DIESEL

vol.11 DENIM

カジュアルアイテムの王様だった時代はもう昔。デニムアイテムは今やトップモードの主役に。人気ブランドとのコラボや特集の数々で、その変遷を追いかけ続けてきたSPURも、デニム愛にかけては自信あり

DIESEL

フランスのニーム地方の綾織物が語源のデニムは、19世紀後半の鉱員の労働着がジーンズと呼ばれ、1950年代に若きハリウッドスターが着用することでブレイク。デニムのツナギをハードなベルトで巻きつけた着こなしは、自由と反抗の象徴だったデニムへのスタイリッシュなオマージュ。

ジャンプスーツ¥49,000・ベルト(上)¥14,800・(中)¥18,800・(下)¥9,800/ディーゼル ジャパン(ディーゼル) タンクトップ¥1,400/サンタモニカ渋谷店 バンダナ・パンツ/私物

どんなスタイリングにもハマるデニムはモードな毎日の強い味方

 スキニー、フレア、ワイドにバギーと、ジーンズひとつとってもさまざまなシルエットがあり、SPUR読者はいわずもがな、誰もがワードローブにひとつは持っているデニムアイテム。2003〜’11年にSPURに在籍し、デニム担当として多くのページを作ってきた岩佐きぬ子SPUR元副編集長は、2000年代前半に大きな盛り上がりを見せたそのブームをこう振り返る。

「当時はさまざまなタイプのデニムがファッションの主流となってきた時代。インポートのデニムレーベルや、他とは違うこだわりを掲げたブランドも多く、大いに支持されていました。スタイリングの幅が広がったことで、SPURのテイストにもハマったのでしょう。今は単体で強いアイテムはなかなかないので、デニムがそれだけ勢いがあったのだと思います」

 旬のブランドとデニム素材でコラボレーションをし、SPUR誌面で通販をしていたのもちょうどその頃。モードな素材のひとつのカテゴリーとしてスタンダードになった現在は、ドレスダウンのキーアイテムとして、さらにはドレスアップのメイン素材としても、変幻自在な表情を見せてくれる。SPURはこれからもずっと、デニムの進化を追い続けていく!

SOURCE:SPUR 2019年9月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Yasutomo Ebisu styling: Tomoko Iijima hair & make-up: Shinya Kawamura 〈mod’s hair〉 model: Maja edit: Satoko Hatakeyama

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