野村友里さん 料理人/eatrip soil(イートリップ ソイル)主宰
都会の中でも、自然の心地よさを感じてほしい
表参道のビルの4階にある、野村さんの主宰するグローサリーショップ「イートリップ ソイル」。そのベランダには小さな農園が広がり、心地よい風が吹き抜ける。窓辺に掛けられた布が揺れ、店内には穏やかな時間が流れていた。
「出店する際にこだわったのは、たとえ都会の中であっても、緑や風、空が感じられる空間にすること。それを大切にしながらずっとやってきましたが、パンデミックを経て、ますます多くの人が自然の心地よさを感じるようになったのではと思います。変わらない自然がそこにあるという安心感を求めて、このショップに足を運んでくれる方が増えているのを実感しますね」
トラディショナルに現代的な遊び心を。ケイト・スペードの世界観と哲学に惹かれて
ケイト・スペード ニューヨークと野村さんの絆は深い。2000年代前半、フードコーディネーターとして活動していた野村さんは、同ブランドの展示会やパーティでケータリングを担当。当時のパーティは、日本に上陸したばかりだったブランドのことをもっと知りたいという人々であふれ、いつも熱気に満ちていたという。
「さまざまな縁が重なって、ケイト・スペードというブランドを身近に感じていました。クラシックでタイムレス、でもカラフルで現代的。そんなケイトの生み出す世界観に、私も魅了されたひとりです。このバッグもそうですね。合わせるのが難しそうな柄ですが、バッグの形そのものはとてもスタンダードで使いやすい。ケイト・スペードらしいと思います」
マナーの真髄を伝える、ケイト・スペードのスタイルブック
野村さんがスペード フラワー ジャカード ストライプ エブリシング ミディアム トートに入れたのは、アイデアをメモするためのクロッキー帳やストライプ柄のポチ袋、そしてバイブルだというケイト・スペードのスタイルブック。そこには洒脱なイラストで、人をもてなす際のマナーやライフスタイルにまつわるティップスなどがまとめられている。
「このマナー本を通して、ケイト・スペードのライフスタイルや世界観、哲学に触れることにより、彼女のパーソナリティにも惹かれました。たとえばファッションに関しても、『自分らしいスタイルは、その人の興味や関心、好奇心といったパーソナリティによって培われる』といった、今にも通じる彼女の哲学があふれている本です」
COLUMN
今季ケイト・スペード ニューヨークで欲しい、最新小物は?
ミニポシェットにはリンゴのコインケースをプラス
野村さんが選んだプラスワン・アイテムは、リンゴ型のコインケース。「私は食にかかわる仕事をしているので、食べ物の形をしたアイテムを選びたくて(笑)。それに、NYブランドであるケイト・スペード ニューヨークらしさも感じられますね。私は普段、荷物が多いので、大きいバッグとともにミニポシェットを使っています。そのポシェットに入れておくのに、こういう小ぶりなコインケースがあるととても便利ですね」
photography:Kiyono Hattori text:Chiharu Itagaki