アーティストとして世界を舞台に活躍する傍ら、俳優にも挑戦し、お茶の間の人気者としての一面も。マルチな才能を発揮するTravis Japanの松田元太さん。まっすぐ自然体でスターダムを駆け上がる彼の、新たな可能性の扉を開いて。
アーティストとして世界を舞台に活躍する傍ら、俳優にも挑戦し、お茶の間の人気者としての一面も。マルチな才能を発揮するTravis Japanの松田元太さん。まっすぐ自然体でスターダムを駆け上がる彼の、新たな可能性の扉を開いて。
撮影当日、リラックスした表情でスタジオに現れた、松田元太さん。いざシューティングが始まると、イメージに合わせてさまざまな表情を見せ、コンテンポラリーな動きを交えたポージングにも瞬時に応じる。現場にいたスタッフからは思わず感嘆の声が漏れた。
「ソロでは初めてのモード誌での撮影。意識しすぎず、ありのままで臨めました。今日は撮り始めて、スタッフの皆さんとコミュニケーションを取りながら、現場の雰囲気をつかんでいくようなイメージでした。チームのカラーが見えたときに、SPURはこういう雑誌なんだなと、自分なりに理解して落とし込んでいくんです。僕のSPURの印象は“シャレ散らかしている”(笑)。スタッフさんの技術と個性が集結し、見たことのない自分に出会えました」
限られた時間の中でも自然体。モニターをチェックし、スタッフを笑わせ、終始明るいムードで撮影は進んだ。
「現場に適応しないといけないという思いは、自然と身についたものかも。周りの先輩方もそうでしたし、この世界で生き残るためには重要なことだと、ジュニア時代から感じていました。今のお仕事でもそれが活きていることが多く、環境に感謝しています。洋服が大好きなので、今回の撮影でメゾンのルックを着ることができ、終始ワクワクしていました。最近プライベートで集めているのは革ジャン。革の種類を問わず、シングルやフードつきのもの、ロング丈やタイトシルエットなど。珍しいシルエットやデザインのものを見つけると、悩まず買っちゃいますね」
今回のテーマ“見たことのない松田元太”にあやかり、ファンに見せたことのない一面を聞くと、「銀行口座」という珍回答! 飛び抜けた愛嬌と飾らない人柄で、現場を和ませてくれた。 そんな松田さんが思う自身の性格は?
「僕は感情がすぐに出てしまうタイプなんです。嘘がつけないので、楽しかったら楽しそうにするし、つまらなかったら……(笑)。それで怒られたこともありますが、嘘をつくより、はっきり伝えるほうがいいかなと。回りくどいことが苦手で、ストレートで正直な性格だと思っています。なので、気心の知れた人やファンの前では感情がもっとオープンに。テンションが上がっ て、ふざけていることが多いですね」
俳優としても表現の幅を広げている彼は、4月からスタートするドラマで主演が決まっている。新たなチャレンジに向けての意気込みを聞いた。
「初めてのことはたぶんうまくできないと、開き直っています。失敗してもいいから、まずは飛び込んでみる。それで失敗を笑う人がいるんだったら、そんな人なんだなって。もちろん、緊張はしますが、それ以上に楽しみや好奇心が勝る。ダメでもいいから、挑戦するときはポジティブにビビらない」
昨年、アリーナツアーと世界6都市を巡る初のワールドツアーを成功させた、Travis Japan。今年1月の横浜アリーナ公演を皮切りに、約31万人を動員する全国ツアーの真っ最中だ。
「目標でもあったワールドツアーを経験できたうれしさもある半面、これから成長するための課題も。カルチャーやマインドが違うので、日本と海外のファンの方が、それぞれ楽しめるパフォーマンスを僕らは目指しています。毎公演その難しさを痛感しつつ、メンバー同士でミーティングを重ねて、皆さんの期待を越えられるように努めています。ライブは、ファンの皆さんとそのときを一緒に味わえる特別な空間だからこそ、誰よりも楽しみたいんです。実は、僕なりの楽しみがあって。少し歌い方を変えてみたり、今日はここでブレスをしてみようとかアレンジを加えてみたりしているんです。毎公演、こっそりいろんなトライをしているので、チェックしてほしいです」
そして、今夏は2度目となるアジア・アメリカでのワールドツアーが控えている。慌ただしい日々の心のよりどころは、意外にもシンプルなものだ。
「頭が働かなくなったときのお助けアイテムはアロマ。ラベンダーやウッディ系など3種類を使い分けて、気持ちを切り替えています。あとは、食べることが好きなんですが、先輩に連れて行っていただいておいしいものを一緒に食べられたときは幸せが倍増します。最近感動したのは、カニクリームとサワガニを揚げたもの。サワガニのもしゃもしゃとした食感がたまらなかった! オフはしっかりと体を休めつつ、メンタルケアするかけがえのない時間です」
デビューをして約2年がたった今。さまざまな現場で貪欲に学び、周囲の期待には彼らしく真摯に向き合う。その姿勢からまっすぐな人柄が伝わる。
「個人で受けるお仕事でも気持ちは同じ。自分にいただくお仕事=Travis Japanのお仕事、という意識です。グループでの活動に還元できるように、と常に考えています。素晴らしい環境でいろんなことを自分らしく、楽しみながら挑戦できるのは嘘偽りなく、ファンや家族、マネージャーさん、携わってくれている方々のおかげ。皆さんの声援が、僕の原動力です!」

1999年、埼玉県生まれ。Travis Japan の一員として2022年にデビュー。現在、 8都市を回るグループ最大規模のツアー 「Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual」が巡回中。また4月スタートのドラマ 「人事の人見」(フジテレビ系)で主演に抜擢。