街やSNSを見渡せば、もはや一過性のトレンドなんて存在しないのでは？というほどにスタイルが多様化。各々が好きなものを好きなようにまとっている様が清々しく感じる今日この頃です。かく言う私もファッションを自由に楽しんではいましたが、今年は特に“長く愛用できるいいもの”を選ぶ傾向が以前にも増しました。じっくり見定めて手に入れたものから、時には衝動買いしたものも。今年ゲットして多くのシーンで寄り添ってくれた、私的名品をご紹介します。
【サガン ヴィエンナのトートバッグ】美しさと機能性を併せ持った、トートバッグのベストアンサー
出合いから購入に至るまで１年以上。なぜもっと早く手に入れなかったのだろうと後悔しています。仕事にプライベートにひっきりなしに持ち出した、2023年大活躍のアイテムでした。パフィーなナイロン素材が装いにエレガントさをプラス。カジュアルすぎずかっちりしすぎず、さり気なく装いを格上げしてくれるので、デイリートートバッグの最適解と言っても過言ではないかも。
トレンドのミニバッグの逆をゆくビッグサイズのバッグ、これもまた今年のトレンドでした。携えた時のインパクトたるや。バッグが主役のスタイルが完成します。そして最大の特徴、ブランドのアイコンディテールであるブレイズパーツ。持ち手をずり落ちにくくさせる留め具になるなど、意外にも機能性のある作りになっているんです。ルックスと使いやすさ両面を兼ね備える一品に、携えるたびぐっときてしまいます。
【ステファンクックのニット】スタイリングの幅を広げてくれるニット
コレクションのルックで見かけてから、頭にこびりついて忘れられなかったニットです。シーズンを過ぎて残り１点になっていたところを「たまには思い切りも大事よ！」 と深夜ノリで購入。メンズのアイテムですが、もともと小さめの作りなためジャストフィットでした。ウール100％の柔らかな手触りも魅力で、たとえ素肌にまとっても気持ちがいいほどです。
ステファンクックのデザイナーデュオが生み出すデザインは、普遍的なアイテムにひねりを加えたものが多く、そのひねり加減は毎度絶妙かつ新鮮。ありそうでなかったひし形に並んだカットワークは、コーディネートを組む楽しみを与えてくれます。ファッションはわくわくがあってこそ。そんな原点に立ち返らせてくれる、長く愛したい逸品です。
【サイ スペックスのアイウェア】気負わずに装いをアップデート
目鼻立ちがはっきりしないのっぺり顔なので、顔まわりにモードなアクセントを利かせてくれるアイウェアが欠かせません。こちらのアイウェアは、編集部でも厚い支持を集めるセレクトショップ「GLOBE SPECS」の展示会で一目惚れしたもの。レトロなアビエーターの形をベースに、サイらしくクラシックかつモダンにアレンジされたサングラスです。
他では見ないフォルムに加え、ラグジュアリーな素材感とカラーリングもポイント。アンバーのレンズを縁取るのは肌なじみのいいゴールド。ブロウは深みのあるダークオリーブです。さり気なくゴールドの芯金を透かしているのもにくい。ミニマルで控えめなはずなのに、きちんと顔まわりに華やぎを添えてくれる。そんな佇まいが、私の目指す女性像とリンクしたようでもあるアイウェアです。
どのアイテムも今年色んな人に褒めてもらったうえ、特にトートバッグはスタイリストさんやヘアメイクさんなど、業界の人との被り率のまぁ高いこと。来年も褒められ＆プロも認める名品に出合うべく、アンテナの感度高めで各所を走り回りたいです。
新米エディター。危険ギリギリのラインを攻めた海外一人旅が好き。最近はスパイス料理に沼ってしまい、口内に刺激を求める日々です。
