今面白い古典作品の読み方。【橋本和明】【山崎ナオコーラ】【児玉雨子】が解説!

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「菊花の約」
「菊花の約」は、義兄弟の契りを交わした男二人の再会の話。弟分は貧しいながらも酒と肴を用意して待つが、到着した兄貴分は実は自害していて、魂だけがやってくる
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「吉備津の釜」
「吉備津の釜」のワンシーン。陰陽師から「体にお札を貼って42日閉じこもれば前妻の悪霊を祓える」と言われた正太郎。実践するも、友人が正太郎のもとを訪ねると叫び声が。しかし本人はどこにもおらず、髪の毛だけがぶらさがっていた……
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「徒然草」
92段の、道を学ぶ人は、夜には翌朝があると思い、朝には夜があると思いがち。「課題をすぐに実行することがいかに難しいか。とはいえ、人生は長くないからこそ、一瞬一瞬を大事にしたいと思わされます」
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『改訂 雨月物語 現代語訳付き』
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『新版 徒然草 現代語訳付き』
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「宇治十帖」と呼ばれる第3部では、源氏の子である薫と、親友でライバルの匂宮とが、皇子の娘の浮舟を取り合う。浮舟は匂宮から性暴力を受け、絶望して自殺を図るも助かる。しかし結局俗世を捨てて出家。恋愛をやめた浮舟が幸せであってほしい。
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『ミライの源氏物語』
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近世文学に出てくる、遊郭を舞台にした作品での買春や人身売買は、現代の感覚で肯定するのは難しい。しかし、『青楼昼之世界錦之裏』は昼間の遊郭や花魁のリアルを描いていて、作者の山東京伝がファンタジーの裏側を見せようとする姿勢が興味深い。
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『江戸POP道中文字栗毛』