Interview with
ADUT AKECH
ADUT AKECH
南スーダン出身。両親がケニアの難民キャンプに向かう途中で生まれ、オーストラリアで学生時代を過ごす。アンソニー・ヴァカレロに見いだされ、サンローランの2017年春夏コレクションでデビュー。
ドーリーフェイスのブラックビューティ、アドゥ・アケチは、今シーズン特に異彩を放っていた。シャネル(12)とヴァレンティノ、ふたつのビッグメゾンのクロージングモデルを務めたことがその証拠だ。ドリス ヴァン ノッテン(11)での美しいブルーバードヘアも話題に。トップモデルへと駆け上る彼女の目には、ファッション業界はどう映っているのか。
「私はまだ新参者なので、昔に比べてモデル環境が改善されたかどうか比較することはできませんが、もしも不快な現場を目撃したら、すぐエージェントに報告するように言われています。幸い、今までそんな経験はなく、みんな、モデルには敬意をもって接してくれています」。ダイバーシティが進む現状に関しては、「髪を矯正することなく、アフロやブレイズヘア、ショートカットにバズカットなど、さまざまなヘアスタイルの黒人モデルたちが活躍している姿はとてもうれしい。もちろん、いろんな人種のモデルたちにチャンスがあります。もはや、ステレオタイプの美しさなんてないんです。そのことにファッション界がやっと気づいた。とてもいいことだと思います」