何が起ころうとも
私らしい定番の服で
前を向いて進みたい
「コロナ前、禍中、後、基本的に大切なものや定番は変わりません。何が起きようといつもと同じスタイルで、まっすぐ前を向いて歩いていきたい。いつでもおしゃれを楽しむ気持ち、美しいものに高揚する気持ちを忘れずいたい」と金子夏子さん。そんな自分らしさをファッションで表すならば、白Tシャツにドリス ヴァン ノッテンのプリントスカート、足もとはVANSのスニーカーというスタイルだ。
「長らく無地のアイテムばかり着ていたのですが、ここ1年でプリントアイテムが新たに私的定番アイテムに加わりました。特に、ドリス ヴァン ノッテンのプリントは気持ちをぐっと上げてくれる大切なもの。白Tシャツはネックの空き具合が自分の体型に合うメゾン マルジェラのパックTシャツやヘインズを愛用中。VANSはバランス次第でハイカットもローカットも履きます。社会との関わり方や生き方同様に、ファッションについても、自分の頭で自分らしさを考え抜くことは大切だと改めて思います。もちろん、自分自身のスタイルも、スタイリストとしての仕事においても、進歩を恐れているわけではありません。今だからこそ表現できることをやりたいですし、変化があるならばそれも楽しんでいきたいですね」
photography: Yoko Takahashi edit: Kaori Watanabe