1ST ALBUMが完成した、今の率直な気持ち
——まずは1ST ALBUM『WHO I AM』のリリース、おめでとうございます! ME:Iの皆さんのデビューからこれまでの道のりを感じられる一枚になったかと思うのですが、こうして完成してみてどんなお気持ちですか?
本当にありがたいことだなと思っています。メンバーともデビューから2年目を迎えた2025年に、1ST ALBUMのリリースと全国ツアーをすることを目標のひとつとして掲げていました。その一方で、果たして私たちの頑張りや実力が本当にそこに伴っているのか、どこか半信半疑な気持ちも抱えていて、不安に思っていたんです。ですが、そんな状態や思いも受け入れて形に残すことにも意味があると思うんです。なので、こうして発売が決まったこと、機会を作ってくれたことに、まずは心から感謝したいなと思っています。
——これまでMIUさんは他のオーディションにも参加経験があるなど、アイドルとしての夢に向かう過程のなかで紆余曲折あったと思います。「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」でME:Iとしてデビューが決まり、この『WHO I AM』はアーティスト人生で初となるアルバムリリースとなりますが、MIUさんにとってどんな存在となりそうですか?
もちろん、デビュー曲や、シングルのリリースなど、ME:Iとしての活動ひとつひとつにすごく大きな意味を持って臨んできました。ただ、このアルバムに関しては、リリースと同時にツアーも決定したので、やっとアーティストとしての人生に残る大きな作品が形になったと実感しています。アイドルとしての一歩を踏み出した記念の一枚となりそうです。
——今回収録された楽曲のなかでとくにお気に入りのものはありますか?
きっとファンの皆さんも含めて、みんなが気に入ってくださるのが「Royal Energy」ですかね。「TOXIC」のような強めなダンスナンバーで、こういうムードのME:Iを見たかった方も多いのでは?と思っています。個人的に踊っていて楽しいのは「Summer Magic」。アップテンポな楽曲で、振りも可愛い。これからの季節にもぴったりなナンバーだと思います。
——レコーディングする際、印象に残っている出来事はありますか?
「キラキラ」が自身の持っている声と歌い方に合っていたようで、1〜2テイクほどでレコーディングが終わりました。ほかの楽曲だと少し時間をいただいたりして苦戦することもあるのですが、「キラキラ」は、ディレクターさんが求めていることと、私の歌声がマッチした感覚がありました。早くレコーディングが済んだことで、時間に余裕ができたので発声を地声でやってみたり、ミックスでやってみたり。色々なやり方で挑戦できたのがよかったです。
一曲、一曲を自分の中に落とし込む作業とは、どんな感覚?
——改めてアルバム全体を聴いてみて、自分が一番成長したなと感じる部分を教えてください。
タイトル曲である「THIS IS ME:I」ですかね。とくにダンスの振り入れには、時間をかけて取り組みました。自分のなかで課題だったのが、身体を大きく使うことや、振りの正確性。その技術があるメンバーを見て研究して、とことんダンスと向き合ったので、踊りに磨きをかけることができたかなと思います。
——ME:Iの楽曲はポップでもあるんですが、ファンクやエレクトロニックなど、今回のアルバムに収録されている楽曲はさまざまなジャンルのエッセンスが感じられ、それもME:Iの色となっていると思います。MIUさんご自身が音楽のなかでとくに好きなジャンルはありますか?
ジャンルレスで色々聴くのですが、声質で惹かれることが多いです。洋楽だとR&B、K-POPだとグループよりもソロの方をよくチェックしています。なかでもテヨンさんが大好きで、出退勤のときや、メイクルームなどでよく流しています。テヨンさんで知らない曲はないほど、聴き込んでいるアーティストのひとりです。
——今後ご自身で挑戦してみたいジャンルはありますか?
ソロの場合で考えると、ポップとバラードが混ざったような明るい系のバラードですかね。それこそテヨンさんの楽曲だと「I」とか。ロングトーンを活かしたものに挑戦してみたいです。
——ME:Iの楽曲はさまざまなジャンルだったり、テイストだったり。それぞれの楽曲で核となる部分が変わってくると思います。MIUさんはどのようにして一曲、一曲を自分に落とし込んでいるのでしょうか。
曲と一緒に生活していくような感覚があります。もちろん、自分のパートである歌詞や振りをピックアップして考えることもあるのですが、まずは全体を踊り込むことを大切にしています。踊っているうちに、自然とその曲が自分に馴染んでくるんです。踊り続けていると、どこかのタイミングで身体を大きく動かせたり、その曲に合う表現ができるようになったり。それまでは色々と意識しながらで、硬い動きなのですが、自由に踊れる瞬間が訪れるんですよね。決められた振りを踊るのは最初からできるけど、自分らしく伸び伸びと踊れるようになるのは、一週間くらい経った頃です。
ちょっとした時間の合間でも、練習を重ねているので、曲がさらに自分にフィットしていきます。無意識のうちに表現がアップデートされていると思うので、初期と後半のパフォーマンスを見比べてみるのもおもしろいかもしれません。
今後の活動で、一から携わっていきたいことは?
——今の活動は、ベースに塗り絵のようなものがあってそれに自分たちで色をのせていくような制作過程だと思うのですが、今後、楽曲や歌詞、ダンス、衣装など、一から携わっていきたいことなどはありますか?
練習生の頃から作詞と作曲には興味があって、既存の韓国語の楽曲を訳したり、メロディーなしの歌詞を書いたりしているので、いつか挑戦できたらなと思っています。そして、振り付けも挑戦してみたいです。これまでも振りを考えたことはありますが、今後、グループの曲に合わせた振り付けを一から作ってみたいなと思います。
——いよいよ全国ツアーもスタートしますが、意気込みを教えてください。
パフォーマンスをすることが私たちの本業で、メインのステージとなるのがツアーだと思っています。ファンの皆さんが、来てよかったと思える舞台にしたいです。練習もいつも以上に力を入れて頑張りたいと思っています。ライブは生なので、私たちと一緒の場所にいるということを感じられるのが醍醐味。ファンの皆さんがその会場に来たからこそ味わえるものを残せたらなと思います。そして、その会場にまた足を運んだら、私たちのツアーのことを思い出してくれるような記憶を刻んでもらえたら嬉しいですね。
——ツアーでの一番の楽しみは?
やっぱりご当地ご飯です(笑)。お土産をたくさん入れられるように、大きいキャリーケースで行く予定です。あとは、おしゃれ。今までは練習着でそのまま会場に入ることが多かったのですが、今回はファッションを楽しむために夏の私服を色々と買いました。それぞれの土地が分かるスポットでスナップ写真を撮ろうと思っているので、SNSなどでぜひチェックしてみてください!
最後に一問一答!
MIUさんをもっと知りたくて、最後に、一問一答をお願いします。
・初めて買った音源は?
少女時代の「GENIE」
・初めてライブに行ったアーティストは?
少女時代のファーストジャパンツアー「GIRLS' GENERATION」
・憧れのアーティストは?
ロールモデルとしているのは、IZ*ONE出身のクォン・ウンビさん
・夏といえば何?
スイカ
・初めて家族のために作った手料理は?
小学生の頃、夏休みにおにぎりを作ったことがあります。家で仕事をしていた母が忙しそうだったので、ランチにと思って作ってあげました。
・母の味ベスト1は何?
ちくわとなすのそぼろ煮。自分の誕生日にリクエストするほど大好物です。
・今、ペットを飼えるとしたら何?
犬かな。ヨークシャテリアやマルチーズなど、ふわふわした犬種がいいですね。
・アイドルになる前とアイドル2年目の今、日常生活の中で「変わったな」と感じるところは?
おしゃれに気を遣うようになりました(笑)。練習生の頃はずっと練習着で生活していたので。
・逆にこの先も変わらないでいたいところは?
健康的なところ。
・今回のアルバムに収録されている曲の中で、一番好きなフレーズを選ぶとしたら?
私のパートで「This is WHO I AM」。
・自信を持てなかった過去の自分に、今ならなんと声をかける?
自信を持てないのには理由がある。いつか自信を持てるようになるまで諦めずに頑張ってほしい。
・日常で感じる、ささやかな幸せは?
出退勤のときに欠かさず聴いている、テヨンさんの楽曲。アルバムごとにコンセプトが統一されているので、そのときの気分で聴く一枚を選んでいます。
・最近食べたおやつの中で、忘れられない美味しさだったものは?
友人がおすすめしてくれた生ドライフルーツ。乾ききっていない半生の食感が本当に美味しい!
・今日はもう元気が出ない…というとき、どうしてる?
自分の機嫌を取るために、今なにがしたいのかを考えます。
・今お休みがあるとしたら何をしたいですか?
旅行。国内だと北海道、海外だと都会ではない、普段目にすることのない自然が多いところに行きたいです。
・グループの中で自分はどんなキャラクターだと思いますか?逆にプライベートになるとどんなキャラクター?
グループの中では冷静な方。プライベートではズボラです(笑)。
・最近気になっているファッションアイテムを教えてください
色々気になっているアイテムはありますが、靴ですかね。厚底だけど歩きやすい靴が欲しいなと思っています。
・好きなドラマ(あるいは映画)は?
ハリー・ポッターシリーズが大好き。自宅には本も全巻そろっています。
・韓国語習得のコツは?
一番早く習得できるのは、現地に行くこと。筆記よりも話す、聞くが大事なのかなと思います。自分でもやっていたのが、韓国のドラマやバラエティを韓国語の字幕で観ること。ずっと観ていると、耳が開くような感覚があって、パッチムの違いなども分かってくるようになりました。
・今日の撮影を終えた気分は?
色々とお話しすることができて楽しかったです! 撮影も顔寄りで、横顔や視線を外したショットなど、普段は撮らないような角度から撮影していただけて嬉しかったです。