imase 1stAlbum『凡才』リリース記念インタビュー! 最近の #imase が考えていることを教えて

自身初となる全国ライブツアーや、1stAlbum『凡才』のリリースなど、新境地への挑戦を続けるimaseさん。20歳から独学で音楽活動を始め、SNSで制作過程を見せるという斬新なスタイルが話題となり、「NIGHT DANCER」、「でもね、たまには」などが国内外で大ヒット。成功へのステップを一段飛ばしで駆け抜け、驚くべきスピードで成長し続けるimaseさんに、音楽制作へのこだわりや、また「最近どぉ?」という直球の1問1答などお話いただきました。

環境が変わってもありのままの自分でいたい

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——自宅でひとり、音楽制作を始めた2021年からもうすぐ3年が経つimaseさん。それまでに、メジャーデビューやタイアップ楽曲の制作、ライブツアー開催などさまざまな経験を積んだ。デビュー前と現在で、音楽との向き合い方や制作方法などに変化は生まれましたか?

imase 何もかも変わりました(笑)。一番変わったのは環境ですかね。最初は地元の岐阜県で仕事をしながら、趣味感覚で音楽をやっていました。パソコンとソフト、MIDIのキーボードだけの、必要最低限の機材を使い、仕事が終わったらすぐ家に帰って曲作りをするという毎日が、素直にとっても楽しかったですね。嬉しいことにたくさんの方に僕の楽曲を聴いていただいたことで、拠点を東京に移して、音楽が仕事になって。以前よりも制作に真剣に向き合うようになりましたが、「仕事だ」と強要し過ぎると逆に良い作品が作れなくなってしまう。なので、あまり意識しすぎず、上京前の自分の感性をいい意味で残すようにしています。

——等身大の自分を映す歌詞やメロディが若者を中心に支持されていますが、今回新たに発売される1stAlbum『凡才』には、初めて制作した「Have a nice day」から最新曲の「BONSAI」や「Rainy Driver」など、多様な楽曲が収録されています。マクドナルドのタイアップソング「Happy Order?」は、自身の経験を歌詞にしているとか。

imase 学生時代にやっていたアルバイトで実際にあったことや、思っていたことを素直に表現しました。最後の1時間が死ぬほど長く感じたり、店長から急に「シフトを変われる?」って連絡が来たり……(笑)。嫌々バイト先に向かうんですけど、いざ働き始めたら、自分がこの仕事をやっているおかげで世界が少し回っているんじゃないか?って思ったり。どこにでもある些細なことを純粋に歌詞にすることで、共感してもらえるんじゃないかと思ったんです。

歌詞に込められた意外な法則

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——聴く人の心にスッと溶け込む歌詞を作るために、言葉選びで意識していることはありますか?

imase 分かりやすく伝える、という部分は結構考えていますね。歌詞を見ながら僕の曲を聴いてくださる方もいると思うのですが、歌詞を見ずに耳だけで聴く方が多いと思います。なので、メロディを聴いていて心地よく感じてもらえるフレーズが重要だと思っています。簡単な言葉だけど、それを誰も使ったことがないような言い回しにしてみたり、そういった部分は毎回チャレンジするようにしています。あとは言葉の響きは意識しているかもしれません。母音を柔らかくして、繋ぎをなめらかにすることによって、日本語だけど日本語っぽく聞こえない音を入れてみたり。濁音をフレーズの最初に用いることで、印象に残りやすくしたり。例えば「NIGHT DANCER」の“どうでもいいような 夜だけど”や、「恋衣」の“ベランダの窓ガラスに描いた”も。歌詞を見ると結構登場しているので、ぜひ見てみてください。

——メロディと歌詞が同時に浮かんだ曲はあるのでしょうか?

imase 「I say bye」という楽曲の最初のフレーズ、“東京 lonely night”は、口ずさみながらナチュラルに生まれましたね。

アルバム制作で見えた、今後の目標

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——全19曲とimaseさんの世界観がたっぷりと楽しめるアルバム『凡才』。曲順について、何かこだわりはあったのでしょうか?

imase 実は、この曲順にはストーリー性がありまして。1曲目に最新曲でアルバムタイトル名にもなった「BONSAI」を、19曲目に最初に作った「Have a nice day」を選曲しています。今までの自分を振り返ることができる、そんなアルバムにしたかったんです。「BONSAI」では、僕が最初に音楽制作していた頃に使っていた電子的な打ち込みの音を意図的に用いて、「初心に帰ろう」という気持ちを表現しています。ただそれだけではなく、ボーカルテクニックやラップを取り入れて、成長した自分もお見せできるような楽曲になりました。そんな一面も楽しみながら、アルバムを聴いていただけたら嬉しいです。

——新たなimaseさんを知ることができるアルバム『凡才』。ひとつの節目となる今作の制作を経て、最近挑戦したいと思っていることは?

imase どんどん新しい音楽のジャンルに触れてみたいですね。特に、最近はラウンジミュージックに興味があります。海外でも注目されているスタイルですし、自分自身の声質にも合うような気がしていて。あとは今よりも少しダークな雰囲気の楽曲を作ってみるのも新鮮かも?今までの自分に捉われず、もっと新しいimaseを開拓していきたいです。

一問一答!imase,What's up?

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Q.1最近買ったものは?

A.1「トッズ」のローファー。黒色のクラシックなデザインが気に入っています。

Q.2最近好きな飲み物は?

A.2水! ついに自宅にウォーターサーバーを導入しました。

Q.3最近驚いたことは?

A.3ライブで訪れた広島で牡蠣を食べたとき、美味しすぎてビックリしてしまいました。

Q.4最近いちばん焦ったエピソードは?

A.4家の鍵をエレベーターの隙間に落としてしまったこと。偶然バッグの中に予備の鍵が入っていたのが唯一の救いでした……。

Q.5最近いちばん笑ったことは?

A.5ライブの打ち上げでバンドメンバーと話していたら、なんてことないことで全員が爆笑していたこと! 理由やきっかけは思い出せないぐらい些細なことだったんですが、お互いの顔を見るだけで笑いが止まりませんでした(笑)。

Q.6最近やり始めたことは?

A.6体力づくりのため、ジムに通い始めました。

Q.7最近あった恥ずかしいことは?

A.7ホテルで金縛りにあったこと。人影が見えて物音も聞こえているのに動けなくて、心臓がバクバクしました。僕の荷物を漁られている気がして、それはダメだと力を振り絞って殴りかかったんですが、誰もいなくて……。ものすごく怖かったです。気づくと椅子を殴っていて、腕がずっとジンジンと痛くて、とっさに目が覚めてしまいました。椅子と戦っていた自分が恥ずかしいです(笑)。

Q.8最近ハマっていることは?

A.8海外ドラマの『プリズン・ブレイク』シリーズ!観始めたら止まらなくなってしまって、睡眠不足です(笑)。

Q.9逆に、SPUR.JP読者に聞いてみたいことはありますか?

A.9少し前から家電にハマっています。最近ロボット掃除機を購入したのですが、もっと自宅が快適になるおすすめグッズがあれば教えて欲しいです! ちなみに、今気になっているのは電動歯ブラシです。

imase 1stAlbum『凡才』リリの画像_5

5月15日に発売される待望の1stAlbum『凡才』は、日本を表現する盆栽とのダブルミーニング。海外での活動も注目されるimaseだからこそ、世界でも馴染みのある言葉をタイトルに忍ばせた。『第65回輝く!日本レコード大賞』で優秀作品賞を受賞した「NIGHT DANCER」をはじめ、ANESSA Global Campaign Song「Shine Out」やマクドナルドタイアップソング「Happy Order?」を含む全19曲が収録されている。

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