アメリカ各地での生活を経て、晩年はニューメキシコへ移り住んだジョージア・オキーフ。生涯を通して花や動物の頭蓋骨、風景を描き続けた作風のように、ファッションにも一貫性が見える。無駄な装飾を排したデザイン、体を締めつけないシルエット、フラットなシューズ、洗練されたアクセサリー……。潔さを極めたエレガントなスタイリングは、今見ても時代を感じさせない。リアリズムから脱却し前衛的な作品を制作したことで「アメリカモダニズムの母」とも呼ばれた彼女は、モダンなスタイルを貫き通した。
ジョージア・オキーフ
Georgia O’Keeffe。1887年、ウィスコンシン州生まれ。画家。シカゴ美術館附属美術大学とアート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークで学ぶ。1946年、女性で初めてMoMAで回顧展を開催。1986年、98歳で亡くなった。
1 ヘレンカミンスキーの帽子
ラフィアを用いたハンドメイドのクローシュハット。アクセントのストリングで、フィット感を調節することも可能。
2 ステラ マッカートニーのブラウス
なめらかなクレープ生地とボウタイでとことんエレガントに。一枚でまとってもサマになる。
3 ザ・ロウのワンピース
洗いをかけた生地の質感と、センターフロントのステッチで少しのツイストをきかせた。
4 ジルサンダーのブローチ
しなやかな流線型をメタルで表現。まるでコンテンポラリーアートのような佇まい。
5 ミラ ショーン バイ チカ キサダのベスト
チカ キサダが手がけるミラ ショーンの新ラインから。ベストのトリムに刺しゅうを施し、フェミニニティをひとさじ添えた。
6 ボッテガ・ヴェネタのスカーフ
モダンなネックレスに2枚のスカーフをドッキング。スタイリングをぐっとドラマティックに演出する。
7 プラン シーのスカート
軽やかな印象のボックスプリーツスカート。素材には、ほのかな光沢感が魅力のファイユコットンを採用した。
8 クリスチャン ディオールの靴
タイムレスに愛用できるオーセンティックなローファー。タッセルのメタル部分には、CとDのブランドイニシャルを配しアクセントに。
