2017.06.21

世界各国の文化を取り入れた唯一無二の服作り

 なぜこんなにseya.の服は魅力的なんだろう? その答えになりうるのは旅に由来する確かな実用性と哲学。「異なる文化や価値観に触れられる、旅が好きなんです。違う国を訪れると、当然だと思っていたことがそうではなかったり、常に新しい発見があります。考え方が柔軟であれば、人にもやさしくなれる。"遊牧民" 的なマインドや、各地の生活に息づく自然の素材も、すべて旅がインスピレーションの源」
 そんなブランドのテーマのもと、今シーズン掲げた主題は"旅行の準備"。「旅先では気候もさまざま。四季を区切らず、一年通して着られるワードローブを提案しています」。また、濃度により表情を変える青や、ニュアンスのあるカラーも印象的。「青は、空や海に象徴されるようにもっとも普遍的な色ではないでしょうか。性別や年齢を超えたボーダーレスなカラーですよね」
 今季の服をトランクに詰めて旅支度を終えたなら、次はいよいよ目的の地へ。来季からは各国がテーマとなり、その最初のデスティネーションはアルゼンチンだ。どんな洋服が生まれるか、今から胸が高鳴る。

 

(左)心地よい香りを、旅に携えて

 アンソクコウノキの樹脂を固めた安息香と、その香りに火をともすマッチが、蓋つきの丸い木箱に収められたお香キット。「完璧に調合されたフランスの香水も素敵ですが、日本の線香や香木のようにシンプルな"香りのもと"にも惹かれる。厄除けなどミステリアスな要素にも興味があります。以前、モロッコのレストランでたかれていた香りを旅先に持ち運びたかったのですが、ちょうどいいものがなく自分で作りました」

空間を浄化し、心を落ち着かせる芳香に包まれて。旅先のホテルでも活躍間違いなし。
お香セット¥14,000/SUPER A MARKET(セヤ)

(右)エッセンシャルなワードローブ

 装飾はそぎ落として、必要な要素だけ残したミニマルな美しさが印象的なジャンプスーツ。「"仕事のため" という目的に特化したワークウェアが好き。普段から愛用しているヴィンテージに着想を得て、よりシックに昇華した一着です。胸にも腰にもポケットを配し、機能的な仕様はそのままに。素材はパリッと密度の高いコットンをチョイス。メンズライクなシルエットですが、女性らしさを少し潜ませました」

腰紐を締めてブラウジングしても。袖をまくってラフなムードで着たい。
ジャンプスーツ¥68,000/インターナショナルギャラリー ビームス(セヤ)

 

Keiko Seya雑誌のエディターを経験後、2013年にCristaSeyaをスタート。‘16年、seya.を立ち上げ。パリにアトリエを構え、クリエイティブディレクターとしてコレクションを製作している。

最旬ブランド「seya.」が着たい、その理由

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