マスキュリンなスーツやラップコートなど、定番のシルエットに素材使いで遊びを加えたルックは、アヌーキの最新コレクションを象徴するもの。
2010年にデビューすると、すぐにニューホープと騒がれたゲオルゲ・ケブリアは今回、幾何学模様と色で遊んで。アイウエアのラインも人気の彼の新作、ちびサングラスにも注目。
シチュアショニスト。テイラリングに磨きをかけた新コレクションは、旧ソ連時代を思わせるハードな路線から、洗練されたフェミニンな服作りへの過度期を意味するのかも。
40歳の女性デザイナー、Aka Nanitashviliによるアカナニータ(Akananita)は2009年にスタート、最近はパリの大手展示会トラノイにも出品。新作はカントリーとストリートを程よくミックス。
ゴラダミアン(Goladamian)の持ち味は、キッチュ&カラフル。フェミニンなメンズに対し、アスレジャー?なウイメンズで今回ドレスに落とし込んだのは、フィギュア・スケートの衣装。
ファスナー使いのローファー・コレクション、ル・モカサン・ジペ(Le Mocassin Zippé)の新作より。上段右:両足を一緒にして、ファスナーを閉めた状態。右下:ランニングマシーンを歩くプレゼンテーション。左:デザイナーのケテヴァン・マイサイア(Ketevane Maissaia)
トビリシ出身、ロシアで活躍するコンセプチュアルなアレクサンダー・アルチュノフ(Alexander Arutyunov)は、強調された構築的なシルエットをレディライクな小物使いで。
スケーターに人気、ユニセックスのストリートウエアLTFRは、サーカス小屋の円形舞台でモデルたちが模型やおもちゃで遊ぶという設定のプレゼンテーション。
右:トビリシっ子ご用達ブランド、マテリエル(Materiel)では、毎年2人の現地デザイナーをゲストに迎える。その一人、Aleksandre Akhalkatsishviliはソフト&ハードを提案。左:彼自身のランウェイから、テイラードを再解釈したスーツ。
マスキュリンなスーツやラップコートなど、定番のシルエットに素材使いで遊びを加えたルックは、アヌーキの最新コレクションを象徴するもの。
2010年にデビューすると、すぐにニューホープと騒がれたゲオルゲ・ケブリアは今回、幾何学模様と色で遊んで。アイウエアのラインも人気の彼の新作、ちびサングラスにも注目。
シチュアショニスト。テイラリングに磨きをかけた新コレクションは、旧ソ連時代を思わせるハードな路線から、洗練されたフェミニンな服作りへの過度期を意味するのかも。
40歳の女性デザイナー、Aka Nanitashviliによるアカナニータ(Akananita)は2009年にスタート、最近はパリの大手展示会トラノイにも出品。新作はカントリーとストリートを程よくミックス。
ゴラダミアン(Goladamian)の持ち味は、キッチュ&カラフル。フェミニンなメンズに対し、アスレジャー?なウイメンズで今回ドレスに落とし込んだのは、フィギュア・スケートの衣装。
ファスナー使いのローファー・コレクション、ル・モカサン・ジペ(Le Mocassin Zippé)の新作より。上段右:両足を一緒にして、ファスナーを閉めた状態。右下:ランニングマシーンを歩くプレゼンテーション。左:デザイナーのケテヴァン・マイサイア(Ketevane Maissaia)
トビリシ出身、ロシアで活躍するコンセプチュアルなアレクサンダー・アルチュノフ(Alexander Arutyunov)は、強調された構築的なシルエットをレディライクな小物使いで。
スケーターに人気、ユニセックスのストリートウエアLTFRは、サーカス小屋の円形舞台でモデルたちが模型やおもちゃで遊ぶという設定のプレゼンテーション。
右:トビリシっ子ご用達ブランド、マテリエル(Materiel)では、毎年2人の現地デザイナーをゲストに迎える。その一人、Aleksandre Akhalkatsishviliはソフト&ハードを提案。左:彼自身のランウェイから、テイラードを再解釈したスーツ。
また来ちゃいました、トビリシに。昨年6月1日と6月8日の投稿でもご紹介したように、初めての前回はとにかく、ランウェイよりもハイブリッドなこの街のエネルギーに興奮しっぱなしでした。
でも18FWコレクションが発表された今回は、各デザイナーのレベルが確実にアップ!そして今年6月にはフィレンツェのファッションウィーク、ピッティ・イマジネ・ウオモにトビリシの6ブランドがゲスト参加することからイタリアのプレス陣も多く、よりインターナショナルに。一方日本人にとってはここはまだまだ未知だと思いきや、なんとスタイリストの早川すみれさんは、ある記事を読んで興味を持ち、自力ではるばるやって来たそう。メルセデスベンツ(MB)ファッションウイーク・トビリシ(Mercedes-Benz Fashion Week Tbilisi)のファウンダーで、現地のデザイナーたちの母的な存在でもあるソフィア・チェコニア(Sofia Tchkonia)が「どうやって私たちのことがわかったの?」とびっくりして彼女に問いかけると、シュプールのコラムを読んだ、と嬉しいコメント。
さて、タイプ別に18FWのベスト3を挙げると…。
まずリアルクローズでは、日本でも最近人気急上昇中の、アヌーキ(Anouki)。デザイナーのAnouki Areshidzeは、フェミニンとマスキュリンなど相反する要素をほどよくミックスするのが得意です。ベーシックな生地には前回も多用したスパンコールやチュール、ラメ、PVCを合わせ、アシメトリーなディテールでシンプルながら主張のあるルックを展開しました。
一方ちょっとファニーで’80sテイスト、トビリシの新世代代表は、オープニング・セレモニーも一押しの若手、ゲオルゲ・ケブリア (George Keburia)。公園をランウェイとした今回は、シルエット、モチーフ、プリントから小物使いまで、グラフィカルに徹しました。
そして“お騒がせ”大賞は、トビリシいちエッジーな、Irakli Rusadzeによるシチュアショニスト(Situationist)です。街外れにある女性刑務所を会場に予定していたところ、撮影禁止、厳しいIDチェックなどの事情から急遽、映画撮影スタジオ内の倉庫に変更したことで、話題持ちきり。とはいえ結果的には良かったようです。肩を強調したパワー・ウーマン的な服の一連は、会場の環境に紛らわされずにきちんと見るべき完成度の高さでしたから。
トビリシには、他にも今後目が離せないブランドが多数。詳しくは写真とキャプションを参考に。また次回5月31日の投稿では、この街の見所や人などをご紹介します。お楽しみに!
Text: Minako Norimatsu