日本を代表するアーティスト 草間彌生の展覧会『INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION』を2026年1月12日までエスパス ルイ·ヴィトン大阪で開催。
エスパス ルイ·ヴィトン大阪で草間彌生の展覧会『INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION』を2026年1月12日まで開催中。本展は、草間が国際的なアートシーンに登場した初期の作品から近年までの、長年にわたる幅広い創作活動を鑑賞することができる貴重な機会だ。
1960年代から近年の作品まで幅広く展示
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
本展は、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪の計6か所にあるエスパス ルイ・ヴィトンにて展開される「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環で、日本人アーティストの展覧会が開催されるのは初めてのこと。フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションから絵画作品8点とインスタレーション作品1点が展示される。
“水玉”が無限に拡張する『無限の鏡の間』
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
展覧会のハイライトとなるのは『無限の鏡の間―ファルスの原野(または フロアーショー)』(1965年 / 2013年)と題されたインスタレーション作品。草間が数多く手掛けた『無限の鏡の間』の第1作であり、鑑賞者を果てしなく続く水玉の世界へと誘い、無限の没入体験をもたらす。
一貫して創作を導いてきた主題のつながりを表現
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
さらに、「無限の網」や「水玉」など、創作活動初期から近年まで描かれてきたテーマの絵画作品も展示。幼少期の幻覚体験から彼女独自の世界観を築き上げ、そこから生まれる精神的な葛藤を主題にした創作を行ってきた。「自己治療(セルフセラピー)」と彼女が呼ぶ制作過程においては、強迫的に反復されるモチーフは重要な表現手法であり、本展で紹介されている作品群にもこの特徴が色濃く反映されている。「無限の網」や「水玉」といったモチーフを用いた多様な技法を駆使することで、鑑賞者に視覚的な没入へと誘い、無限というテーマについて考えるよう促しているという。
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
作品を見終えて、展示室の奥へ進むと草間彌生のインタビュー映像を大きなスクリーンで堪能できる空間も用意。期間限定で、エスパス ルイ・ヴィトン大阪のビル1Fにあたる店舗フロアでは、カボチャの彫刻『大いなる巨大な南瓜』(2023)も展示されている。注目のイベントが目白押しの大阪へ出かけるなら、大阪中之島美術館で開催中の展覧会『VISIONARY JOURNEYS(ビジョナリー・ジャーニー)』と合わせて、ぜひ立ち寄ってみて。
『INFINITY - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION』
会期:2025年7月16日(水)〜2026年1月12日(月・祝) 会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪 住所:大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F 開館時間:12:00〜20:00 入場料:無料 ※休館日はルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準ずる