2025.02.09

ティモシー・シャラメが来日! レッドカーペットイベントをレポ「ボブ・ディランを演じたことは魔法のような経験」#名もなき者 #ACOMPLETEUNKNOWN

ティモシー・シャラメが主演するボブ・ディランの伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2月28日公開)のスペシャルレッドカーペットイベントが2月8日(土)、東京・麻布台ヒルズで行われた。本イベントのために来日したティモシーが会場に登場すると、圧倒的オーラで集結したファンを沸かせた。

ティモシー・シャラメが主演するボブ・ディランの伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2月28日公開)のスペシャルレッドカーペットイベントが2月8日(土)、東京・麻布台ヒルズで行われた。本イベントのために来日したティモシーが会場に登場すると、圧倒的オーラで集結したファンを沸かせた。

ティモシー・シャラメが麻布台ヒルズに降臨!

ティモシー・シャラメが来日! レッドカーの画像_1
階段上からファンに向けて手を振るティモシー・シャラメ

ティモシーが来日したのは、2023年秋に初めて日本に訪れて以来、今回で2回目。会場の麻布台ヒルズアリーナで大規模なレッドカーペットイベントが行われるのは初めてで、ボブ・ディラン同様に時代を動かすスターであるティモシーにふさわしい華やかな舞台に。抽選をくぐり抜けた幸運なファンたちの寒さも気にならないほど高まる熱気の中、アリーナを囲む階段上にティモシーが現れると黄色い声援が沸き起こった。階段の踊り場に立ち、会場をぎっしりと埋め尽くすファンに気づくと、ティモシーも満面の笑みに。

ストリート感のあるレッドカーペットスタイルを披露

ティモシー・シャラメが来日! レッドカーの画像_2
ブラウントーンでまとめながらも、エッジを効かせたスタイリングに

階段を降りていよいよファンが待ちわびるレッドカーペットへ。ファッションアイコンでもあるティモシーのスタイリングは、世界中を惹きつける理由のひとつ。この日は、ホルスタイン柄のボンバージャケット、ピンクと白のストライプシャツ、ステッチが特長的なベルベットのパンツを着て、ニューヨーク・ヤンキースのキャップとサングラスを合わせ、あえてドレスダウンすることで観衆の目を釘付けにした。とはいえ首もとはにはカルティエのダイヤモンドネックレスが輝き、また首からぶら下げた、ア ベイシング エイプのキャラクター「ベイビーマイロ」のショルダーバッグも注目を集めた。レッドカーペットでは「リトルデイブ」と名前を明かし、頭を撫でるシーンも。今回の来日はプライベートで度々キャッチされるティモシーの私服に近い印象だ。

ちなみに本イベントの前にティモシーは渋谷を訪れていたようで、インスタグラムのストーリーズで、キャップ、シャツ、ケーブルニット、トラックパンツのオールグリーンコーディネートで街に佇む様子をアップしていた。

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ファンが持参した写真や本にサインしながら、会話を楽しむティモシー

レッドカーペットではまずファンの元へ一目散に向かい、サインや写真撮影に快く、そして丁寧に応じながら、終始笑顔を見せながら、“神ファンサ”で30分ほど交流を楽しんだ。SPURの動画インタビューにも答えてくれ、来日の喜びをあらわした。

歌声も演奏も再現! 全身全霊で臨んだ偉大なボブ・ディラン役

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ステージ上ではキャップを脱いで。短髪も似合う!

続いて大歓声の中、ステージに登場したティモシーは「日本に戻ってこれたことがとても嬉しいです。先ほどレッドカーペットを歩いている時に、別作品のプレミアで前回来日した際に来てくれたファンを何人も見かけました。今日もまた時間を作って、ここに来てくれたことを本当に嬉しく思います。また同様に、これから本作を観てくれる時間を作ってくれることを願っています」と挨拶。

そして本作についてティモシーは、「ボブ・ディランは、自分にとってもアメリカ人にとっても大変意味が大きい、偉大なアーティスト。そしてそれはアメリカ人にとってだけではありません。5年半のリサーチの中で、日本にもたくさんファンがいることを僕は知っています。1970年代にボブ・ディランは日本で美しいコンサートを行い、彼の最高のライブレコーディングがされました。その歴史的な背景を知ると、さらにこの映画を楽しんでいただけるのではないかと思います。これは自信過剰で言っているわけではなく、僕自身も共演者たちも1万時間を費やして全身全霊で作った作品ですのでぜひ観てください」と、作品に賭ける思いを明かした。

本作は2018年よりプロジェクトが動き出したが、2020年にCOVID-19のパンデミックが起き、さらに業界のストライキが相次ぎ、製作が滞った経緯がある。ティモシーはその5年間、音楽の猛勉強と練習に専念し、ギターとハーモニカをマスター。劇中の歌声はすべてティモシーのもので、ボイストレーニングを重ねて習得した。本作がアメリカで公開される直前には、ボブ・ディラン本人がSNSに「ティミーは素晴らしく才能ある俳優だから、真実味のある私を演じてくれるだろう。というか、若い頃の私かな。あるいは、もう1人の私かもしれない」とポストしたほど信頼を寄せる。

自分の人生を変えるアーティストに出会い、魔法のような経験に

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ボブ・ディランといえばアコースティックギター。劇中でティモシーの弾く姿が楽しみ

フォークの神様、ボブ・ディランといえばアコースティックギター。劇中でティモシーの弾く姿が待ちきれない。

ステージ上、ティモシーの側にはギブソンのギターが飾られており、横目で眺めると「美しいですよね」とコメント。そしてファンへのメッセージを求められると「本作を通して、僕の人生を変えてくれたアーティストに出会えたと考えています。それこそがこの映画を作る上での掛け替えのない経験になりました」と、言葉を選びながら静かに語り出した。

「ボブ・ディランという存在が自分にどれほど影響を与えたかということは、言葉には言い尽くせないほど。共演したエドワード・ノートン、モニカ・バルバロも、それぞれ演じたアーティストから影響を受けたと思います。その結果、この作品は独自のスピリットを持つ、唯一無二のものになっているし、時間をかけて観る価値のある映画になったと自負しています。自分としては、本作に関わることは一つのミッションのようなものを感じていました」と、作品との深い繋がりを伝えた。

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終始和やかな雰囲気の中、イベントは盛り上がった

最後に「普段から、アートというものは観る方の解釈に任せるべきだと自分は考えています。だから本作を皆さんが観た時に自分と同じように感じてもらえるかはわからないけれど、私にとっては魔法のような経験になりました。でも本作は、少なくとも観る価値のある作品になっているのでぜひ劇場でご覧ください」と呼びかけた。

会場を後にする直前、ティモシーは通訳の方から教えてもらって「a complete unknown観てね」と、日本語でのメッセージを残し、イベントの幕を閉じた。

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は伝説的ミュージシャン、ボブ・ディランの黎明期に焦点を当てた伝記ドラマ。ミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、19歳のボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)がニューヨークに移り住み、1960年代の音楽シーンを舞台に、偉大なミュージシャンたちとの出会いを経て、スターダムを駆け上っていく様を描く。監督は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)などのジェームズ・マンゴールド。若き日のディランをティモシー・シャラメが演じるほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロらが共演する。

本作で歌もギター演奏も自らこなしたティモシーの熱演は高く評価され、第97回アカデミー賞主演男優賞へノミネート。他にも作品賞、監督賞(ジェームズ・マンゴールド)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ)、脚色賞(ジェームズ・マンゴールド、ジェイ・コックス)、音響賞、衣裳デザイン賞の、計8部門にノミネートを果たした。

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
2月28日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか 公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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