右 : 各ブースに展示されたカレの絵柄にまつわる逸話がきける、「カレ・ストーリーズ」。
photo : Christophe Coënon 左:私が頭に巻いているのは、自前のヴィンテージ。’70年代のエルメスのロゴHがプリントされている。
右: フランス語でカレ(Carré)は四角。他にスクエア(実直)の意味もあり、派生語カレモン(Carrément)は、“まさしく”。左:会場の受付、「カレ・チェック」photos : Christophe Coënon
カレの巻き方体験ができる「カレ・カット」。巻き方はターバン風からヘアバンドまで、イラストのメニューから選べる。photo : Minako Norimatsu
限定版も含めたカレのセレクションがひしめく期間限定ストア「カレ・マニア」。ネオンでしつらえた壁の模様もカレ(四角)、と徹底したコンセプト。photo : Minako Norimatsu
「カレ・スタジオ」の11人のデザイナーの中でも最もユニークだったのが、オクターヴ・マルサルとテオ・デ・グエルツのデュオによる、自ら開発した製図機の展示。photos : Christophe Coënon
「カレ・スタジオ」にて。リズ・スターリングはカレを製作ではなく、逆に解体することによる遊びを提案。カレを貼った紙を切り抜いて動物や人形を組み立てるブースには、子供たちが集まった。photos : Minako Norimatsu
メンズのカレのデザインをモザイク状にプリントしたスケートパーク。エルメスではスケートボードのスペシャルオーダーも作っていて、スケーター・フレンドリー。photos : Christophe Coënon
右:入口のすぐ脇にある円形の仮説写真館「カレ・クリック」。Photo : Minako Norimatsu 左:カラオケならぬ「カレ・オケ」ボックス。スタッフのカレ・ジャンプスーツに注目!photo : Christophe Coënon
右 : 各ブースに展示されたカレの絵柄にまつわる逸話がきける、「カレ・ストーリーズ」。
photo : Christophe Coënon 左:私が頭に巻いているのは、自前のヴィンテージ。’70年代のエルメスのロゴHがプリントされている。
右: フランス語でカレ(Carré)は四角。他にスクエア(実直)の意味もあり、派生語カレモン(Carrément)は、“まさしく”。左:会場の受付、「カレ・チェック」photos : Christophe Coënon
カレの巻き方体験ができる「カレ・カット」。巻き方はターバン風からヘアバンドまで、イラストのメニューから選べる。photo : Minako Norimatsu
限定版も含めたカレのセレクションがひしめく期間限定ストア「カレ・マニア」。ネオンでしつらえた壁の模様もカレ(四角)、と徹底したコンセプト。photo : Minako Norimatsu
「カレ・スタジオ」の11人のデザイナーの中でも最もユニークだったのが、オクターヴ・マルサルとテオ・デ・グエルツのデュオによる、自ら開発した製図機の展示。photos : Christophe Coënon
「カレ・スタジオ」にて。リズ・スターリングはカレを製作ではなく、逆に解体することによる遊びを提案。カレを貼った紙を切り抜いて動物や人形を組み立てるブースには、子供たちが集まった。photos : Minako Norimatsu
メンズのカレのデザインをモザイク状にプリントしたスケートパーク。エルメスではスケートボードのスペシャルオーダーも作っていて、スケーター・フレンドリー。photos : Christophe Coënon
右:入口のすぐ脇にある円形の仮説写真館「カレ・クリック」。Photo : Minako Norimatsu 左:カラオケならぬ「カレ・オケ」ボックス。スタッフのカレ・ジャンプスーツに注目!photo : Christophe Coënon
エルメス カレ・クラブにて、”カレ”の世界を体験してきました。ちなみにカレは、シルク・ツイル製90cm四方の型を始め、ショールやバンダナサイズも含めたスカーフ類の総称。1937年にローンチされて以来メゾンのアイコニック・アイテムであるカレ・エルメスのデザインの舞台裏を覗きつつ、様々なアトラクションにも参加できる体験型のエキジビションが、ミラノやNYなど世界の5都市を巡回した後、やっとパリにやって来たのです。
会場は、北マレ地区のカロ・デュ・タンプル。18世紀建造、ガラスの天井が美しいホールです。まずは、ホテルのコンシエルジュ・デスクかとと見まごう受付「カレ・チェック」で会場地図をもらい、振り返るとそこには撮影ブース「カレ・クリック」が。私は写真よりもスタッフが着ていたカレ仕立てのジャンプスーツに気を取られつつ、ちょっと先になにやら楽しげなビューティ・パーラー仕立ての「カレ・カット」を発見。早速直行、好みのカレをピックアップし、希望の巻き方を選び、ずらりと並んだ鏡の前に席を取りました。手順もしっかり覚えながらカレを頭に巻いてもらったら、記念撮影。使わせてもらったカレを泣く泣く返却すると、三歩先の期間限定ストア「カレ・マニア」に足が向くのは偶然ではないでしょう。
興奮冷めやらぬ中、今度は「カレ・ストーリーズ」でお勉強。ブースに置かれたアナログ電話の受話器を取ると、展示されているカレにまつわる話がきけると言うシステムです。ジョン・ジョルノのアート作品、「ダイヤル・ア・ポエム」を思い出しました。そして「カレ・カフェ」で一休みしたあとは、いよいよエルメス カレ・クラブのハイライト、「カレ・スタジオ」へ。日本人野村ダイスケさんを始め11人のデザイナーたちがスカーフの模様を描いているところにお邪魔して彼らを質問攻めにするもよし、実演をじっと観察するもよし。締めにはカレのモチーフを舞台とした「カレ・パーク」で滑るスケーターたちを眺めましょう。さらにカラオケボックス「カレ・オケ」で一曲歌ったら、カレ気分は最高潮に!エルメス カレ・クラブ、いつか日本でも開催されることを祈りつつ….。
Hermès Carré Clubは12月8日 まで。ネットにて要予約
Le Carreau du Temple 4, rue Eugène Spuller 75003 Paris
Text: Minako Norimatsu