【BE:FIRST SOTA】さんにインタビュー。「ソロで同じ脳みそ使いたくないなって(笑)」

9月に初めてのソロ曲をリリースしたSOTA。新たな道を切り開く彼の“今”の輝きを切り取った。

9月に初めてのソロ曲をリリースしたSOTA。新たな道を切り開く彼の“今”の輝きを切り取った。

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA

端正なテーラードルックをちゃめっ気たっぷりに

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA グッチ

ジャケット¥478,500・シャツ¥297,000・パンツ¥203,500・靴¥139,000/グッチ クライアントサービス(グッチ) サングラス(参考商品)/ケリング アイウエア ジャパン カスタマーサービス(グッチ)

正統派のクラシックなスーツに、パステルピンクのインナーが彩りを添える。意外な掛け合わせで、思い切り遊びたい。「スーツは、着る機会があまりないので気分が高揚します。このルックでいろんなポージングができて楽しかったです」。レトロなサングラスもよく似合う。

洗練された日常着をまとって美しく踊る

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA
SPUR11月号 BE:FIRST SOTA ボッテガ・ヴェネタ

Tシャツ¥119,900・パーカ¥260,700・レザーパンツ¥1,419,000・リング¥70,400・靴¥225,500/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ)

撮影中、リズミカルにダンスを披露してくれたSOTAさん。「フーディはすごく好きで、プライベートでもよく着るアイテム。Tシャツを重ねる着こなしが新鮮でした!」。トップスのレイヤードやイントレチャートが目を引くスエードパンツで、ストリートスタイルをモードに昇華。

見たことのない組み合わせが新しい化学反応を起こす

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA プラダ

ジャケット¥814,000・ブローチ¥67,100・ブーツ¥346,500(すべて予定価格)・パンツ¥352,000(参考商品)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

シアリングの襟が印象的なジャケットの胸もとには、一輪の花が咲き誇る。目を見張るようなさわやかなブルーのサテンパンツが、爽快なムードを演出。色のコントラストが、互いの存在感を際立たせる。

エッジィなバランスで唯一無二の着こなしに

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA バレンシアガ

ブルゾン¥451,000・パンツ¥253,000・ネックレス¥90,200・ブーツ¥552,200(すべて予定価格)・タンクトップ(参考商品)/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

「一番持っているのはジャケット。冬場でも中はタンクトップ1枚で、すぐに脱いで動きやすいようにしたい(笑)」。いたずらっぽく笑う彼のスタイルに寄り添う一着。深いカッティングから素肌がのぞくタンクトップやハーネスつきのブーツが、クールなだけではない奥行きある人物像を描く。

アンビバレントな魅力を引き立てる二つのルック

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA
SPUR11月号 BE:FIRST SOTA グッチ

シャツ¥1,298,000・ベスト¥335,500・パンツ¥242,000・靴¥139,000/グッチ クライアントサービス(グッチ)

スパンコールがきらめくシャツとカシミヤのニットベストがマッチ。アイテムをダークトーンに統一することで、ドラマティックなムードが加速する。

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA セリーヌ

コート¥605,000・スウェットシャツ¥143,000・パジャマパンツ¥143,000・ネックレス¥115,500・靴¥170,500(すべて予定価格)・Tシャツ(参考商品)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ) 靴下/スタイリスト私物

ユーモラスなドローイングが施されたスウェットとパジャマパンツにロングコートを羽織れば、シックでありながらも少年のようなアウトフィットが完成。自由を愛する彼にはこんなミックススタイルがよく似合う。

思い入れのあるコレクションを自分らしく着こなして

SPUR11月号 BE:FIRST SOTA バレンシアガ

シャツ¥198,000・パンツ¥218,900・ベルト¥58,300・キャップ¥89,100(すべて予定価格)・イヤカフ(参考商品)/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

撮影後、「このタイミングでデムナのコレクションを着られてうれしかったです」とSOTAさんが喜びを口にしたのは、今年7月にブランドを去ったクリエイティブ・ディレクターが手がけたルック。「スタンダード」をテーマに、従来のスタイルを再定義。スリーブにTシャツ素材を採用したシャツや、ダメージ加工を施したデニムなど、ベーシックなアイテムを刷新した。

ソロで同じ脳みそ使いたくないなって(笑)

自分がリフレッシュできる100%チルな曲にしたかった

——BE:FIRSTの8枚目となるニューシングル「空」は『第92回 NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部』の課題曲として書き下ろされた楽曲です。多感な時期の若者の心に寄り添うような、感動的な一曲となっていますが、SOTAさんが初めてこの曲を聴いたとき、どのように感じましたか?

SOTA BE:FIRSTの王道的なヒップホップチューンなどは自分なりに消化するので、何も考えずに受け取ったときのファーストインパクトを大事にするようにしています。でも今回は中学生の合唱コンクールで歌う曲ということなので、すごく構えて聴きました。アウトロのゴスペルの感じが流れた瞬間、「あぁ、これは好きなやつだな」って思いましたね。一気にこみ上げてくる感じがあって、かなりどストライクでハマりました。BE:FIRSTが奏でる合唱はこれだよなって。

——「BE:FIRSTが奏でる」という意味では、「空」に収録されている「Secret Garden」もグループにとって大事な一曲になっているみたいですね。

SOTA やっぱりヒップホップやR&Bのカルチャーに感化されて音楽を始めたメンバーがほとんどなので、このカルチャーのバトンを絶対に右肩上がりでつなげていきたいというのはずっとテーマとしてあります。それこそもう2年くらい前からこういうR&Bテイストの曲をやりたいと思って、社長をはじめ、制作スタッフのみんなにいろいろ相談していたんですけど、BE:FIRSTらしさをどう落とし込むかというところでなかなか答えが出なくて。本当にずっと試行錯誤を繰り返しながら、ようやくできたという感じです。個人的には今のBE:FIRSTにとって一番かっこいい形の音楽になったんじゃないかなと思っています。

——そして、今回は初のソロ曲「Chill with you 〜 One of the BE:ST-04 SOTA 〜」も収録されます。意外というか、レゲエ調で、タイトルどおり、とてもチルな曲でした。

SOTA もうラップもハードチューンもグループでやっているし、踊れる楽曲という部分ではBE:FIRSTに全振りしているので、ソロで同じ脳みそ使いたくないなというのが正直なところで(笑)。BE:FIRSTが好きなことを全然やらせてくれないチームだったら、ソロ曲はダンスチューンになっていたと思うんですけど、もう逆で。そこの脳みそをグループで使いまくっているので、ソロのときはちょっと休みたいなというのが一番大きかったですね。やっぱりヒップホップチューンだとどうしても踊っちゃうし、最近は作るほうにも携わっているから、いろいろなことを考えてしまうんです。ただ、レゲエとかサーフロックとかローファイは、アーティストとしてのSOTAじゃなくて、島雄壮大のときの自分がずっと昔から好きで聴いていた音楽。ソロでやるんだったらそういう曲をやりたいなと思って、レゲエにしました。

——「Chill with you」では作詞も手がけています。「救ってくれたジャクソンズ=ヒーロー」というSOTAさんならではの歌詞もありますが、作詞はどのように進めていったんですか?

SOTA 最初はラブソングも浮かんだんですけど、もうラブを考えるのも疲れちゃって(笑)。好きな人のために頭抱えるみたいな歌詞はちょっと今の気分じゃなくて、ただただ自分がリフレッシュできる、100%チルな曲にしたいなと思ったんです。とはいえ、感謝とか敬意といったテーマはもともとあって、そこはぶらしたくなかったので、自分はいったいどんなことに感謝しているんだろうって思い起こしながら歌詞を書いていきました。ほかのメンバーは休みのときも僕だけ制作、みたいな日々が結構続いたんですけど、逆にラッキーと思えるくらい楽しい時間でしたね。生バンドを初めて揃えたときはめちゃくちゃ気持ちよくて、制作スタッフのみんなとずっと揺れながら聴いていました。本当にリフレッシュできましたし、とにかく最高に楽しかったので、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。

——初のソロ曲もリリースして、この先やりたいことや見据えていることは何かありますか?

SOTA 僕個人は最終的に海沿いで暮らして、サーフィンができたら何でもいいです(笑)。BE:FIRSTに関しては、自分たちの音楽をもっとより鮮明に形にしていって、結果的に音楽の価値観を上げるようなアーティストになりたい、というのが昔からの変わらない目標ですね。そのためにはまだまだやらないといけないことだったり、努力もたくさん必要ですけど、俺らの音楽じゃなきゃ味わえない楽しさは絶対にあると思っています。わかりやすい名声とかではなく、「BE:FIRSTじゃなきゃ、今のこの感情は消化しきれない」みたいな立ち位置になれたらすごくうれしいですし、そういう力を自分たちは持っていると思うので、信じて目指していきたいですね。

——今年はワールドツアーがあって、夏フェスにも出演して、ソロ曲を出して、10月にはベストアルバム『BE:ST』の発売があって、11月からはファンミーティングアリーナツアーも始まります。忙しい時期が続きますが、普段の息抜きはどうしているんですか?

SOTA 実は昨日、オフだったんですよ。でも、SPURさんの撮影があるので筋トレに行きました。オフだからといって、ダラけるっていうのはあまりないですね。本当は暴飲暴食したいです(笑)。以前は買い物も息抜きだったんですけど、行くと意味わからないくらい散財しちゃって。表参道とか行ったらもう終わりですよ。だからメンバーとも話して、買い物はやめようねってなっています。物欲発散が幸せを通り越して、ちょっと罪悪感を覚えるくらい買っちゃうんですよ。そういうオフの過ごし方ではなく、どうにかチルい方向に行けたらいいよね……ってことで、昨日はメンバーとバーベキューしました。JUNONのおばあちゃんちで。

——メンバーのおばあちゃんちに遊びに行くんですか! 本当に仲がいいんですね!

SOTA そうなんですよ。仲いいんですよ。土砂降りでしたけど、めっちゃ楽しかったです。結局オフが一緒なので、息抜きのときもメンバーと一緒っていうのが多くなっちゃうんですよね。

——そういうとき、どんな話をするんですか?

SOTA 曲のリリースが近かったりすると、やっぱりそれがメインになっちゃいますが、基本はくだらないことしか話してないですね。高校生レベルです(笑)。でも、その時間が最高に楽しいんですよ。

最近のSOTAさんをもっと知るための3つのQ

Question.1

またソロ曲を出してみたいですか?

楽しかったので、機会があれば出してみたいです。そのときはまた「Chill with you」みたいな感じの曲がいいですね。ヒップホップはBE:FIRSTに全振りしているので、チルな音楽だけでソロアルバムを作ってみたら面白そう。

Question.2

11月からのファンミーティング。アリーナツアーはどうなる?

ワールドツアーに出ていたこともあって、日本のBESTYと会える機会が少なかったので、日頃の感謝とか近況報告とか、フランクにいろいろなことを伝えたいと思っています。メンバーみんな、話したいことはいっぱいあるので!

Question.3

最近心が大きく動かされた出来事は?

やっぱりワールドツアーじゃないですかね。特にヨーロッパはやばかったです。ライブのお客さんを見ていると、何でこんなに音楽が好きなんだろうってくらい、心から楽しんでいる感じが伝わってきて、かなり衝撃を受けました。

SOTAプロフィール画像
SOTA

2001年、神奈川県生まれ。’21年、BE:FIRSTのメンバーとしてデビュー。10月29日に2枚組ベストアルバム『BE:ST』をリリースし、11月からは10都市をまわる全国ファンミーティングアリーナツアー『BE:FIRST 2nd Fan Meeting ーHello My "BESTY" vol.2ー』が開催される。

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