ギャラリー・ニルファーにて。右:Bethan Laura Woodによる、フロアランプSputnik Double。左:India MadhaviによるL字型ソファTrue Velvet。 Nilufar, Via della Spiga 32 photo: Minako Norimatsu
Wallpaper* “Handmade”展にて。家具デザイナーのLara Bohincと彼女の新作、Saturene チェア。(Planetariaコレクションより)。 photo: Minako Norimatsu
シュールなテーブルウエアや壁紙でおなじみのフォルナセッティは、ショップにて新作を発表。壁にかけられた、植物図鑑風の絵をシルクとウールで織り込んだラグErbarioは、1954年の作品の復刻版。Fornasetti , Corso Giacomo Matteotti 1/A
http://www.fornasetti.com/
オランダのブランド、ムーイ(Mooi)のコレクションで去年の新作ながら一目惚れしたのは、想像力を働かせて描いた絶滅した動物の絵に植物のモチーフを織り交ぜた、ファンタジックなウォール・ファブリック「The museum of extinct animals」。
https://www.moooi.com/ photo: Minako Norimatsu
友人のダヴィッド・ジロワールが始めたテオレム・エディションズ(Theoreme Editions)は、素材と職人技にこだわるフランスのアップカミングなデザイナーを起用して、限定版の家具を提案。手前のソファはプール・ステュディオによる「アシーレ」。
https://www.theoremeeditions.com/
マッシモ・デ・カルロ・ギャラリーのMCMXXXIV展(〜7/13)より。大理石とネオクラシックなレリーフがコントラストを成すこの部屋に掲げられたのは、五木田智央(ごきたともお)による絵画。Massimo de Carlo, Viale Lombardia 17 photo: Minako Norimatsu
常に進行形のアート展「ワーズ」は、故アラン・カプロウ(Allan Kaprow)の1962年のプロジェクト「ワーズ」の現代版として開かれた。コンセプトは画家&彫刻家のアレクサンダー・メイ(Alexander May)とゾエ・スティルパス(Zoe Stillpass).。Converso, Piazza S. Eufemia
ジョルジオ・アルマーニの美術館「シロス」で7/28まで開催中なのは、安藤忠雄の回顧展「挑戦」。彼の建築作品をスケッチ、模型からビデオ、写真と多角的に見せる展覧会は、同館すぐ近く、氏の設計によるアルマーニのイベント・スペース「テアトロ」と併せて見学可能。Armani Silos, Via Bergognone 40 https://www.armanisilos.com/jp/ photo: Minako Norimatsu
すっかりミラノのランドマークとなった現代美術館「プラダ財団」の新館「トーレ」(Torre)より、右:ダミアン・ハースト作品。Damien Hirst / Tears for Everybody’s Looking at You (1997)。左:カーステン・ホラー作品。Carsten Holler /Upside Down Mushroom Room (2000)。Fondazione Prada, Largo Isarco 2 http://www.fondazioneprada.org/ photo: Minako Norimatsu
プラダ財団のトーレ6&&7階にあるレストランは、アートギャラリー然とした内装。右:手前の壁を飾るのはルチオ・フォンタナによる彫刻。奥の2点はジョン・ウェスレーの作品。左:バー・コーナーにはジェフ・クーンズによる、広告のパロディとしてのアート。photo: Minako Norimatsu
レアなジュエリーなら、ペニージヘ。右:おそらくスコットランドの、ヴィクトリア朝ブレスレットは、ゴールドとアガート石。左:ターコイズにベビーパール、ルビーをあしらったヴィクトリア朝のネックレス。Pennisi, Via Manzoni 29 photo: Minako Norimatsu
ブランドもののバゲージとバッグ、時計を扱うベルナルディーニの自慢は、ヴィンテージをカスタマイズしたバゲージ。オーナーのアイディアまたは顧客の希望により、内側を目的別のコンパートメントに作り替えている。Bernardini, Via Caradosso 2
www.bernardinimilano.com photo: Minako Norimatsu
私の行きつけは、マダム・ポーリーヌ。右:今年らしいフローラル・ドレス。左:色やスタイル別に並べられたラック。Madame Pauline Vintage, Foro Buonaparte 74
http://www.madamepaulinevintage.it/ photo: Minako Norimatsu
ギャラリー巡りの途中でたまたま見つけたショップ、サブリナ・マニンには、’70〜’80年代の選りすぐりがぎっしり。ディスプレイもインスパイアリング。Sabrina Manin Vintage, Via B.Cellini 21 www.sabrinamanin.it photo: Minako Norimatsu
ギャラリー・ニルファーにて。右:Bethan Laura Woodによる、フロアランプSputnik Double。左:India MadhaviによるL字型ソファTrue Velvet。 Nilufar, Via della Spiga 32 photo: Minako Norimatsu
Wallpaper* “Handmade”展にて。家具デザイナーのLara Bohincと彼女の新作、Saturene チェア。(Planetariaコレクションより)。 photo: Minako Norimatsu
シュールなテーブルウエアや壁紙でおなじみのフォルナセッティは、ショップにて新作を発表。壁にかけられた、植物図鑑風の絵をシルクとウールで織り込んだラグErbarioは、1954年の作品の復刻版。Fornasetti , Corso Giacomo Matteotti 1/A
http://www.fornasetti.com/
オランダのブランド、ムーイ(Mooi)のコレクションで去年の新作ながら一目惚れしたのは、想像力を働かせて描いた絶滅した動物の絵に植物のモチーフを織り交ぜた、ファンタジックなウォール・ファブリック「The museum of extinct animals」。
https://www.moooi.com/ photo: Minako Norimatsu
友人のダヴィッド・ジロワールが始めたテオレム・エディションズ(Theoreme Editions)は、素材と職人技にこだわるフランスのアップカミングなデザイナーを起用して、限定版の家具を提案。手前のソファはプール・ステュディオによる「アシーレ」。
https://www.theoremeeditions.com/
マッシモ・デ・カルロ・ギャラリーのMCMXXXIV展(〜7/13)より。大理石とネオクラシックなレリーフがコントラストを成すこの部屋に掲げられたのは、五木田智央(ごきたともお)による絵画。Massimo de Carlo, Viale Lombardia 17 photo: Minako Norimatsu
常に進行形のアート展「ワーズ」は、故アラン・カプロウ(Allan Kaprow)の1962年のプロジェクト「ワーズ」の現代版として開かれた。コンセプトは画家&彫刻家のアレクサンダー・メイ(Alexander May)とゾエ・スティルパス(Zoe Stillpass).。Converso, Piazza S. Eufemia
ジョルジオ・アルマーニの美術館「シロス」で7/28まで開催中なのは、安藤忠雄の回顧展「挑戦」。彼の建築作品をスケッチ、模型からビデオ、写真と多角的に見せる展覧会は、同館すぐ近く、氏の設計によるアルマーニのイベント・スペース「テアトロ」と併せて見学可能。Armani Silos, Via Bergognone 40 https://www.armanisilos.com/jp/ photo: Minako Norimatsu
すっかりミラノのランドマークとなった現代美術館「プラダ財団」の新館「トーレ」(Torre)より、右:ダミアン・ハースト作品。Damien Hirst / Tears for Everybody’s Looking at You (1997)。左:カーステン・ホラー作品。Carsten Holler /Upside Down Mushroom Room (2000)。Fondazione Prada, Largo Isarco 2 http://www.fondazioneprada.org/ photo: Minako Norimatsu
プラダ財団のトーレ6&&7階にあるレストランは、アートギャラリー然とした内装。右:手前の壁を飾るのはルチオ・フォンタナによる彫刻。奥の2点はジョン・ウェスレーの作品。左:バー・コーナーにはジェフ・クーンズによる、広告のパロディとしてのアート。photo: Minako Norimatsu
レアなジュエリーなら、ペニージヘ。右:おそらくスコットランドの、ヴィクトリア朝ブレスレットは、ゴールドとアガート石。左:ターコイズにベビーパール、ルビーをあしらったヴィクトリア朝のネックレス。Pennisi, Via Manzoni 29 photo: Minako Norimatsu
ブランドもののバゲージとバッグ、時計を扱うベルナルディーニの自慢は、ヴィンテージをカスタマイズしたバゲージ。オーナーのアイディアまたは顧客の希望により、内側を目的別のコンパートメントに作り替えている。Bernardini, Via Caradosso 2
www.bernardinimilano.com photo: Minako Norimatsu
私の行きつけは、マダム・ポーリーヌ。右:今年らしいフローラル・ドレス。左:色やスタイル別に並べられたラック。Madame Pauline Vintage, Foro Buonaparte 74
http://www.madamepaulinevintage.it/ photo: Minako Norimatsu
ギャラリー巡りの途中でたまたま見つけたショップ、サブリナ・マニンには、’70〜’80年代の選りすぐりがぎっしり。ディスプレイもインスパイアリング。Sabrina Manin Vintage, Via B.Cellini 21 www.sabrinamanin.it photo: Minako Norimatsu
ミラノ デザイン・ウイークから、早や1か月半。ふと自分のiphoneのアルバムを見てみたら、ギャラリーやヴィンテージ・ショップもすごい数をこなしていたではないですか! デザインウイークでは、4月25日公開の記事 でご紹介したように、まずはモードなホーム・コレクションを中心に。一方かなり主観で選んだデザイン関係では、ポップな家具やオブジェのギャラリー、ニルファー(Nilufar )へ。ラデュレのサロンドテの内装も手がけているデザイナー、インディア・マダヴィ(India Madhavi )がプライベートなクラブをイメージしてのスペースでは、期待通り色が炸裂していました。そしてウォールペーパー誌によるデザイン展「ハンドメイド」展のオープニングでは、ララ・ボーインク(Lara Bohinc )に再会!彼女がジュエリー・デザイナーだった頃にロンドンにて取材で会って以来、なんと15年以上ぶりでした。そう言えば元々インダストリアル・デザインを学んだってきいてたけれど、インテリアに転身したとは。分野が変わっても、ララの未来的で構築的なテイストは、健在です。
そしてアート界の大きな話題は、現代アート蒐集家マッシモ・デ・カルロ(Massimo De Carlo )の、ミラノで2軒目になるギャラリーのオープンでした。贅沢な展示スペースにすべく彼が手に入れたのは、ピエロ・ポルタルッピによる'30年代のモダニスム建築。ポルタルッピは、ティルダ・スウィントン主演映画『ミラノ、愛に生きる』のロケ地となった邸宅「ヴィラ・ネッキ」を設計したことでも有名です。新スペースの幕開けを飾るのは、同ギャラリーを代表するアーチストを集めたグループ展。一方、教会を舞台としたギャラリー、コンヴェルソ(Converso )では、コンセプトがユニークでした。ここでは100人のアーティストたちが寄せたそれぞれ100の言葉を、AIによりシャッフル。また会期中にはビジターが床に書き残した言葉が同じ方法で編集され、日々新しい文章が出来上がったのです。
ショッピングでは、ヴィンテージに終始。レアで石の鑑定も信用でき、かつ手が届く値段のジュエリーなら、老舗のペニージ(Pennisi )ヘ。いつも素敵なネックレスをしているロジェ・ヴィヴィエのゲラルド・フェローニも顧客に数えるとか。18世紀から1970年代まで、特にヴィクトリアンが充実しています。そして、マダム・ポリーヌ(Madame Pauline )。数年前にカール・ラガーフェルドによるクロエのメンフィス風プリントのブラウスをここで見つけて以来、ひいきにしているのです。見どころがぎゅっと凝縮されたミラノでは、こんな風に数日間でたくさんのお目当てをこなすのも可能。ちなみに万歩計によるとこの5日間で歩いたのは、フルマラソンを越える50kmでした!
text: Minako Norimatsu