たとえ時代が移り変わっても、エターナルな魅力を放ち続ける小物の数々。輝きを失うことのない傑作が、身につける人のスタイルをつくり出す。 エルメス 「“エクスリブリス”リング」 メゾンを象徴する“エクスリブリス”のモチーフを、ピンクゴールドとシルバーを合わせモダンに表現したカレッジリング。リング¥161,000/エルメスジャポン(エルメス) スタイリスト【金子夏子さん】「エルメスは永遠なのです。そして、永遠の定番でありながら進化し続けていることも素晴らしいと思います。何百年も前に発明されたスタンピングの技術を応用したこのシリーズは、100年たっても定番であり続けるはずです」 フェンディ 「キルティングシューズ」 完全なシームレスを実現する“コリブリ”シリーズの一足。ラタンヒールで、異素材の合わせも見事。靴〈ヒール8.5㎝〉¥115,000/フェンディ ジャパン(フェンディ) 【編集I】「ファッション界における神様、カールが旅立ったあとの初めてのコレクション。その新しい時代への希望と夢に満ちています。100年後に『あのときモードが動いた』と思い出されるはず。キルティングを使ったピンクのものが印象的でした」 バレンシアガ 「ゴースト バッグ L」 ボトム付近にさりげなくロゴが刻印された、アノニマスなアプローチが新鮮。バッグ〈H28.5×W36.6×D13.5〉¥189,000/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ) 【編集A】「バッグは使いやすさを追求するとコンサバになり、キャッチーさを求めると機能性に欠けてしまいがち。ゴースト バッグはオーセンティックだけどサイズとデザインに新しさを感じます。しかも価格は税抜きで10万円台。大人の相棒にいい」 ボッテガ・ヴェネタ 「“パデッド カセット”バッグ」 パッド入りのマキシイントレチャートがユニークなクロスボディタイプ。バッグ〈H15×W23×D5.5〉¥270,000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) エディター【福永晃子さん】「長い年月をかけて色濃く刻まれてきた、イントレチャート=名品という印象。だからこそ、マキシイントレチャートの誕生には驚きました。象徴的なデザインをダニエル・リーが今の時代に進化させた、100年後に振り返るべき逸品です」 ルメール 「カルロス バッグ」 イタリアンカウレザーを型押しして作られた、シェルの形が印象的。変化のある光沢も貝殻をイメージさせる。バッグ〈H24×W30×D7〉¥427,700/エドストローム オフィス(ルメール) スタイリスト【杉浦加那子さん】「ルメールというブランド自体が、どの時代にも愛されるプロダクツを残していると思っています。その中でも、唯一無二のデザインの貝殻形のバッグに惹かれました。インパクトがありながら、どんなスタイルにも寄り添えるアクセサリーだと感じます」 オメガ 「スピードマスター限定モデル」 手入れを続ければ、後世に受け継げる機械式。時計“スピードマスター プロフェッショナル東京2020 リミテッド エディションズ”〈42㎜径〉¥630,000/オメガお客様センター(オメガ) エディター【小倉倫乃さん】「五輪が開かれる節目の年に背中を押してもらい、一生使えるものをと思うと時計の存在は無視できない気がします。スピードマスターがずっと好きで、五輪年の記念に赤をきかせたモデルを選ぶのもいいかもと。忘れられない年のための時計を用意したいです」 プチ コラージュ 「フリンジトート」 ロンドン生まれのハイチ人スタイリストによるバッグブランド。天然コットンのネットバッグをフリンジが彩る。バッグ〈H39×W34〉¥63,000/ロンハーマン(プチ コラージュ) スタイリスト【小嶋智子さん】「懐かしいような新しいような、絶妙なバランスのデザインにとてもときめきました。今の世の中を考えると……オーガニックコットンやレザーといった天然素材を多用するこのバッグは、100年後には貴重なヴィンテージになっているだろうと思います」 レポシ 「“セルティ・シュール・ヴィド”リング」 装着すると正面からはリングが見えず、指の間にふたつのダイヤが浮いているように見えるデザインがモダン。リング〈PG、ダイヤモンド〉¥869,000/レポシ 伊勢丹新宿店(レポシ) エディター【岡部駿佑さん】「21世紀初頭のジュエリーの世界で最も革新的なスタイルを提案した、ガイア・レポシ。今から100年前にアールデコが興隆したように、まったく新しい美的感覚を打ち出したヴィジョナリー。100年後に似たようなデザインがリバイバルしているかもしれません!」 ロジェ ヴィヴィエ 「“トレ ヴィヴィエ”シューズ」 クリスタルのスクエアバックルが魅惑的。愛らしいジャカードファブリックはローズ柄。靴〈ヒール4.5㎝〉¥203,000〈日本限定〉/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン(ロジェ ヴィヴィエ) スタイリスト【飯田珠緒さん】「ロジェ・ヴィヴィエの美しいビジューパンプスに心が躍ります。眺めているだけでも、ウキウキするし、踊りたくなる。そんな素敵なワクワクする魔法の靴は、やっぱり100年後のまだ見ぬおしゃれな可愛い女の子にも出会ってほしいという願いを込めて」 Part.4 バイヤーがすすめる名品は、時を超越するモード