右:ミナコノマスクをつけたヴァネッサ・シワード。撮影は彼女の9歳になる娘、ジャクリーン。 Photo: Jacqueline Burgalat 左:愛犬スウィーティーと共に、元祖ミナコノマスクをつけて初めてのマスクセルフィー photo: Minako Norimatsu
右:封鎖解除となったある晴天の日、セーヌ河岸で。photo: Susanne Junker 左:ロックダウン中は自宅にて、マスクとウエアをマッチングさせてのマスクセルフィーに本格的に着手。 photo: Minako Norimatsu。
“ミナコノマスク”リップ・シリーズ。ロックダウンの初期、使い捨てマスクにリップの形を落書きしてみたのがきっかけで、様々な形のリップを刺繍を展開。 photo: Minako Norimatsu。
“ミナコノマスク”スペシャル・オーダー品の数々。人気はバンダナとギンガム・チェック。右中段のキャンディストライプの一点は、プリーツをギャザーで代用した新モデル。 photo: Minako Norimatsu。
Modulareの提案、おしゃれなシールドはバンダナで。右:マジックテープで簡単につけ外しできるシステム。左:マスクがわりにつけるとこんな感じ。
Modulareのスペシャル・マスク。右から時計回りに1. 表地はジャカード、裏地はオーガニックのコットン・ツイル。2. タータンとデニムのリバーシブル。3. レース地の“ブライダル”マスクはオーガニック・コットンの裏地付き。4. 首の後ろでマジックテープで開閉できるタイプ。
Ronald van der Kemp のハプニングより、オートクチュール・マスク。モデルたちは用意された道具やガイダンス・ビデオを頼りに自分たち自身でヘアメイク。フィッティングはzoomで進行した。Photos: Marijke Aerden
Ronald van der Kemp のハプニングは 4月28日の23:55分からHotel de l’Europeで開かれ、近くの大時計台の鐘が0時を告げるのを合図に幕を閉じた。ドラマチック!Photos: Marijke Aerden
右:ミナコノマスクをつけたヴァネッサ・シワード。撮影は彼女の9歳になる娘、ジャクリーン。 Photo: Jacqueline Burgalat 左:愛犬スウィーティーと共に、元祖ミナコノマスクをつけて初めてのマスクセルフィー photo: Minako Norimatsu
右:封鎖解除となったある晴天の日、セーヌ河岸で。photo: Susanne Junker 左:ロックダウン中は自宅にて、マスクとウエアをマッチングさせてのマスクセルフィーに本格的に着手。 photo: Minako Norimatsu。
“ミナコノマスク”リップ・シリーズ。ロックダウンの初期、使い捨てマスクにリップの形を落書きしてみたのがきっかけで、様々な形のリップを刺繍を展開。 photo: Minako Norimatsu。
“ミナコノマスク”スペシャル・オーダー品の数々。人気はバンダナとギンガム・チェック。右中段のキャンディストライプの一点は、プリーツをギャザーで代用した新モデル。 photo: Minako Norimatsu。
Modulareの提案、おしゃれなシールドはバンダナで。右:マジックテープで簡単につけ外しできるシステム。左:マスクがわりにつけるとこんな感じ。
Modulareのスペシャル・マスク。右から時計回りに1. 表地はジャカード、裏地はオーガニックのコットン・ツイル。2. タータンとデニムのリバーシブル。3. レース地の“ブライダル”マスクはオーガニック・コットンの裏地付き。4. 首の後ろでマジックテープで開閉できるタイプ。
Ronald van der Kemp のハプニングより、オートクチュール・マスク。モデルたちは用意された道具やガイダンス・ビデオを頼りに自分たち自身でヘアメイク。フィッティングはzoomで進行した。Photos: Marijke Aerden
Ronald van der Kemp のハプニングは 4月28日の23:55分からHotel de l’Europeで開かれ、近くの大時計台の鐘が0時を告げるのを合図に幕を閉じた。ドラマチック!Photos: Marijke Aerden
フランスでも5月11日の封鎖解除以降、マスクが外出の必需品に。公共交通機関では義務、ショップは軒並みマスク無着用の客お断り、道でも多くの人がマスク姿で歩いています。市場には使い捨てマスクのほか、手作りの布マスクが出回るようになりました。
そして私も、元来の手芸好きを生かしていざ「ミナコノマスク」作りに!最初は昨年仕立ててもらったパジャマの残反シルクを使い、耳ゴム部分は共布でシュシュ風に仕上げました。こうしてウエアとマスクのマッチングを私のインスタグラム上で提案すると、友人のデザイナー、ヴァネッサ・シワードからすぐに注文があり、彼女に励まされて色々な型を作って細々と販売するようになりました。まずは不織布の裏地、鼻ワイヤー、あごゴムなどでプロテクションとフィット感を研究。デザインでは刺繍やバイアステープの飾りを模索する一方、珍しい色や素材のゴムを探し回りました。オーダー時にはディテール・オプションやゴムのチョイスの相談に応ずるのが楽しく、自然とほぼ全てが一点ものに。こうして、マスクに抵抗のある人もつけるのが楽しくなるよう、また服を着替える感覚でマスクを選んだら、と言う気持ちで“ビースポーク・マスク”のコンセプトに行き着いたのでした。
マスクにはちょっとうるさくなった私も一目置いてるのが、L.A.の友人、クリス・ウォンが始めたModulareのマスク。オーガニックにこだわる彼女が始めたこのe-shopは、コスメからオブジェまで職人が作る少数生産の優れものを広く扱うと言うコンセプトで始まりました。彼女のマスクは、リバーシブル、マジックテープなどなんとも気の利いたアイディアや、オーガニック・コットンのライニングなど、他では見つからないものばかり。
最後に紹介したいのが、オランダのデザイナー、ロナルド・ヴァン・デル・ケンプによる、壮大なオートクチュール・マスク。封鎖こそ逃れたものの外出自粛が促されていたアムステルダムで4月末に発表されました。舞台は、客が皆無で空になった高級ホテル。30人のモデルたちは、彼のアーカイブズからのドレスと、マッチングの色や素材で特別に作ったマスクをまとい、5分間のみ各部屋のバルコニーに立ちました。告知も観客も無しで開かれたこの “自己隔離”ハプニングの模様は、Kitty Kooringによるビデオが捉えています。マスクは9月にオートクションにかけられ、売り上げはオランダでは初めての、難民が医療マスクを専門に作る工場Refugee Companyに寄付される予定。ロナルドはサステイナブル&エシカル(倫理的)な信念と共に、世界が一時中断してもクリエイションは健在、という希望をマスクを媒介として表現したのです。マスクを通じてのアイディア、これからも色々出てきそうです。
Text: Minako Norimatsu