パリで今行くべきおすすめショップ

今回はコンセプト一新、または新規オープンで、話題のショップをご紹介しましょう。

まずはおなじみ、コレット(Colette)。これまでマルチブランドだった上階が、「Le Relais 6 x 213m」という名のポップアップに一新しました! エクスクルージブモデルを満載し、一つのブランドがフロアを丸ごとジャックするというコンセプトです。約1か月のサイクルでブランドを替えていくこの“リレー”のトップを切ったバレンシアガは、8/5まで。8/7〜9/2は、「レ・ヴァカンス・ドゥ・リュシアン(Les Vacances de Lucien)」と称し、パリで今最も勢いがあるPR、リュシアン・パジェスによるセレクションで、コシェ(Koché)からシャーロット・シェネ(Charlotte Chesnais)、ヴェジャス(Vejas)まで。秋から年末まではサカイ、トム・ブラウン、シャネル、サンローランと続きます。

ちなみにバレンシアガは、新しい旗艦店オープンに向けて、アヴェニュー・モンテーニュ25番地で着工間近だとか。一方それまでこの番地にあったコンセプトストア、モンテーニュ・マーケット(Montaigne Market)は、年末に新店舗に移るまでの数ヶ月間をホテル住まいに。同じ通りに位置する5つ星ホテル、プラザ・アテネ(Plaza Athénée)内の2つのスイート・ルームを借り切ってのポップアップです。ホテルだけあってゆったり感があり、ビューティ・プロダクツはバスルームに、と親密な感じのディスプレイで。

そして、リヴィエラ(Rivieras)。メンズとレディス、型によってはキッズも揃え、エスパドリーユとスニーカーの間をいくリヴィエラのシューズは、’50sのフレンチ・リヴィエラ風スタイル。キャンバス時やメッシュの定番に、今年はビニールのレインシューズとスモーキング・モカシンが加わりました。これまでセレクトショップでしか見られなかったリヴィエラの全てを揃えたのが、北マレにオープンした、このショップ。中身がすぐわかるボックスやグラフィックなトートバッグも、ショッピングの特典です。

そして最新オープンは、ホリデー(Holiday)。ことの発端、ホリデー誌は、’50年代〜’70年代後半にメジャーで、アートディレクターのフランク・デュラン(Franck Durand)が3年前に復刻させた、アメリカのトラベル&ライフスタイル誌。1年前16区にオープンしたホリデーカフェのすぐ裏に、雑誌のバックナンバーとベーシックウエアやトートバッグなどのオリジナル商品、陶器、そしてアンティークの家具などを揃えたのが、このショップです。また、ホリデーのスウェットシャツやTシャツを手がけるゴーチエ・ボルサレーロ(Gauthier Borsarello)による、地下のヴィンテージ・ショールームでは、レアなメンズウエアの数々が。ファッションプロ向けのレンタルサービスが主ですが、一部販売もしているとか。中心からはちょっと遠いのですが、ランチも兼ねて行く価値大!

ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子プロフィール画像
ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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