2017.12.19

「あるがままの自分」でいることを追い求めて

GANTの白シャツをさらりと着こなし、カフェで読書をするエリカ。今はジャック・ロンドンのペーパーバックをデニムパンツの後ろポケットに入れて持ち歩き、時間があればページをめくる。腕のタトゥーはコンパス。よく旅をしていたときに入れたもの。スウェーデンのバイキングショップで買った指輪を愛用

なんと私、3年前の撮影のときと
まったく同じパンツをはいてた(笑)

――あなたはジェンダー問題の最前線にいる立場だけど、自分自身のジェンダーについてはどう思っているの?

「ジェンダーの境界を越えた表現のできる女性、それが私。今回の映画の公開初日には、髪を伸ばしてドレスを着て出席したよ。私は女性だし、そういうふうに自分を見せたいと思ってる」

――仕事をする上で、自分の年齢を意識する?

「私は今27歳だけど、ファッション業界ではもうおばさんだよ! たいていのモデルは16歳くらいでしょう。でも、遅めにこの業界で仕事を始めてよかったと思う。私の周囲には、30、40代の、経験もあって地に足のついた大人がたくさんいたから。私も早く40歳になりたいな。そうすれば、もっと演じたい役を演じられるようになると思う」

――私服スタイルについて教えて。

「私は、自分にフィットする服を着ているだけ。ワードローブはどれも似たようなものばかり。ヴィンテージTシャツを山ほど持っているんだけど、私にとってはどれも違うものなのね。だけど、他人から見たら全部同じ服に見えると思う。パンツもそんな感じ。あるブランドで撮影の仕事をしたとき、その場にいた人が私のはいていたデニムパンツを褒めてくれたことがあって。3年後、彼らと再び仕事をしたとき、スタイリストが私のデニムパンツに気づいたんだ。なんと私、3年前の撮影のときとまったく同じパンツをはいてたんだよね(笑)。それとは別に、ルイ・ヴィトンの服も好き。プレミア上映会や映画祭では、いつもヴィトンの服を着ているんだ。ニコラの作る服を着ていると、しっくりくる。たとえドレスでも、自分らしく感じられる。彼はデザイナーとして素晴らしい才能の持ち主なんだと思う!」

――最後に、今後は何をするの?

「私はいつだって自分で自分のキャリアの方向性を決めてきた。最近、事務所からいつも聞かれるよ、『今後は何をしたいの?』って。はっきりしたことはわからない。でも、確かなことがひとつある。あるがままの自分でいることで、道は開けるっていうこと」

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着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

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