S 毎回忠実にそれぞれのキャラクターの特徴が落とし込まれていますよね。カードホルダーはシンプルに描かれているから、さり気なく取り入れられて良いですね。
A もともと皮革製品の工房として生まれたロエベが誇る職人技が、この小さなカードホルダーの中にも息づいてますね。赤なら赤、オレンジならオレンジと各パーツごとにガスレーザーでカットし、熟練の職人たちが手作業でひとつひとつ丁寧にはめ込むマルケトリー(象嵌)技法を用いているから、キャラクターがこんなにも生き生きとしてる!
S なるほど。ロエベのクラフト技術にはいつも感心させられます。
A スムースレザーやグレインカーフを使っていたり、マルクルの髭部分だけスエードになっていたり、どれも異素材を組み合わせているから立体的。Sさんはこの中ならどれを選ぶ?
S かかしのカブは他のアイテムであまり出てこないからこの子かな。
A 逆さまになっていたところをソフィーに助けられたカブは、いつもソフィーに優しく寄り添ってくれてましたよね。
S 観ているこちらも優しい気持ちになりましたよね。このカードホルダーを持っていたら、カブがいつも守ってくれそう!(笑)
カルシファーとヒンが首元を優しく包んでくれるモヘアマフラー
S お次はモヘアマフラーです。カルシファーの炎がグラデーションで表現されていてとてもきれい!
A いい意味でカルシファーが主張しすぎないから大人でもさり気なく取り入れられますよね。だけどオンリーワンなスタイリングが叶いそう!
S ちょっとブルーのカルシファーを巻いてみます。
A 今日の格好が全体的にブルーだから良い感じに馴染んでますね~!
S トーンを統一すると合わせやすいかもしれないですね。ヒンの方は必死に飛んでいる姿がコマ送りのようにデザインされていて、こちらも可愛い~!
パズルバッグとキャラクターのケミストリーがおもしろい!
A 続いてはロエベのクリエイティブ・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンが手がけたデビューバッグのパズルバッグ! オレンジのバッグはオンライン限定です。
S 黒いバッグはカルシファーの炎の色が引き立って、存在感があってかっこいいですよね。しかもフラップ部分まで炎がデザインされていて、細かいところにまでこだわっているのがうかがえます。
A オレンジとブルーのバッグは、サイズがコンパクトだからアクセサリー感覚で持ちたい可愛さ! 差し色にしても良さそうですね。ついつい黒を選びがちだけど、こういうカラーが用意されているのも嬉しい。
S カードホルダーはヒン、バッグはカルシファーみたいな感じで、違うキャラクターを贅沢に持っても良いかも!
クリスタルやスタッズがきらめきをプラス!
A 子ども時代のハウルやカルシファーの財布に施されたクリスタルとスタッズは、今までのコラボレーションでは見られなかったですよね。レザーにクリスタルを埋め込むインレイ技法を用いているそうです。
S 確かに、貼り付けるよりもぐっと押し込まれていてクリスタルが取れる心配がないですね。私はヒンのちょっとおマヌケな姿もたまらなく好きです。足も短くて可愛い!(笑)
A 内側にはロエベ×スタジオジブリのロゴがエンボス加工されていて特別感がありますね。
S ジブリファンにはたまらないですね。
A カードスロットが6つ、スリップポケットが2つ、ジップで大きく開くコインコンパートメントがあって、コンパクトなのに収納力も文句なし!
バスケットバッグから覗かせて持ち運びたい「城」プリントの巾着ポーチ
A お次は手織りのボディとカーフレザーのハンドルやロゴをあしらったロエベ定番のバスケットバッグです。中から覗くのは、映画のタイトルにもなっているハウルの動く城がプリントされた巾着ポーチ。
S スモールサイズのバスケットなら、巾着がよく見えますね!
S ポーチ単体で購入できるのも嬉しいですね。そのまま巾着バッグとしても使えそう。すでにバスケットバッグを持っている人は、手持ちのものとも合わせるのもおすすめ! 例えばピンクのバスケットバッグを持っていたら、ポーチの地色がブルーだからコントラストが効いて可愛い雰囲気に仕上がりそう。
A このブルーのワントーンも素敵だけど、そういうアレンジを考えるのも楽しそうだね!
精巧な羽根が美しいバケットハットとモヘアのニットキャップ
S バケットハットの羽根に注目! 本物の羽根かと思ったら、レザーで作られているというから驚きました。
A だいぶ精巧に作られてるね。それに被ってみると意外と馴染みそう!
S ハウルが負傷して戦争から帰ってくるという、子どもの頃はなかなか怖いシーンでしたけど、それがこんなに大人っぽいデザインになるんだと思って。さり気なく火の粉がちらちらと舞っているのもアクセントになっていますね。
A ナイーブなシーンをこういう風に切り取るのか!と驚嘆しますよね。カルシファーのニット帽はどうですか?
S これは被った人みんながキュートになれるニットキャップですね。パートナーや友人へのプレゼントにしても良さそう!
きらりと輝くピアスとつややかなハウルの瞳にうっとり
S このピンクのポシェット、見た瞬間からきゅんきゅんしちゃいました!
A ね~! もう何この慈愛に満ちた表情……。
S これはカルシファーに話しかけている時のシーンですよね。ソフィーはハウルの城に来たばかりなのに、カルシファーを手懐けて朝ごはんを作っているから、帰ってきたハウルが「カルシファー、よく言うことを聞いているね」と。カルシファーは「オイラをいじめたんだ!」と返すけど、「誰にでもできることじゃないなあ」と穏やかながら何を考えているか分からないハウルの表情。美しくてミステリアスです。
A 瞳の部分だけツヤツヤしたレザーを使っているから、見る角度によってキラッと見えるのもロマンチックですよね。それに耳のピアスがクリスタルになっていて素敵。ネックレスのように首からそのまま下げて、アクセサリー感覚で合わせたい! カードスロット3つとメインコンパートメントがあるからお財布代わりにもなりそう。
ハウルの部屋をイメージしたブーツ&スニーカー
A 続いて、ハウルの部屋をイメージしてデザインされたブーツとスニーカーです。
S インパクト大ですね! 子どもの頃あの部屋を見た時にすごく楽しそうだなって思いました。宝物に囲まれている感じ。
A 憧れましたよね! あんな家に住みたいって思った。
S 部屋のガラクタは全部魔女除けのおまじないと劇中でハウルが言ってましたけど、そのカオスな感じがこのいろんな色とか光り方のビジューで表現されていて素敵です。
A Sさんはどんなスタイルに合わせたい?
S ブーツ自体の形はシンプルだから、いろんなスタイリングに合わせやすいのではと。装飾がついているけど意外と汎用性が高そう。スニーカーの方は、あえて太めのデニムパンツを合わせたいです。そっちのデニムオンデニムですか!みたいな。トップスとではなく、ボトムとのデニムオンデニム。
A 確かに、それも新鮮で可愛いかも!
S スニーカーはボリューム感があるので、素足で履いてショートパンツと合わせて足元を引き立たせるのも良いかも。潔くスニーカーを主張したいです。
マルケトリーの緻密さが堪能できるアマソナバッグ
A 今回のコレクションで大注目のハウルとソフィーが一緒に描かれているバッグがこちら!
S これはもうファンにはたまらないですね。ハウルとソフィーが初めて出会ったシーンなのでよく覚えています。兵士にからまれてるソフィーをハウルが助けたんですよね。ソフィーはわけもわからずハウルとともに空を歩き、「上手だ!」と言われたところ。ソフィーはこの一瞬でハウルに心を奪われましたよね。ソフィーだけでなく、映画を観て心を奪われた人はきっと多いはず。
A カードホルダーもそうでしたが、ロエベならではのマルケトリー技法がアマソナバッグでも鮮明に感じられます。それと黒い輪郭線を無くしているから、キャラクターの印象を損なうことなく再現できているところも見事。シーンが鮮明に思い浮かぶ程リアリティがあります。
S 弱っているブルーのカルシファーも可愛いですね。このふにゃっとなっている口もいい(笑)。
A これは持ってるだけで癒されそう。
S 癒されますね。自分に元気がない日も一緒に落ち込んでおこうみたいな感じで。元気はないけど、2人なら大丈夫というか。カルシファーは金具がシルバーで、ハウルとソフィーはゴールドの金具と、デザインによってきちんと使い分けられているのも素晴らしいです。
人気のハンモックバッグがよりスペシャルに!
S カルシファーはめちゃくちゃ収まりが良いですね。ハンモックバッグとカルシファーのシルエットがリンクしてる!
A それとカルシファーのアイテムで見逃せないポイントは、目の部分。当初まん丸の目だったところを、「炎なのだから揺らいでいないと不自然!」という指摘を受けたのだそう。だから完成形は、わざといびつな目の形になっているんです。
S そんな細かいところにまでこだわっているなんてさすがですね。ハウルの方は、この流星群のシーンを当時劇場で見た時にすごく神秘的だなと思っていたのを思い出しました。それがクリスタルでうまく表現されていて、きゃ♡とときめきました。
A きゃ♡となりますよね。ハウルの髪の色が、光があたっているところは明るくて、あたっていないところは暗いというのが立体的に表現されていて、ついつい見入ってしまいます。
マルクルの髭をフリンジで表現するというアイデアに脱帽
A お次も悶絶級の可愛さです! マルクルのハンモックナゲットバッグを持っていたら、街中の人たち全員の視線を独り占めできそう。
S よくぞこの髭の部分をフリンジでこうやって表現したなと……思わずため息が出ました。
A 髭のフリンジをかき分けると中からチラッと手紙が見えるんですよ、ほら!
S わ、何ですか、この素敵な仕掛けは!! この何を考えているのかわからない、じっとこちらを見つめてくる目もたまらないです。
A デザインチームが楽しく製作したんだろうなというのがすごく伝わってきますよね。このアイデアが浮かぶって、相当なファンが製作した方の中にいるんだろうなと想像しちゃいます。
S ハンモックシリーズは人気だし、多くの人が持っているイメージだけど、これを持っていたら特別な気分になれそうです。しかもマルクルが大きく描かれているところも良い!
細部にまでギミックをきかせたアナグラムトートバッグ
A このトートバッグは細やかな技術が集結していて、見入ってしまうこと間違いなし。ふわふわとした木の部分は、濃淡の異なるグリーンの糸を何度も刺しゅうして表現しているそう。洗濯物も実際にパタパタしているものがあって、完成するまでに一体何ヶ月かかるのだろう、という大作です。表側はキャンバスとレザーが縫い付けられていて、内側はオールレザーと作りもしっかりしています。
S 本当に素敵。それに大容量でA4サイズもすっぽり入って、収納力も抜群ですね。
A これはもうカンバセーションピースですよね。持っていたら間違いなく知らない人からも話しかけられそう!
S だってもう裏側には大きく『ハウルの動く城』って入ってますもんね。しかもこの文字、すべて刺しゅうというところも驚き。
日常に遊び心を与えてくれるアクセサリー
A カルシファーのエアポッズケース、すごく可愛い!
S かかしのカブのブローチは、ウェアにつけて自分だけのシーンを作る、みたいなのも素敵。手軽に身につけられて、かつ映画の世界に入り込んだかのような気持ちになれるのが嬉しい。
A カルシファーのレザーチャームは手持ちのバッグに付けるだけで雰囲気が変わりそう!
S ロエベにあるアルファベットキューブで自分のイニシャルをつけたり、アナグラム・ロゴキューブをつけても楽しめるんですよ! すでにチャームを持っている人は、カルシファーのダイスを追加すると可愛いと思います。
さり気なく、可愛く変化をつけるならショルダーストラップを
A ショルダーストラップはいつものバッグに変化がつけられるから1本あると便利です。
S ロエベのバッグを持っている人はぜひこのカルシファーのストラップで遊びを加えてみてほしいですね!
日常をドラマチックに彩る、両者の技術が集結したコレクション
A ロエベ×スタジオジブリ『ハウルの動く城』コレクションの感想はどうでしたか?
S 公開当時から、劇場でもテレビでも何回も映画を観てるんですけど、このコラボレーションアイテムを見て、このシーンはこれだ!と頭の中ですぐに浮かびました。小物はキャラクターだけ、背景は描かれていないのにそれでもシーンを思い出せるから、改めて作品のすごさも感じましたし、その世界観をアイテムに融合させて作り上げるロエベにも感銘を受けました。
A こういったキャラクターものはたくさん出ているけど、今までにない技術力の高さを感じますよね。本当に生き生きと表現されていて、製作チームの『ハウルの動く城』愛を感じたコレクションでした。Sさんはどのアイテムが欲しいですか?
S 1番好きなキャラクターがヒンなので、ヒングッズが欲しいです。中でもモヘアマフラーかな!もこもこのヒンと一緒にいたい!
A 私の推しはカルシファーとマルクル。気になるものがいっぱいあって選べないので、もう少し悩もうっと! これが最後のコラボレーションというのが悲しいですね。本当に名残惜しい!