04/須貝朗子さん

自分の価値観と
向き合って見えてきた、
大切にしたいもの

 

 2カ月近い自粛生活を経て、3つの気づきがあったという須貝朗子さん。まずひとつ目は、限られた環境下においても新しいおしゃれの方法は見つけられるということ。
「もともとスカーフが好きでコツコツ集めていました。ショートカットなのに美容院に行けなかったり、メイクをあまりしなくなったとき、頭にスカーフを巻いて、おしゃれへの気持ちを保ちました。オンラインミーティングでも、顔まわりが明るく映るので役立ちましたね。日本のスカーフブランド、マニプリの細いスカーフ(右上)は巻きやすくて愛用しています」
 ふたつ目は、これまで当たり前にあった生活や仕事への感謝の気持ちだ。また大好きなファッション撮影ができますようにと思いを込めるアイテムは、ユニフォーム的に愛用するTシャツ。
「撮影現場では普段からTシャツを着ています。意思のあるモチーフやフォトTシャツ、アーティストのものが多いですね。早くみんなで集まってワイワイ撮影がしたい!というポジティブな気持ちの象徴として、この期間に『Dust Magazine』のTシャツ(左上)を買いました」
 最後は、消費との向き合い方の変化だ。この先、きっと世の中の人々の意識も変わる中、須貝さん自身はファッションならば、地方のセレクトショップでの買い物を楽しみたいと語る。
「これまでは海外通販を利用することも多かったのですが、どこで、どういうふうにお金を使うかと考えたとき、意思のあるユニークな買いつけをしている地方のセレクトショップを応援したいと思ったんです。最近も熊本のセレクトショップ、Orannでカイダン エディションズの月柄のシャツ(下)を購入しました。今はもちろんオンラインショッピングですが、自由に行き来できるようになったら、実際にショップへ足を運びたい」
photography & artwork: Natsumi Ito edit: Kaori Watanabe

 

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