ロックダウン開始。さてどうやって乗り切ろうかと案じつつ、ルージュ・エルメスのお気に入りカラー「コライユ・フー」でマスクをカスタマイズ。愛犬スウィーティと。Photo: Minako Norimatsu
この機に改めて読みたい・見たい傑作。右:コレラが流行り始めた20世紀初頭のヴェニスを舞台としたトマス・マンの小説の映画化「ヴェニスに死す」(1971年、ルキノ・ヴィスコンティ監督)。左:アルベール・カミュは、小説「ペスト」(1947年)で疫病に悩むアルジェリアを描いた。
上海ベースのインフルエンサー、リーフ・グリーナーは1月半ばから滞在していたパリを後にし、今は香港に滞在中。超インターナショナルな中国人として、うつらない、うつさないためのコツをまとめて教えてくれる。@leaf_greener
ディオールの香水工場では、手の消毒用の殺菌ジェルを生産。病院を中心にフランス国内の医療機関に寄贈されている。Photo: courtesy of lvmh
コミュニティで楽しむアイディア。右:デザイナーのジャックムスは家にあるものを使っての“顔”を募集中。#jacquemusathome @jacquemus 左:インフルエンサー、ペギー・フレイの提案は、#f**kcoronavirusルックコンテスト。@peggfreyいずれもフォロワーからの写真がストーリーズで公開される。
インスタグラムでウェル・ビーイング。右:赤毛が懐かしいトップモデル、シビル・バックによるビデオ@sibbyfresh 左:ライフスタイル・エディターからヨガの先生に転身したリリー・バーベリーのリラクセーション・セッションは毎日18時(仏時間)@lilibarbery
インスタグラムでのレシピ合戦。右:ラデュレのシェフ、ファブリス・リアヨンによる、アボカド・トーストの作り方ビデオ@maisonladuree。左:ノルマンディーの一軒家に住む料理研究家、エロイーズはライブでアップルパイの作り方を披露。@missmagieskitchen
暇な時間を利用して、アートのお勉強。現代アートのギャラリー、エマニュエル・ペロタンは、インスタグラム上でアーティストのインタビュー・ビデオやヴァーチャル展覧会をスタート。ポッドキャストも。#unlocked @galerieperrotin
ロックダウン開始。さてどうやって乗り切ろうかと案じつつ、ルージュ・エルメスのお気に入りカラー「コライユ・フー」でマスクをカスタマイズ。愛犬スウィーティと。Photo: Minako Norimatsu
この機に改めて読みたい・見たい傑作。右:コレラが流行り始めた20世紀初頭のヴェニスを舞台としたトマス・マンの小説の映画化「ヴェニスに死す」(1971年、ルキノ・ヴィスコンティ監督)。左:アルベール・カミュは、小説「ペスト」(1947年)で疫病に悩むアルジェリアを描いた。
上海ベースのインフルエンサー、リーフ・グリーナーは1月半ばから滞在していたパリを後にし、今は香港に滞在中。超インターナショナルな中国人として、うつらない、うつさないためのコツをまとめて教えてくれる。@leaf_greener
ディオールの香水工場では、手の消毒用の殺菌ジェルを生産。病院を中心にフランス国内の医療機関に寄贈されている。Photo: courtesy of lvmh
コミュニティで楽しむアイディア。右:デザイナーのジャックムスは家にあるものを使っての“顔”を募集中。#jacquemusathome @jacquemus 左:インフルエンサー、ペギー・フレイの提案は、#f**kcoronavirusルックコンテスト。@peggfreyいずれもフォロワーからの写真がストーリーズで公開される。
インスタグラムでウェル・ビーイング。右:赤毛が懐かしいトップモデル、シビル・バックによるビデオ@sibbyfresh 左:ライフスタイル・エディターからヨガの先生に転身したリリー・バーベリーのリラクセーション・セッションは毎日18時(仏時間)@lilibarbery
インスタグラムでのレシピ合戦。右:ラデュレのシェフ、ファブリス・リアヨンによる、アボカド・トーストの作り方ビデオ@maisonladuree。左:ノルマンディーの一軒家に住む料理研究家、エロイーズはライブでアップルパイの作り方を披露。@missmagieskitchen
暇な時間を利用して、アートのお勉強。現代アートのギャラリー、エマニュエル・ペロタンは、インスタグラム上でアーティストのインタビュー・ビデオやヴァーチャル展覧会をスタート。ポッドキャストも。#unlocked @galerieperrotin
Covid-19の感染拡大にあたり、フランスでも3月17日以降の外出が禁止となりました。
ロックダウンの詳細は国や地域によって多少異なるようですが、フランスではとにかく、許されるのはテレワークではできない仕事、通院、食品や薬など必需品の買い物、そして1日1回1時間1km以内での、ジョギングと犬の散歩のみ。外出時には自己申告書に住所氏名、外出目的と日時を書き込み、サインをしての携帯が義務付けられています。そして医療関係者の労をねぎらおうと、毎日20時には国中で住民がアパルトマンの窓を開け、中庭や通りに向かって拍手をするのが恒例になりました。
ファション業界では規模に関わらず多くのブランドが、医療機関への支援をしています。例えばLVMHグループでは、同グループ傘下のディオール、ゲラン、ジバンシィの香水工場を利用し、不足している消毒ジェルを製造、病院へ寄贈。また不足と言えば、マスク。最近ではホームメード・マスクの作り方もSNSでたくさん投稿されていますよね。多くの若手のデザイナーも、服を生産する代わりに残反使用のマスクを作って配るというイニシアチブを取っています。ただしこれらの布製マスクはコロナ菌の完全シャットアウトにはならないので、扱いには正しい知識と判断が必要。一方ケリング・グループからは中国より輸入した300万枚の医療マスクが医療機関に寄贈されました。サンローランとバレンシアガでも、医療基準にかなった生産法と材料でのマスク製造を準備中だそうです。
少額でも寄付をしたり、お年寄りの隣人のために食料品の買い出しに行くなどのボランティアはさておき、一般市民ができる一番の貢献は、とにかく家に留まること!効果的なロックダウンは最低4週間と言われているので、長期戦になる閉じこもりにあたっては、ストレスを溜めない時間の過ごし方を模索すべきですね。私の周りで流行っているのは、ビデオ・アペリティフの会。グループを作って数人と時間を決めて動画コールでおしゃべりをするんですが、それぞれが一人でもちゃんとおしゃれをし、いいグラスやお皿を使ってドリンクを用意するのがルールです。また女子の間で人気なのは、動画に向き合ってのヨガやメディテーション。うちではロータスのポーズをとるとスウィーティー(9歳のウィペット犬)が私の膝の上に乗ってしまうので、ホームヨガにはあまり集中できないのですが。とにかくインスタグラムを開いていると常に誰かしらがライブをやっているので、ザッピングしてみます。こうしてたまたま見つけたのは、ルー・ドワイヨンの本の朗読とギターを弾きながらのライブ演奏。また、多くのウェブサイトでは電子ブックやビデオのダウンロードを無料で提供したり、有名シェフによるレシピを披露したり。レストランやカフェの一時閉店によって行き場のない生鮮食品を個人宅にデリバリーしてくれる農家のリストも口コミで広まったり。とにかく皆が助け合って、この異常な状況を乗り越えていこうと頑張っているパリからお届けしました。
text: Minako Norimatsu