ファッションショーの「演出」という仕事

コンセプト作り、会場デザイン、モデルたちのムードとウォーキング指導、そして技術面のコーディネーションまで、ファッション・ショー作りの全てを手がけるアート・ディレクター、アレクサンドル・ドゥ・ベタク(Alexandre de Betak)。彼が率いるビューロー・ベタクがここ25年間に手がけたショーやイベントは、ディオール、ロダルテ、カルバン クライン、イザベル マランからヴィクトリアズ シークレットのメガ・ショーまで、1000あまりを数えます。言うまでもなく、世界観はブランドやその都度のコレクションによるし、規模や場所によって条件も異なりますから、これは記録に残る数字です。

そんな記録が、一冊の本にまとめられました。題してBetak : Fashion Show Revolution (Phaidon刊)。アレクサンドルを迎えてのサイン会はパリ・ファッションウイーク中にコレットで開かれたのを皮切りに、先週はニューヨークで、そして来週は東京! また、この機にファッション・ショーのスタッフとしての必須アイテムからなるオリジナルのカプセル・コレクションも発表されました。ちなみにアレクサンドルの妻は、アート・ディレクター&インフルエンサー、6/15の投稿でも紹介したソフィア・サンチェス・ドゥ・ベタク(Sofia Sanchez de Betak)。彼女のインスタグラムでもこの本やコレクションに関する各都市でのイベントの様子が綴られています。

Alexandre de Betakカプセル・コレクションは11/25から販売。サイン会は11/29日 18時〜20時。いずれもドーバー ストリート マーケット ギンザにて。

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ファッション・ジャーナリスト 乗松美奈子

パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/

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