コート¥301,000・ドレス¥272,000・(以下2点参考商品)ヘッドスカーフ・靴/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(マーク ジェイコブス) 03-4335-1711 ソックス/スタイリスト私物
マーク・ジェイコブスにインスピレーションを与え続けている、“ヒーロー”を称えた今シーズン。淡くやわらかなミントカラーのコートとピンクのドレスを合わせた。ミニマルなデザインは、フォルムの美しさとまとう人の個性を際立たせる。
13歳のときに原宿のストリートスナップを見たのがきっかけで、日本のポップカルチャーに興味を持ちました。ロンドンの大学で日本語を専攻して、3年生のときに早稲田大学に留学したんです。でも実際来てみたら授業で質問されてもうまく言葉が出なくて……。不甲斐なくてストレスがたまるもどかしい日々でした。
それでも私は洋服が好きだったので、原宿にあるストリートファッションのショップでアルバイトをすることに。服飾専門学校に通う友人からモデルを頼まれることも多く、卒業制作のショーの準備も手伝うことになったんです。その中でバイト仲間の男の子とふたりきりになる時間があって。内心どうしようと焦りました。私は日本語をうまく話せなかったので会話も続かず、気まずい空気が漂いました。そんなとき、彼が音楽を聴こうと言ってくれたんです。その後もすごく熱心に伝えたり、理解しようとしてくれた。何より私たちは考え方が似ていて、とても気が合うことがわかったんですね。だから恐れずにとりあえずしゃべってみようと思ったら、不思議とどんどん単語が出てくるように。その瞬間「私、日本語がしゃべれる!」という意識が芽生え、自信が生まれてきました。あのとき、彼も私も全身カラフルなウェアを着ていたのが記憶に残っています。
それから一度ロンドンに戻った後、改めて日本で服の勉強をしたいと思い、今度は文化学園大学大学院に留学しました。現在はオンラインマガジン『The COMM』の編集長を務め、東京のストリートファッションを中心に発信しています。昔も今も変わらず、色のある服を着ていると、本当の自分でいられるんです。
Choom
チューム●ロンドン出身。オンラインマガジン『The COMM』の編集長として、日本のストリートファッションを発信。その傍ら、古着などを販売するWEBショップ「offbrand.tokyo」の運営やモデルとしての活動も行なっている。
気持ちを包み込むニュアンスカラー
マシュマロのようにやわらかなやさしいトーン。豊かな色彩をまとえば、おのずと気持ちまで上向きに。