前例のない挑戦を続ける 両脚義足のジャンパー

ゆぐち えりな●2000年5月12日、埼玉県生まれ。両脚に先天性の障がいがあり、3歳のときに両大腿骨から下を切断し義足に。中学時代にパラ陸上に出合う。2023年の日本パラ陸上競技選手権大会で走幅跳(T61)に出場し、2m58のアジア記録を樹立。その後も記録を伸ばし、現在の自己ベストは4m10。走幅跳だけでなく2024年の世界パラ陸上競技選手権大会の100m(T61)で6位入賞。またT61クラスの200mの世界記録を保持する。日本航空に所属。
湯口さんを読み解く3つのS
Smile
実家で飼っている猫と触れ合っているときが、現実逃避できる、一番の癒やしの時間です! 社会人になってから一人暮らしを始めましたが、時間を見つけてはよく遊びに帰っています(笑)。遠征や合宿などで離れている期間が長くなると、特に会いたくなりますね。
Sleep
クッションを脚の間に挟んで寝るとリラックスして深い眠りにつくことができます。合宿先などに持っていけないときはバスタオルを丸め、代わりになるものを作り、現地調達する形で工夫しています。あと、アロマオイルで気持ちを落ち着かせることもあります。
Society
競技を通して、社会とのつながりを日々感じています。記録を更新することで応援してくださる方が増えたり、取材のオファーをいただいたりなど。記録に挑戦できることがうれしく、「障がいがあるから」というネガティブな感情が湧くことがなくなりました。