ノルマンデフィー・トゥケの海岸で撮影中の一コマ。1986年Azzedine Alaïa & Linda Spierings © Peter Lindbergh (courtesy Peter Lindbergh Foundation, Paris)
本展出品のピーター・リンドバーグによる写真。右:アライアが愛した女優、アルレッティへのオマージュを演じるのは、マリー=ソフィー・ウィルソン。1988年 左:ナオミ・キャンベル 1992年 @ PETER LINDBERGH (COURTESY PETER LINDBERGH FOUNDATION, PARIS)
撮影時、バックステージでのスナップ。モデルを囲んでピーター・リンドバーグ(右)とアライア。若い!
アライア財団にて、展示風景。Azzedine Alaïa & Peter Lindbergh By LMI © Stéphane Aït Ouarab
アライアのシグネチャー、ボディコンのセットアップとコルセット風レザーベルト。Azzedine Alaïa & Peter Lindbergh By LMI © Stéphane Aït Ouarab
リンドバーグは、ドレスのバックスタイルの美しさを引き出した。前から見るとシンプルなマイクロミニのドレスと並列して展示。photo: Minako Norimatsu
マリー=ソフィー・ウィルソンを収めたリンドバーグによる写真と、右の写真で彼女が着ている1940年代風のドレス。photo: Minako Norimatsu
アライアが得意とした、フード付きバスローブ風ドレス。ここでもリンドバーグは、バックスタイルの美しさを捉えた。photo: Minako Norimatsu
ノルマンデフィー・トゥケの海岸で撮影中の一コマ。1986年Azzedine Alaïa & Linda Spierings © Peter Lindbergh (courtesy Peter Lindbergh Foundation, Paris)
本展出品のピーター・リンドバーグによる写真。右:アライアが愛した女優、アルレッティへのオマージュを演じるのは、マリー=ソフィー・ウィルソン。1988年 左:ナオミ・キャンベル 1992年 @ PETER LINDBERGH (COURTESY PETER LINDBERGH FOUNDATION, PARIS)
撮影時、バックステージでのスナップ。モデルを囲んでピーター・リンドバーグ(右)とアライア。若い!
アライア財団にて、展示風景。Azzedine Alaïa & Peter Lindbergh By LMI © Stéphane Aït Ouarab
アライアのシグネチャー、ボディコンのセットアップとコルセット風レザーベルト。Azzedine Alaïa & Peter Lindbergh By LMI © Stéphane Aït Ouarab
リンドバーグは、ドレスのバックスタイルの美しさを引き出した。前から見るとシンプルなマイクロミニのドレスと並列して展示。photo: Minako Norimatsu
マリー=ソフィー・ウィルソンを収めたリンドバーグによる写真と、右の写真で彼女が着ている1940年代風のドレス。photo: Minako Norimatsu
アライアが得意とした、フード付きバスローブ風ドレス。ここでもリンドバーグは、バックスタイルの美しさを捉えた。photo: Minako Norimatsu
去る5月19日、パリはやっとロックダウン解除の第一段階に!カフェやレストランのテラス席や生活必需品でないショップに続き、待望の再オープンを遂げたのはミュージアムやギャラリーです。早速アライア財団に、開催が延期されていた展覧会を見に行ってきました。題してアズディン・アライア / ピーター・リンドバーグ展。
かつてリチャード・アヴェドンとクリスチャン・ディオール、そしてヘルムート・ニュートンとイヴ・サンローランなど、写真家とクチュリエが友情を育むと同時にクリエイティブな観点をシェアし、刺激し合う例は少なくありません。アライアとリンドバーグもその一例。1935年チュニジア出身の前者と1944年ドイツ生まれの後者は、それぞれ南と北からパリを目指して居を定め、1979年に出会うべくして出会ったのでした。それ以降、アライアが2017年、リンドバーグが2019年に他界するまで、モノクローム、シネマ、そして女性の美しさという共通のパッションを軸に、二人のアーティストは数々のコラボレーションを重ねたのです。アライアはクチュリエとして構築的な服を作る。リンドバーグは写真家として彼の服をまとったモデルをカメラに収める。映画の一コマの様なモノクロの写真では、まるで彫刻の様な服のシルエットが浮き彫りになり、女性たちは服とレンズという二つの媒体を通して素顔をあらわにしました。
本展を監修したのは、ピーターの息子のベンジャミン・リンドバーグと、ファッション史家でアライア財団のディレクターのオリヴィエ・サイヤール。地上階の各展示ではプリントと、写真に収められた服が並列展示され、ギャラリーの本来の作りと相まって、グラフィックな効果を成しています。アライアを“パパ”と呼んだナオミ・キャンベルを始め、マリー=ソフィー・ウィルソンやリン・コスター、タティアナ・パティツなど、1980-90年代のトップモデルの姿もずらり。また上階ではティナ・ターナーの衣装、写真と共に、1986年にノルマンディーのトケの海岸で行われた撮影の様子を収めたフィルムも上映。この機にTaschenから出版されたカタログも必見です。
Azzedine Alaïa - Peter Lindbergh 展は11月14日まで
Text: Minako Norimatsu