私の上京「服」ストーリー:2011 黒一色に身を包み慣れない土地に戸惑った

山本舞香さん/MAIKA YAMAMOTO

私の上京「服」ストーリー:2011 黒一の画像_1
シャツ¥38,000・パンツ¥47,000/THÉ PR(tiit tokyo) ピアス(左耳)¥12,000・(右耳)¥12,000/e.m.表参道店(e.m.) その他/スタイリスト私物

女優。1997年鳥取県生まれ。2011年14代目リハウスガールでデビュー。’17年よりTBS「王様のブランチ」レギュラー。現在、放送中の日本テレビ系「ハケンの品格」で千葉小夏役を務めている。出演映画『とんかつDJアゲ太郎』(6月19日〜)、『今日から俺は!!劇場版』(7月17日〜)も公開を控えている。

上京当時の「全身黒で楽ちんな格好」好き(イラスト)は今もそんなに変わらない。取材時の私服はメンズの黒のレザージャケットにセーター、デンハムのスキニーデニム、ゴールデン グースのスニーカーだった。

2016年に公開された初主演映画『桜ノ雨』の撮影時。衣装のセーラー服を着て

Q なぜ東京に行こうと思われたのでしょうか?

12歳のとき地元の女の子や風景を特集するフリーペーパー「鳥取美少女図鑑」に掲載されました。それを今の事務所の社長が見て、鳥取までスカウトしに来てくださったんです。芸能界にまったく関心はなかったのですが、興味本位でやります、と答えてしまって。翌年飛行機でひとりで東京に向かいました。キャビンアテンダントの方がずっとついていてくださったのを覚えています。

Q 上京当時の服装について教えてください

黒のスキニーパンツに、Tシャツだったと思います。ふらっと地元のどこかのお店に入ってぱっと買ったような。黒で、楽ちんな格好がほとんどでした。時々寮から近い渋谷のショップに行っていましたが、実は服にはあまり興味がなかったんです。ファッション誌での仕事をきっかけに、プライベートでも試してみるようになりました。今はバレンシアガやジル サンダー、アクネ、WACKO MARIA、デンハムなどが好きです。

Q 実際に東京に行かれてみていかがでしたか?

人の量が多すぎてびっくりしました。どこからこんなにたくさんの人が来てるんだろう、と(笑)。全然慣れなくて、何度も仕事をやめようと思いました。踏みとどまったのは、周りの支えがあったから。家族や事務所のスタッフ、10年間ずっと担当してくれているヘアメイクさん、東京に時々来てくれる地元の友達の存在が助けになりました。

Q 東京に対して今どんな思いを抱いていますか?

東京に来てからは大人の人たちに子ども扱いされてる感じがして、すごくいやでした(笑)。いつか見返してやろう、といつも思っていたんです。今は土地勘もついて、自分の居場所もできたので友達とドライブに行ったりするのが楽しい。スポーツやカラオケなどができる「スポッチャ」にも興味津々です(笑)。でも、自分の本当の居場所は家族がいる鳥取なんだろうな、と思います。

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