2023年は大がかりな引っ越しもあり、私生活としては人生のなかでいちばん（金銭的に）ファッション以外のことに目を向けざるを得ない１年でした。そのためにラインナップに加えたかったベストバイは「一生ものだし！！」と奮発して購入したダイニングテーブルとチェアなのですが、今回はファッション部門ということで泣く泣く除外。その他今年に購入してよかったと思うアイテムって何だろう？と考えてみると、QOLを上げてくれる日常的に使いやすいものばかりでした。
【ジル サンダーのフラグメントケース】財布、カードケース、鍵入れとして、マルチに大活躍
ジル サンダー定番の 「GIRO」コインパースですが、ジップやロゴがゴールドではなく、よりスタイリッシュなシルバーになっている限定品に惹かれて購入。普段洋服はモノトーン系、小物はピンク系を選ぶことが多いものの、小物も「ずっと飽きずに使える」という視点で見たときに自然と手に取っていたのは、やっぱり“黒”でした。
手に馴染むカーフスキンレザーで、驚くほどスリム！ カードスロットが４つあり、ガバッと開けられるL字型ファスナーという点も優秀です。基本的にキャッシュレス派という背景もありながらかなり使い勝手がよく、最近は小銭ではなく鍵を入れて、キーケースとしても活躍中。飽きがこないデザインと機能性を天秤にかけたときに、その両方を担保するジル サンダーのフラグメントケースはまさにタイムレスに愛用できるアイテムだと思っています。
【チカ キサダのチュールキャミソール】なんてことないロンTもおしゃれに見える！
2023年秋冬コレクションを見て「これは欲しい！」と心奪われたチュールキャミソール。着るたびに買ってよかったなと思うアイテムです。チカ キサダを象徴するチュールアイテムはずっと欲しいと思っていながらも、犬と生活することが多いために「あまり出番がないかなあ」という思いや、傷を付けてしまうのではないかという不安から日常でまとうことへの懸念も少なからずあり（大雑把な性格なので）、先送りにしていました。ただこの絶妙なブラウンと程よくボリューミィで立体的なシルエットを見て、忙しない日常のなかでつい忘れがちな“スタイリングの楽しさ”みたいなものを思い出せそうな気がしたんです。
ランウェイのように光沢感のある上品なパンツも可愛いですが、何年も愛用しているようなボロボロのデニムに合わせてもカジュアルになりすぎずに、いい塩梅に魅せてくれます。なんてことないロンTにも新しい表情が生まれるんですよね。秋冬商品ではあるものの、季節問わずに着られる万能さにもあっぱれです。繊細なチュール素材とあって、冬は特にインナーやボトムスの素材には注意を払わないといけないけれど、確実に“スタイルの味変アイテム”として今年買ってよかったNo.1です！
【OAFのウール ブレンド チノ パンツ】色違いでリピ買いした万能パンツ
韓国在住の知人に教えてもらったブランド、OAF／OF ALL FORM（オフ）のベストセラーのウール ブレンド チノ パンツはあまりにも着心地が良く、色違いのグレーも“追い買い”しています。どれもリアルプライスで、今のムードをしっかり取り入れているんですね。このチノパンはかなりワイドかつローライズシルエットになっていて、着るだけで自然とストリートなムードが演出できるんですよ。ここが韓国発ブランドならでは！
ウールを使用しているとは思えないほど軽やかで、フォーマルにもカジュアルにもシーン問わずにまとえる万能さが魅力です。タックイン時もシルエットが崩れずに美しく見える理由は、ウエストの内側に別地をライニングしているから。メンズのスーツにもよく使用されていますが、これのおかげでインしたときのウエストまわりが本当にすっきり！ 長時間座っていてもシワになりにくいところも嬉しい。さらに想像以上にゆったりとしたシルエット！とあれば快適がゆえにリモートワーク時もついつい穿いてしまいます。
今年は現状のマイ・ベーシックに寄り添うものを迎え入れて、QOLがグッと上がった１年でした。おそらく2024年はマイ・ベーシックを一新するアイテムと向き合う年になりそうだなという予感が（なぜか）していますが、今年購入したマイ・バディとともにクローゼットの変化を楽しんでいきたいと思います。
ハマり癖のある、いわゆるミーハー。愛犬と過ごす時間と、韓国ドラマ鑑賞が生きがい。主にファッションとセレブを担当していますが、美容ネタも大好物。
