若手デザイナーや個性派ブランドのプレゼンテーションで、エッジをきかせながらもセンスよくまとめているファッショニスタをスナップ!
マスイユウ / YU MASUI
ロンドンと浜松をベースに世界を飛び回る食い倒れファッションライター。SPUR.JPにて世界各国の情報をお届けする「Yuは何しにこの国へ?」を連載中。
Alessia Ansalone
アレシア・アンサローネ / スタイリスト
1 ジワジワときている"おばあちゃんカラー"的な渋い色調。このハードルの高いトレンドをヴィンテージミックスでうまくまとめている。ドレスはネヘラ、シューズはAcne Studios。バッグはパリ発の新進ブランド、リベイロン。モントリオール育ちのジャック・エリーと友人たちが手がけるユニセックスブランドだ。
Annina Herzer
アニナ・ヘルツァー / アートディレクター
2 EA7のダウンジャケットに合わせているのは、お土産でもらったTシャツ。トレンド性の高いフローラルとベルベットのスカートも友達が中国で買ってきたものだとか。多様なプリントやマテリアルのミックスを引き締めているのは、チャンキーなルイ・ヴィトンのモノグラムブーツ。"ハイ&ロー"の合わせ方も今の気分にハマる。
Eva Losada Membibre
エヴァ・ロサダ・メンビブレ / フォトグラファー
3 エッジィなファッショニスタを最も知っているフォトグラファーといっていいのがこのエヴァちゃん。彼女は人気オンラインメディア「HYPEBEAST」のコレクションスナップのほか、最近はブランドのバックステージも撮影している。撮る側なのに常にドレスアップしているのが素敵。本人いわく「ただ着たいものを着ているだけ」
Jennifer Grace
ジェニファー・グレース / スタイリスト
4 今回のスナップで一番"尖り"がきいていた彼女は、LAをベースに活動するスタイリスト。メゾン マルジェラのスーパールーズブーツに、Hood by Airのサングラス。そして注目すべきはこの流行のスポーティなトップス! ベルリン発の人気雑誌『032c』のオリジナルアイテムで、コアなファッショニスタの間で噂の一品だ!
Loulou de Saison
ルル・ドゥ・セゾン / インフルエンサー
5 大人の女性の遊び心がいっぱいつまったスタイル! 子どもの頃のノスタルジックな気分を思い起こす刺しゅうのコートはミラ・ミカタ。温かみある"毛もの"使いもいい感じ。バッグのマヌ・アトリエは革職人である父親の技術を、ふたりの娘が現代的にアップデートしているトルコの家族経営ブランド。
Sia Arnika
シア・アルニカ /「オットリンガー」デザイナー
6 本スナップを敢行したプレゼンテーションのひとつを手がけるメンバー。今注目のデザイナーはやはりトレンドをよく理解していてマストアイテムのトレンチコートはジル・サンダーからチョイス。ドロップショルダーの硬すぎないシルエットや変形したベルトのディテールが今っぽい! 近所に買い物に出たようなさりげなさが◎
「おしゃトガ」な人、ここにいました!
最近のショー会場周辺は非常事態。コンセプチュアルなファッションのカムバックや若手の台頭で、自由なファッションが広がっている。それはいいのだが、極端なオーバーサイズや過剰なグラフィック、アートのようなピースと、ファッションのプロでさえそれらに着られている場面も少なくない。はたから見るとちょいと奇天烈な光景になっているのも事実。そんな中で、若手や個性派のプレゼンテーションには、コンセプトを理解し自分のスタイルへ落とし込んだツワモノたちが集まっていた!
セーヌ川に浮かんだ観光船上で行われた注目の若手デュオによる「オットリンガー」のプレゼンテーションには、特にとんがったファッショニスタが集結(2・3・4)。実は次のスナップ現場で知らずに撮らせてもらっていたおしゃれさんに、メンバーの ひとり(6)も! ちなみにその現場というのが「ウェンディ・ジム」。ロッタ・ヴォルコヴァがスタイリングを手がけていて話題に。ミレニアム期にコンセプチュアル・ファッションを引っ張っていたブランドで、先シーズンからパリ・コレにカムバック。こちらでは当時のような、創意工夫を感じさせる着こなしが気になった(1)。樹脂のアクセサリーが有名な「ヤズブキー」では、寸劇形式のプレゼンテーションが。会場ではちょっぴりエキセントリックな服をセンスよくまとめていたファンに会えました(5)。
着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!