恋愛ものからミステリー、コメディまで、幅広いジャンルの作品で存在感を発揮し、2024年も話題作への出演が続いた岡田将生さんの最新作は、名匠、根岸吉太郎が16年ぶりに監督を務めた『ゆきてかへらぬ』。大正時代に実在した俳優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描いた物語だ。今作で小林秀雄を演じた岡田さんに作品について、そして、30代半ばを迎えて変化した現在地まで幅広く聞いた。
恋愛ものからミステリー、コメディまで、幅広いジャンルの作品で存在感を発揮し、2024年も話題作への出演が続いた岡田将生さんの最新作は、名匠、根岸吉太郎が16年ぶりに監督を務めた『ゆきてかへらぬ』。大正時代に実在した俳優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描いた物語だ。今作で小林秀雄を演じた岡田さんに作品について、そして、30代半ばを迎えて変化した現在地まで幅広く聞いた。
小林秀雄のことは何も分からなかった。でも、分からないから面白い
──小林秀雄という実在の人物をを演じる上で準備したこと、あるいは意識したことはありますか?
「監督から小林さんに関しての資料をいただいて、自分でも小林さんの本を読みました。でも、本をもらったのが結構前なんです。長い期間忘れたり、思い出したり、違う仕事をしながらも、いつこの作品に入れるんだろうってうずうずした感覚でした。また、この映画が完成して世の中に出ることを望んでいたので、実現するだけで嬉しかったですし、根岸監督とお仕事することが何よりの楽しみであったので、それが準備となっていました。でも、まず何よりも資料を読むことでしたね」
──資料とか、本を読んで感じた小林秀雄らしさ、小林秀雄は多分こんな感じの人なんじゃないかなって掴んだところはありますか?
「いや、何ひとつ分からないんですよ(笑)。分からないのが面白いんですよね。分かったら、つまらないですから。この映画で小林さんを演じた後も分からないですし。小林さんのことは小林さんしか分からないので、僕ができることのまず一つは、礼儀としてお墓に手を合わせに行くことでした。あとは本を読んだ上で現場で生まれるものを大切にしようと思いました。でも、小林さんを演じるとき、大切にしていたのは、泰子を通して中原を見ること。そこだけを忘れないようにすれば 二人の関係性をある種、達観してみることで小林秀雄というキャラクターがより一層この映画の中でも際立つものになっていくというのが頭の中にあったので リハーサルの中であったり、二人とセッションしたとき、どういう立ち位置にいて、どういうふうに見ることが正解なんだろうって考えていました。そして、根岸監督がその様子を楽しそうに見ていて、とても緊張しました(笑)」
小林秀雄は泰子と中原中也のバランサー。3人の関係性が不思議で面白い
──3人とも誰も自分たちの身に起きたことを後悔していない感じでしたね。岡田さんは、3人に起きたことは関係性も含めてどういうことだったと思いますか?
「泰子のセリフの中でも、「背骨じゃなくて、つっかえ棒だ」っていうのは結構しっくりきています。だから広瀬さんが3人は運命共同体だって話した理由はすごくわかるんですけど、小林がこの映画に出てきてから、色と空気が変わるんですよね。2人のグラグラした状態の中に小林が入って安定するんです。それがこの映画の面白さで、スクリーンにも如実に出ていて、自分でも驚いたんですよね。小林秀雄という人間が、あの映画の中で出てきた瞬間、スッと安定するという。バランサーみたいな感覚です(笑)。自分も現場に入ったとき、まだ不安があったり、どうやろうっていう迷いはあったけど、3人で一回台詞を言い合ったときに、すっと腑に落ちた瞬間がありました。それがなんかつっかえ棒みたいなことなのかなって、自分の中では思っていました。そうなると、広瀬さんが正しいかもしれない。運命共同体なんじゃないかな。自分が小林秀雄を演じたから、そうしたくないって、自分の思いがあるのかもしれません(笑)」
──恋愛事が入ってくると、リスペクトしていた人同士の関係性が崩れがちですが、依然として、小林は中原の才能を認め続けるっていうところがすごく現代的だと思いました。
「そうですよね。泰子が小林の家に初めて来たとき、中原もいて、小林の家で3人で食卓を囲むっていうよく分からない状況ですよね。みんな口に出していなかったんですけど、広瀬さんも大聖もきっとあれ何だったんだろうって思っていたと思う(笑)。あのシーンは、一周回ってすごいシーンになったなって。それをニヤニヤ見ている根岸監督がいました。あのシーンがこの3人を物語っているというか、普通だったら中原は来ないし、居座らない。真ん中に泰子もいないはずなんですけど、外すとか隣に座らず、三角を保つっていうのが、やっぱり支え合っているんじゃないかな。変な3人ですよね」
──3人のシーンがたっぷりあって見応え大でした。
「本当に濃密な撮影期間でした。終わったときは、疲れたなと思ったけど、これが映画の現場だって思いながら帰ったのは覚えています」
──疲労を感じたっていうのは、いい集中をされていたということですか?
「いい集中をしていたと思いますし、先ほど3人のバランスを語っていて語弊があるかもしれませんが、この3人のバランスって、実は劇中でも噛み合っていない瞬間がめちゃめちゃあるんです。会話もそうだし、僕たちの芝居のリズムも本当に噛み合っていないんです。それが不協和音的に自分の中に少しずつ入ってきているときと拒絶しているときがあって、根岸監督はそのバランスをどういうふうに見ていたのか。それが現場の中では成立はしていて、カメラを通すとなのか、監督があえてそういう演出をしていたのかっていうのは、もし時間があったら聞いてみたいです。噛み合ってるときは3人が同じ方向に向いているけど、次の瞬間に3人はバラバラになっているんですよね。不思議だなって(笑)」
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