父から受け継ぐマルク諸島のヘリテージを作品に込めて
メルボルンを拠点に、アーティスト兼モデルとして活動するシーラ。南半球のオーストラリアは日本と季節が逆のため、これから冬を迎える。静かに時が流れるシーズンは、彼女にとって創作活動に励むタイミング。
「自宅のスタジオで粘土を手にしたら、何も考えず、今この瞬間に集中しながら形にしていきます。このプロセスは瞑想に近いかもしれません。準備運動のように取り組むうちに、新たな作品のコンセプトが浮かんだりすることも」。
オーストラリアと父の故郷、インドネシアのマルク諸島を行き来して育った彼女。インスピレーションの源は島々で継承される多様な文化遺産や、豊かな自然から。
「私の作品は海から多くの影響を受けていて、その神秘的な美しさに惹かれます。私にとってアート制作は、島に根づいている文化とつながり、守り継いでいく方法なんです」。
現在は、貝殻などをモチーフにしたジュエリーブランドLa Seaも手がける。現在ポップアップイベントのために新作も準備中。
「私のアートを眺めたり、身につけたりすることで、その人の未知なる想像力が開花するような作品を作りたいですね」
ニュートラルカラーで統一したベッドルーム。NagnataのニットにWixiiのシルクコットンドレス、プラダのブーツ
自宅に併設されたスタジオ。ヴィンテージのライダースジャケットに、プラダのウールパンツとforBitchesのサンダル。「カジュアルだけど、ちょっと風変わりな私の日常着」
お気に入りのカフェテーブルに自身の作品を飾って
彼女が手がけるLa Seaのペンダントトップ
