出水ぽすか/新世界のクラシック

エルメスをまとって、新たな世界へ
もしも、ガラスの天井を打ち破って、新しい世界にたどり着いた女性がいたのなら? そんなイメージのもと、SPUR11月号の表紙(左画像)、および中ページを描いた出水ぽすかさん。今回の企画について「新しいチャレンジができました! 普段あまり描くことがない、大人っぽくなおかつエネルギーもある女性を表現できたと思います」と語る。
そんな彼女がまとうのは、クラフツマンシップを感じるエルメスの2020-'21年秋冬コレクション。本当に「いいもの」は、世の荒波からも着る人を守ってくれる。

 

Profile

出水ぽすか(でみず ぽすか)

2016年にスタートし、作画を務める『約束のネバーランド』(集英社)の最終巻が10月2日発売。同作の展覧会が12月11日より、六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリーで開催、実写映画が12月18日公開。来年1月スタートのTVアニメ第2期の放映も必見。

 

『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
グレイス=フィールドハウスは小さな孤児院。平穏な時が流れるこのハウスで、主人公のエマ、ノーマン、レイは、ささやかながらも満ち足りた生活を送っていた。けれどもある日を境に彼らの日常は一変する。楽園のようにも感じていた自分たちが暮らすハウスが、実は「鬼に献上する食用児を育てる農園」だと知ったのだ。新しい世界を求める彼らの戦いが、今、はじまる!

出水ぽすかさんが描いたのは...

photography: Jonas Gustavsson(runway)
HERMÈS
鮮やかな赤にイエロー、グリーン、ブルー……。SPUR11月号の表紙を飾った、美しい色が調和を奏でるルック。描くにあたって出水さんは、「力強さは忘れたくないです。またカバーイラストであること、服の色が虹色であることから、明るさを大切にしました。アコーディオンプリーツのスカートは、いろんな色が角度によって見えたり見えなかったりするので、その面白さを裾の翻りで見せたいなと思いました。天気のいい日は裾が透けて色の見え方にも表情がでてくるので、きっと綺麗ですね!」と語っている。ニットブラウス¥443,000・ハイネックニット¥189,000・プリーツスカート ¥2,070,000・ロングブーツ¥303,000・ベルト(参考商品)/エルメスジャポン(エルメス) 
photography: Jonas Gustavsson(runway)
HERMÈS
カシミヤ生地をダブルフェイスで仕立てた贅沢なコート。チェックのパンツに合わせ、クラシックかつエレガントに。「こんなコートは見たことがない、というのが第一印象でした。袖が広くて魔法使いのローブのようにも見え、新たな洋服を生み出すデザイナーや職人たちの工夫にわくわくしました」(出水さん)。カシミヤダブルフェイスコート¥1,530,000・ハイネックニット¥189,000・ウールパンツ¥525,000・靴¥205,000・ベルト(参考商品)/エルメスジャポン(エルメス)
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