多くのフランス人にとって、今年の冬休みは12/23〜1/1。クリスマス直前の週末は、街中が既にヴァカンス・ムードです。ここでは、私がまったくの主観で選んだパリのクリスマス・デコレーション・トップ3をご紹介しましょう。まずは、ヴェルサイユ宮殿で始まった「宮廷における饗宴と娯楽」展より。ハンティング、宴会、演劇、音楽会、舞踏会、ゲーム、花火……。“太陽王”ルイ14世の時代からフランス革命までのフランス黄金時代に、宮殿で開かれたゴージャスなイベントの様子を、絵画や装飾品などで語る展覧会です。そのワンシーン、“庭園での仮装行列”では、円錐状にカットされた木の着ぐるみが、まるでクリスマスツリー! 特にクリスマス仕様ではないけれど、グリーンのサテンの靴も、オーナメントを思わせます。
そしてちょっと変わった装飾が、靴ブランドリヴィエラ(Rivieras)のショールームに設置された、ツリー型のボード。リヴィエラは、1950年代スペインが発祥とされるオーセンティックなメッシュのシューズをインスピレーションに、2009年にリローンチされたブランドです。なのでボードを覆うファブリックは、南国タッチのパームツリープリントで。そして正当派No.1は、オテル・リッツ(Hôtel Ritz)のエントラスの暖炉まわり。ツリーのサイズもイルミネーションも大げさすぎず、オーセンティックでエレガント。ラストミニッツのクリスマスデコレーションのアイディアに取り入れられそうです。