【エルメス】【ルイ・ヴィトン】など、リペアで永く楽しむ人気ブランドの「名品バッグ」

お気に入りのバッグを永く愛用するには、正しいホームケアとプロによるメンテナンスの両輪がマスト。スタイリスト倉形紀恵さんとエディターAKIYAMAが、バッグのリペアサービスを独自に設けているブランドの中から、おすすめの新作を厳選! リペアサービスの内容とともにバッグの魅力を紹介する。

お気に入りのバッグを永く愛用するには、正しいホームケアとプロによるメンテナンスの両輪がマスト。スタイリスト倉形紀恵さんとエディターAKIYAMAが、バッグのリペアサービスを独自に設けているブランドの中から、おすすめの新作を厳選! リペアサービスの内容とともにバッグの魅力を紹介する。

乗馬のエッセンスを編み込みディテールで表現【エルメス】

バッグ〈H16×W23×D10cm〉¥1034,000/エルメスジャポン(エルメス)

バッグ〈H16×W23×D10cm〉¥1034,000/エルメスジャポン(エルメス)

スタイリスト倉形紀恵さん(以下K) 最初に紹介するのは、エルメスの「ネオ・ガーデン・ブルティ」。乗馬界に息づく伝統の編み込みの技法をデザインに落とし込んでいます。

エディター AKIYAMA(以下A) サイドのスナップボタンを留めると形が変わってまた愛らしい。いろんなシーンで活躍するトートバッグだから、お手入れしながら長く使いたい。 

K リペアに関しては、エルメスの店舗で相談するのはもちろんOK。さらに大阪にある「エルメス アフターセールスカウンター」は、職人が常駐しているエルメス製品のリペアやケアに特化した店舗なので、専門スタッフが相談にのってくれます。ただし、ものによってはパリに送ってお直しをする必要があるので、数ヶ月など長期に及ぶ場合もあるのだとか。

A たとえ時間がかかっても、エルメスの卓越した技術を誇る職人にリペアしてほしいですよね。以前、俳優の秋川リサさんの私物を見せていただいたことがあるのですが、50年もののケリーバッグをリカラーされていて、革もすごくいい感じにエイジングしていました。リペアにおいても歴史あるブランドの底力を感じ、すごく感動したのを覚えています。

エルメスジャポン
https://www.hermes.com/
03-3569-3300

揺れるチェーンやチャームが今シーズンのムードに誘う【ルイ・ヴィトン】

バッグ〈H10×W24×D6cm〉¥321,200/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

バッグ〈H10×W24×D6cm〉¥321,200/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

K アイコニックなモノグラム・パターンに取り外し可能なゴールドカラーのチェーン、鍵を模したチャームが可愛い「キャッチー PM」は、今季の新作。ワンハンドルでも、ショルダーでも持てるところが機能的です。

A モノグラム・キャンバスは、表面の軽い汚れだったら、毛羽立ちや糸くずがない吸水性に優れた白い布で拭き取るというホームケアがおすすめだそう。 

K 専門的なリペアやケアをお願いしたい時は、全国のルイ・ヴィトン ストア(一部店舗を除く)に相談すれば、クライアントケアサービスとして、パリのアトリエと同じ卓越した技術を習得した職人が純正部材を用いて修理に対応してくれます。

A 「これ修理できるのかな?」と迷う時は、ウェブサイトに明記してある修理可能な箇所や概算金額を参考にしつつ、まずは一度相談してみるのがいいと思います。思い出の詰まったバッグがリペアによって息を吹き返したらうれしいですよね。

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
https://www.louisvuitton.com
0120-00-1854
リペアサービスお問い合わせ先
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/contact-us

アイコニックなホースビットのあしらいがポイント【グッチ】

バッグ〈H14×W22.5×D8cm〉¥605,000/グッチ クライアントサービス(グッチ)

バッグ〈H14×W22.5×D8cm〉¥605,000/グッチ クライアントサービス(グッチ)

K グッチのリペアサービスの特徴は、パーツ交換、レザー補強、キズやシミ、補色と、修理工程ごとにそれぞれの熟練の職人が対応してくれるところ。補色というのは、色落ちした部分を元の色に近づけるリペアなのですが、これに対応しているブランドは珍しいのだとか。

A それだけこだわりを持ったクリエーションであり、職人技を培ってきた歴史があるブランドということですよね。

K 今季のグッチはきれいなカラーのバッグが豊富なのですが、中でもこちらの「グッチ シエナ」は、パステルブルーの色みが魅力。リペアサービスがあると思うと、安心して持てます。 

A 内部のコンパートメントが3つに分かれていて、荷物を整理しやすいところもいいですね。ハーフホースビットも印象的で、スタイリングのポイントになりそう!

グッチ クライアントサービス
https://www.gucci.com
0120-99-2177

抽象美術の美しさをアイコンバッグに見事に投映【ロエベ】

バッグ〈H24.5×W30×D10.5cm〉¥486,200/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)

バッグ〈H24.5×W30×D10.5cm〉¥486,200/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)

A ロエベの最新コレクションからは、ジョセフ&アニ・アルバース財団とコラボした「フラメンコクラッチ」をセレクト。バウハウスを代表する作家のアートをアイコンバッグにうまく落とし込む手腕はさすがです。

K 革が柔らかくて手触りがいいですし、ステッチもすごくきれい。アート本来の美しさを損ねない精巧なつくりに感動です。

A ロエベのリペアに関しては、「阪急うめだ本店」8階と東京の「カーサロエベ表参道」地下1階にロエベ リクラフトという修理と補修専門のストアがあります。職人の在店日については、事前の問い合わせが必須です。

K ロエベの革職人にリペアしてもらえるのはうれしいサービス。ウェブサイトを見ると、リペアメニュー、プライスが具体的に書いてあるので、相談をする際の参考になりますね。

ロエベ ジャパン クライアントサービス
https://www.loewe.com/
03-6215-6116

どんなシーンでも気品を漂わせるアイコンバッグ【フェラガモ】

バッグ〈H25.5×W34×D15.5cm〉¥407,000/フェラガモ・ジャパン(フェラガモ)

バッグ〈H25.5×W34×D15.5cm〉¥407,000/フェラガモ・ジャパン(フェラガモ)

K フェラガモのリペアサービスは、正規店で購入2年以内の修理は無料(製造に伴う不具合があった場合のみ)、正規店で購入5年以内の品は有料で対応してくれるそう。

A 気軽に相談できるのはありがたいですね。

K リペアしながら長く使いたい、エターナルなバッグと言えば、アイコンの「ハグバッグ」。大切な人を抱きしめるようなストーリー性のあるデザインが特徴です。こちらは、よりエレガントな印象のソフトなシングルハンドルのタイプ。

A ライナーがダークブラウンなので、中の物が見つけやすい! 500mlのマイボトルやタブレットも余裕で収納できるので、デイリーに愛用できますね。

フェラガモ・ジャパン
https://www.ferragamo.com
0120-202-170

温もりのあるグラデーションカラーに心ときめく【フェンディ】

バッグ〈H21×W27×D11cm〉¥819,500/フェンディ ジャパン(フェンディ)

バッグ〈H21×W27×D11cm〉¥819,500/フェンディ ジャパン(フェンディ)

K フェンディのアイコンバッグ「ピーカブー」の良さは、上品でタイムレスだけれど遊び心のあるところ。新作のベージュトーンのグラデーションも美しさに満ちています。

A 別売りになりますが、ユニークなデザインのチャームも種類豊富に作られているので、気分でアレンジできるのも楽しいですね。

K リペアは、レザーの磨き、取れたパーツの補修など、一般的なアフターフォローの範囲で対応してくれるそう。 

A ため息が出るほど美しいバッグなので、メンテナンスしながら永く愛用したいですね。

フェンディ ジャパン
https://www.fendi.com
0120-001-829

ヴィンテージライクな佇まいがタイムレスな魅力を放つ【コーチ】

【エルメス】【ルイ・ヴィトン】など、リペの画像_7

バッグ〈H21×W35.5×D16cm〉¥121,000/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン(コーチ)※10月発売予定 

K コーチのリペアサービスは、コーチ リペアセンター、最寄りのコーチストア、コーチアウトレットストアで修理を受け付けてくれます。リペアパーツと修理内容も多岐にわたり、革、金具、ほつれ、裏地、ハンドルなど、可能な限りのリペアに対応してくれるので、とにかく相談する価値ありです。

A これだけリペアに力を注いでくれているブランドは頼りになりますし、自社製品に対する深い愛も感じますね。

K 今回紹介するバッグは、クラフトマンシップを感じるレザーのハンドバッグ「ローグ トップ ハンドル」。キャメルカラーがすごく可愛いです。

A 持つととても軽いですね。取り外し可能なショルダーストラップ付きで、内外のポケットも充実。機能的なバッグなので、リペアしながら自分だけのバッグとして育てていく過程も楽しめそうです。

コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
https://japan.coach.com/
0120-556-750

旅慣れた人の風格が漂うスタイリッシュなブロンズカラー【リモワ】

【エルメス】【ルイ・ヴィトン】など、リペの画像_8

スーツケース〈H55×W40×D23cm〉¥224,400/リモワ クライアントサービス(リモワ)

K リモワのスーツケースのリペアサービスは、2022年7月25日以降に購入した新品であれば、なんと生涯保証なのだそう(美的観点からの摩耗、間違った使用法、乱用に対しては不適用)。そもそもが、一生涯持つ設計をしているという前提があるからできるサービスですね。

A 2022年7月25日より前に買ったものや保証対象外の修理、旅行中に発生した機能に関係ない外観の損傷についても、修理エキスパートが修理方法を査定して見積もりを出してくれるから、リペアを諦めなくてもいいみたい。まずは相談ですね。

K 
この機内持ち込みサイズのスーツケース「Original キャビン」も生涯保証だと思うと心強い。アルミニウム素材の表面に直接顔料を染み込ませた今シーズンの限定カラーのブロンズがとにかく美しいです。他にはないファッショナブルな印象の色ですね。

A 空港の荷物受け取りレーンでも、パッと見つけられそうです!

リモワ クライアントサービス
https://www.rimowa.com/
03-6733-9850

倉形紀恵プロフィール画像
スタイリスト倉形紀恵

スタイリスト三宅陽子さんに師事したのち、2017年に独立し渡英。帰国後、2020年より雑誌、広告を舞台に活躍。モダンかつベーシックなスタイリングが持ち味。無類のミニバッグ好き。ただし子育て中の現在の相棒バッグは「MATO by MARLMARL」のペアレンツバッグ。

AKIYAMAプロフィール画像
エディターAKIYAMA

SPURデジタルではファッションやライフスタイルなどを担当。手持ちのバッグのほとんどは、コーディネートしやすいブラック。今季はトレンドのスエードバッグなど、黒以外のバッグにチャレンジしてみたい。