PRADA

vol.7 Supermodel

最新モードを着こなす表現者として、また、時代を映すアイコニックな存在として、誌面を彩ってきたスーパーモデルに今月はフォーカス。2000年代にいち早くSPURの表紙を飾り、ブロンドのショートヘアが大人気だったあのスーパーモデルのエピソードも交え、SPURとスーパーモデルとの関係性を語る。

Brand PRADA

ショーや広告に起用されたあと、すぐに売れっ子になるなど、アップカミングなモデルの目利きに定評のあるプラダ。知的でモダン、時代の先端をいくコレクションは、往年のスーパーモデルたちがSPURの表紙でも数多く着用してきた。白シャツに胸元や肘をくりぬいたニットを重ね、シルクサテンの光沢や透けるハイソックスで質感を対比させるアカデミックなスタイルも、旬のモデルが着ることでクールに輝く。老舗ブランドの実力がここにある。

セーター¥135,000・シャツ¥109,000・スカート¥197,000・ソックス¥18,000(すべて予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

ショーのランウェイで新星を発見! アギネス・ディーンの衝撃

グラマラスで卓越した個性を持つモデルが「スーパーモデル」と呼ばれ、爆発的ブームとなったのは1990年代後半のこと。SPURは日本でのスーパーモデルブームの火つけ役でもあり、それぞれの時代に最も輝く女性たちをいち早くフィーチャーしてきた。そして2000年代の新しい価値観の中で他誌に先駆けて注目したのが、金髪ショートヘアがトレードマークのアギネス・ディーン。当時の表紙担当で彼女を起用した編集長の五十嵐は語る。

「ニューヨークのアナ スイのショーで彼女を見たのが最初。ボーイッシュなルックスにパンク風のヘアがとても素敵で、即座に彼女のエージェントに『SPURでアギネスを撮りたい』と手紙を書き綴ったほどです」

古着好きでミックスコーディネートの達人。バックステージの私服スナップの常連でもあり、なによりもサービス精神があり性格がすごくいい彼女。スターダムに上り詰めたのは、SPURの表紙を飾った直後のことだ。

SPUR 2007年10月号

「SPURの読者が憧れるボーイッシュな女の子の完璧な形がアギネス。半面、仕事ではエレガントなルックも着こなせる。いいモデルというのは幅も広いのだと確信しました」

2010年代もいよいよ今年で終わり。次のスーパーモデルの出現に大いに期待したい!

SOURCE:SPUR 2019年5月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Takemi Yabuki 〈W〉 styling: Tomoko Iijima hair: JUN GOTO  make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Hirschy edit: Satoko Hatakeyama

FEATURE