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現地デザイナーがナビゲート! 今行きたいアテネ最新ガイド
ゼウス・アンド・ディオンのデザイナー、マリオスによるアテネ案内
前回紹介したギリシャのブランド、ゼウス・アンド・ディオン。ショーの翌日、デザイナーのマリオス・シュワブが、アテネのとっておきのアドレスをいくつか教えてくれました。「リカヴィトスの丘、野外映画館、美味しいレストランやフードマーケット、『ムキー・ムー』とその周辺のプラカ地区……アテネにはたくさんの見どころがあるよ!」。ギリシャ人であることは、彼の誇りなのです。
ショッピング: Zeus + Dione
まずおすすめは、もちろんゼウス・アンド・ディオン。場所は高級ホテルやハイエンドなブティックが立ち並ぶコロナキ地区。
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店頭にはクラフツマンシップにもとづくホームウエアも。Photo: Yiorgos Kaplanidis
レストラン: Wine is Fine
フードマーケットがあるモナステラキ地区の、ナチュラルワイン専門のワインバー。
レストラン: Linou Soumpasis k sia
市の中心地、プシリ地区のカジュアルなタヴェルナ。オーガニックの素材を主としたモダン・グリーク料理。
レストラン: Fita
クカキ地区、現代アート美術館(EMST)近くのレストラン。カジュアルながら小洒落たデザイン、主にモダン・グリークのシーフードが中心。
レストラン: Paleo Wine Store
ピレウス港近くの倉庫を改装したワインバー。料理はイタリアン、フレンチ、南欧料理。膨大なワインリストには定評があり、ワインとフードのペアリングメニューも楽しめる。
アート:Rodeo Gallery
アテネ・ピレウス地区の現代アートギャラリー。倉庫街、Polidefkous通りに立ち並ぶギャラリーの中でもベストと評され、ギリシャを中心にインターナショナルも含め、アップカミングなアーチストを紹介する。ロンドンにもスペースあり。
1930年建造、元々はタバコの製造所&倉庫。2021年に改装を遂げ、図書室も備えた新しいカルチャー・ハブとしてオープンした。ロケーションは市の北部、コロノス地区。
追加で、私のおすすめもいくつか。
市の中心地にあるブティックホテル。ルーフトップにはプールとレストランが。
ホテル:Hotel Grande Bretagne
シンタグマ広場を挟んで国会議事堂の向かいにある高級クラシック・ホテル。ルーフトップからはアクロポリスの丘が眺められ、地上階のショップ・スペースには、Zeus+Dioneのコーナーも。
ショッピング: Ancient Greek Sandals
前回も紹介した、ギリシャ特有のクラフツマンシップを生かしたフラットサンダルのブランド、エンシェント・グリーク・サンダルズの旗艦店。デザイナーはクリスティーナ・マルティニ。
ショッピング:Ileana Makri
コスモポリタンなギリシャ人、Zeus+Dioneとのコラボレーション歴も長いイレアナ・マクリによるファインジュエリーのブティック。帽子やバッグ、ホームウエアのセレクションも。
ショッピング:The Naxos Apothecary
ホメオパシーのファーマシーを母体とする、植物やハーブの治癒力に基づいたナチュラルプロダクツの専門店、ザ・ナクソス・アポセカリー。
ショッピング:Mouki Mou
アクロポリスの丘の背後に伸びるシックなエリア、プラカにこの春オープン。マリオスの長年の友人かつサポーターであるマリア・レモスによるこのコンセプトストアは、ロンドンのムキー・ムーの2号店。内装は、Zeus+DioneのショーのスツールをデザインしたLeda Athanasapoulouによる。
アート: EMST
2000年にオープンした、国立現代アート美術館。ギリシャのエレクトロニックミュージックの作曲家で建築家、イアニス・ゼナキスの展覧会 Iannis Xenakis: Sonic Odysseysは必見!2024年1月7日まで。
アート Pireos 138 / New Benaki Museum
全てのジャンルの芸術を通してギリシャの歴史を網羅できる、コロナキ地区のベナキ・ミュージアムの新館。市の中心地からやや西のはずれにあり、写真やビデオにフォーカスしている。
ファッションもアートも勢いづいているアテネ。ぜひ行ってみてください。
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エンシェント・グリーク・サンダルズによる、この夏の、Zeus+Dioneとのコラボレーション・モデル。Photo: Minako Norimatsu
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ザ・ナクソス・アポセカリー。地上階はスキンケア、キャンドルとフレグランス。上階は調合もしてもらえるハーブティーショップとカフェ&レストラン。Photo: Minako Norimatsu
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ムキー・ムー。ホームウエアからファインジュエリー、小物、そしてウエアではナチュラルな素材のリラックスシルエットが中心。Photo: Minako Norimatsu
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マリアとマリオスの両方に勧められて見た写真展Nelly’sより。Elli Sougioul Tzoglou-Seraidari (通称Nelly’s) による、民族衣装を着た人々(1927) Photo : Minako Norimatsu
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パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
https://www.instagram.com/minakoparis/