スタイリストの仕事が持つ
ワクワク感を伝えていきたい!
ステイホーム期間中、飯島朋子さんの日課は仕事用Instagramアカウント(@iijiytomokoiijima)を開設し、アーカイブ作品を1日1ポストすることだった。
「時間ができたので、過去の仕事から今の自分を知るということにチャレンジしてみたかったんです。今までは自分の好きなことをやりたい、自分のスタイリングをみなさんに見せたい!という気持ちで走ってきました。でも、40歳を過ぎて、今は折り返し地点にいる気がして。ここからはスタイリストになりたい人たちに、この仕事の楽しさや夢のある世界を伝えないといけないと思ったんです。最近はひとりでも素敵な写真が撮れる時代ですが、チームと協力することでもっとクリエイティブなことができる。私のInstagramでは作品写真だけではなく、現場での思い出や制作のエピソードも文字で綴っているので参考になるといいなと思っています」
自宅にいる時間は読書をしたり、映画を観て過ごしていたと飯島さん。目を使うことが多いので、MEGANEROCKの新作をブリンクで新調したばかり。
「ブリンクで買ったこのイエローのメガネは少し派手かなと思うんですが、自分のキャリアや内面に自信がついてきたからこそ、派手でもいいじゃない! 私っぽいか、そうでないかは私が決めるんだから他人には関係ないっていう心持ちで買いました。昔は自分の顔を出して取材を受けるのも嫌だったんですが、過去を振り返ることで、改めて自分のポテンシャルの高さにびっくりしたんですよね。常にベストを尽くして、いい仕事をしてきたんだということに気がついて、自信にもつながりました。そして、20代の自分がそうだったように、折り返し地点ということで、今また、ちょっとクレイジーでありたいという気持ちもよみがえってきたんです(笑)」
photography: Tomoko Iijima edit: Michino Ogura