自然に咲く植物をラフに束ねたように
フローリスト:白川幸子(NOBILIS)/SACHIKO SHIRAKAWA
SPURの創刊30周年のお祝いとしてイメージしたのは、その場に咲いている自然の植物を、ばさっとバスケットに活けた花束。野ばらやグミ、コデマリなどの枝ものを中心に、明るいマリーゴールドやフェンネルなどのハーブ系をミックス。‟できるだけ同じ土地で育った花を集める” という、普段から大事にしていることをビジュアルで表現しました。そのほうが、花同士を合わせたときにしっくりくるんです。私は、花そのものは祝いの場や記念日を華やかにするための脇役だと思っていまして。陰から、彩りを添える存在でありたいです。
photography: Mie Morimoto