り口側から見たリビングルームでのシャルロット。スーツはサンローラン。ジェーンの影響でブリティッシュタッチに傾倒していたセルジュは、この家の内装をイギリスのデコレーターに依頼。黒の壁は当時としては革新的で、見る者を驚かせた。フランシス・ベーコンやダリの絵画もあり、立川直樹さんによれば、1982年に彼がここを訪れた際には、すでに私設ミュージアムの様相だったそう
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Maison Gainsbourg 写真
© François Halard for M le Magazine M du Monde
セルジュはバンブーという新しい恋人ができても、生涯ジェーン・バーキンを愛していた。リビングにあるピアノの上には彼女との若かりし頃の写真が。出会ってすぐの1968年、トニー・フランクによる撮影
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Maison Gainsbourg
© Pierre Terrasson, 1991
ジェーンと出会う直前の大恋愛のお相手は、ブリジット・バルドー。彼女には「ハーレー・ダビッドソン」や「イニシャルB.B.」などの名曲を提供。「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」も最初はバルドーとの録音だった。振られてからも、ずっと彼女の等身大ポスターを部屋に飾っている。その下右は、バンブー。受賞したゴールドディスクも宝物だった
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リビング Maison Gainsbourg
© François Halard for M le Magazine M du Monde
リビングの奥の壁中央にあるのは、セルジュ自身の依頼でベルギーのアーティスト、ステファン・ド・イェガーが作成した彼の肖像画。ポラロイドカメラによるインスタント写真でピクセル状に構成されている
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ディレクター・チェア Maison Gainsbourg
© François Halard for M le Magazine M du Monde
1990年、カンヌ国際映画祭に監督作品『スタン・ザ・フラッシャー』で参加した際に贈られたディレクター・チェア。背には彼のオルター・エゴ「ゲンズバール」の名が。ジェーンと別れた1980年以降、アルコールや麻薬を続けていたせいもあってか、彼のダークで挑発的な部分が次第に露わに。彼はこれをかえってアピールし、ゲンズバールと名付けた
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Maison Gainsbourg
© Alexis Raimbault for Maison Gainsbourg, 2023
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