寒波だってこわくない、あったかワードローブ

あけましておめでとうございます。2017年が皆さんにとって素敵な年になりますように!

お正月を暖冬の日本で過ごしてパリに戻ってきたら、なんと寒いこと……。慌てて真冬のワードローブを揃えました。

まずは、あえて街で着たい山ルック・アイテムです。このデニムパンツは’60年代のロベルタ ディ カメリーノ(Roberta di Camerino)という貴重品。キルティングなのでもこもこシルエットですが、タイトなトップ、フェミニンな足元とコーディネートすれば、スタイリッシュに。そしてアウターは、打ち合わせがアシメトリーなアクネのダウン。こんな風にボトムとアウターで防寒したら、インナーは軽めに、普段使いの薄手でしなやかなカシミアやモヘアのセーターで十分です。重宝するのは、J.クルーの定番や、ロンドンの友人、クレメンツ・リベイロ(Clements Ribeiro)のカシミアニットなどなど。

小物は本サイトのエディターズ・スナップ12月29日の投稿でも着用した、ロエベのモヘアマフラーとステラ・ルナ(Stella Luna)のフェイクファーのスリッパ。特にこのスリッパは行く先々で注目を浴びる、今シーズンの大ヒット。フラットすぎず厚底なところも気に入っています。一方アクネのクラッチバッグはムートンだから、まるでマフのように持っているだけで、ぬくぬく。

そして冬のワードローブを完成させるために、モリー(Molli)のポップアップストアへ。モリーは、幼児用のニットを専門に130年前にスイスでスタート。一昨年のメゾンのリローンチと共にスタートしたウイメンズ・コレクションは、子供服に似た柔らかいトーンとレトロな編み地が魅力です。パリ16区とサンジェルマンに旗艦店がありますが、8区のポップアップストアは山小屋風の構えにラウンジスタイルの家具とアートブックを配した、特別な演出。スイスまでスキーに行けなくても、ひとまずここで雪山気分を……。

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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