「AND JUST LIKE THAT...シーズン2/セックス・アンド・ザ・シティ新章」が最終回目前。とうとうサマンサ・ジョーンズ(キム・キャトラル)が帰ってくる。やはり4人揃ってこその本シリーズ。あくまでカメオ出演ということだが、楽しみで仕方ない。さらに、キャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)があのアパートを売ってしまう衝撃の出来事があり、ファン待望のエイダン・ショウ(ジョン・コーベット)とのやり直しの恋の行方もハラハラする状況だ。サマンサのカムバックについて、また改めて第2シーズンとは何だったのか? 第3シーズンは予定されているのか? キャストと製作者が語る。そこにはシリーズ開始から25年、長年このドラマが愛される理由があった。
シーズン2のキャリーはとてもハッピーな存在
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
サラ・ジェシカ・パーカー シーズン1に比べると、2でのキャリーはよりハッピー。希望を持ち、元気を取り戻しています。どれくらいの間悲しみに暮れるかは、人それぞれですが、キャリーの場合はビッグが亡くなった悲しみと上手く向き合えたと思っているんです。それでも、想像しなかったような時に悲しみに襲われたりもします。また、何より久しぶりにNYにシングルでいることの意味を再発見しています。彼女が以前ひとりだった頃とは時代が劇的に変わってはいますが。シーズン2のキャリーは、期待と発見に溢れていますが、彼女はもともとすごく希望を持つタイプの人間です。何かあると内に抱えて、自問自答する性格でもありますが。ニューヨーク、恋愛関係、友人や誰かと親密な関係を持つことが大事だと、信じているんです。
シャーロットは、分かれ道に立っている
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
クリスティン・デイヴィス シャーロットはシーズン1同様に、子どもたちにとって良き母であり、ハリーにとっては良き妻であろうとしています。でも子どもたちが自立していく中で、彼女がすべてをコントロールできなくなってきているので、悩むのです。自分のしていることが正しいかどうか、考え直さなくてはいけない。それが演じていて楽しいところであり、私自身も共感できるんです。シャーロットは分かれ道に立っているのです。
ミランダには外の世界が広がった
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
シンシア・ニクソン 彼女は長年眠っていたようなものでした。彼女が結婚した相手は、すべてが予想内で、居心地は良いけれど、新しいことは何も起こさない人でした。ただ彼を傷つけたくなかったから長年結婚していたんですね。でも、その扉を開けて外に出てみたら、色々なものが彼女に降りかかってきました。それらすべてが良いこととは限りません。でも、それが最高なんです。歳を重ねて脳を衰えさせたくなかったら、外国語を学ぶべきだと言います。それが上手くいかずいい気分にはなれなくても、脳に新しい道を開きます。それで頭がいつも冴えた状態になれますし、ミランダがそんな状態にあるというのはすごく大事なことなんです。
シーズン3の可能性は、もちろんあると思います! シーズン1は、新しい登場人物の紹介で、シーズン2でようやく走り始めた感じがしているのです。実は2の終盤で、ある大きなことが起きるんです。だから絶対にシーズン3があって欲しいですし、素晴らしい内容になると思います。
製作側から語る、シーズン2
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
マイケル・パトリック・キング(製作総指揮) シーズン1が、死についてであり、暗く冬のようなシーズンだったとすると、シーズン2は春。人生において息を吹き返し、新しいものが芽生え、成長する季節です。人生とは短いものだから今を生きろ、ということなんです。今回、死を描けた唯一の良い点は、人生はその後も続くと見せられることです。実際の人生ではそれは非常に辛いことです。でもフィクションの世界では、キャリー・ブラッドショーをみなさん25年間も知っていて、彼女の成功や失敗を何度も見てきています。いかにして人がそれを乗り越えられるのか、それを見てきたからみなさん共感してくれるんじゃないかと思うのです。
そしてシーズン2を製作すると決めて、何をしたいか考えた時最初に思い付いたのが、エイダンでした。番組のファンにとっては大事な瞬間だと知っていたからです。それに、キャリーとエイダンの関係性はすごく複雑だったので、彼らが今どうなるのかを考えるのは面白いと思いました。2人の関係が終わったのは23年前で、14年間も会っていないのです。キャリーには、人生でふたつも素晴らしい恋愛関係があり、それはとても恵まれたことです。そのうちのひとりを失ってしまったら、もうひとつについて考えるのはすごく自然ですよね。彼らに何が起きるのかを考えるのは、ライター冥利に尽きます。
視聴者のなかには、キャリーが34歳の時34歳で、キャリーが56歳になった今、56歳になっている人もいると思います。そういう繋がりって非常に稀ですよね。だからこのシリーズが大好きでした。もっと描けることもあるので、シーズン3へと続くといいなと思いますね。
ジョン・コーベットと、キム・キャトラルの米メディアでのコメントも紹介
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
ジョン・コーベット (シーズン1の時に)街中で撮影している写真などがメディアに出ているのを見て、自分には、カムバックやカメオ出演の話も来ていなかったので、少しジェラシーを感じました。今回は、エイダンは、本当に本当にキャリーの言うことに耳を傾けます。(出典:https://www.nytimes.com/2023/06/20/arts/television/john-corbett-aidan-and-just-like-that.html )
サマンサ・ジョーンズを演じたキム・キャトラルも、復活について米トーク番組「Today with Hoda & Jenna」で発言。当初は出演しないと言ったのに、出演することになった経緯について語る。
HBO(放送局)のCEOから直々に電話がかかってきて、「どうすれば出演してくれますか?」と聞かれるなんて、まず滅多にない体験ですよね。それで「ふむ、そうね?」と考えて(笑)、私がお願いしたことすべてに彼は「イエス」と同意してくれました。その中のひとつは、パット・フィールド(パトリシア・フィールド/スタイリスト)と仕事したいということでした。なぜなら私が復活するなら、サマンサらしいスタイルで復活する以外にはないと思ったから。それは絶対条件でした。パットにサマンサが復活すると伝えたら「あなたは面白いから、あなたが復活すればみんながハッピーになる」と言っていました。それで、2人でバーグドルフ(グッドマン)で一緒に最高の衣装を買いました。
8月にカメオ出演のために現場に戻った時は、本当にすごく楽しかったです。撮影はお昼頃に始まって、4時くらいには終わっていました。なので、そのあと戻って、パートナーのラス(ラッセル・トーマス)とドライマティーニで乾杯しました(笑)。
出演はここまでですが、サマンサとは、永遠にさよならすることはないと思います。自分にとってすごく大事な役だし、私が守らなくてはと感じるのです。サマンサから得たものはあまりに多くて、だから彼女にはすごく感謝しているんです。(出典:https://twitter.com/TODAYshow/status/1674395679052152832 )
最終話をお見逃しなく
©2023 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max™ is used under license.
「AND JUST LIKE THAT...シーズン2/セックス・アンド・ザ・シティ新章」U-NEXTにて見放題で独占配信中。8月24日に最終11話配信。