コーチのショーは「A Love Letter to Bonnie Cashin」というテーマで制作された。ボニー・カシンとは、1960年代に活躍したコーチの初代ヘッドデザイナー。ショッピングバッグに着想を得た「カシン キャリー トート」をデザインし、コンバーチブルカーの留め具が元になった「ターンロック」をバッグに取り入れて、アウターや衣類のボタン代わりにも使った。さらに、「キスロック(がま口)」をバッグの外ポケットに。現在のクリエイティブ・ディレクターであるスチュアート・ヴィヴァースは今季、そのカシンのアーカイブスに90年代のストリートファッションを融合した。「当時、ボニー・カシンが描いたカラフルで、アップビートなオプティミズムをセレブレート。同時に、私たちが今生きている時代にも目を向けて、よりよい、より明るい未来へ願いを込めてデザインしました」と語っている。