「Live your passion!(情熱を持って生きよう!)」というブランドメッセージのもと、メイド・イン・スイスの高品質な時計をアクセシブルな価格で展開する、フレデリック・コンスタント。最新作をチェックしに、スタイリストのYAMAZAKIとSPURエディターのHAYASHIが、GINZA SIXにある「フレデリック・コンスタント ブティック 東京」を再訪。クラシカルでいてモダンな要素も兼ね備えたタイムピースを前に、ファッション談義に花が咲く!
ジュエリー感覚で取り入れたい「クラシック マンシェット」
(左から)「クラシック マンシェット」¥330,000・「クラシック マンシェット」¥242,000・「クラシック マンシェット」¥715,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント)
エディターHAYASHI(以下H) 上質でスタイリッシュなウォッチに出合えるブランドといえば、フレデリック・コンスタント。昨年このブティックに来て以来、すっかり夢中です。
スタイリストYAMAZAKI(以下Y) “アクセシブル・ラグジュアリー”をコンセプトに掲げるだけあって、プライスにはいつも驚かされますよね。スイスメイドの格調高い時計が、まさにリアルに手の届く存在に。おしゃれ心をくすぐるアイテムを早速見ていきましょう!
H これが噂の最新作「クラシック マンシェット」ですね。2000年代初頭に発表された、カフウォッチのリバイバル。文字盤がブレスレットと一体化したタイプで、ジュエリーのような佇まいです。
Y 華やかな時代の空気を感じさせるデザインですよね。それでいて、ちゃんと気品もある。夏の装いを盛り上げてくれそう。
「クラシック マンシェット」¥330,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント)
H 文字盤のバリエーションも豊富で、ローマンインデックスを配したモデルのほかに、ダイヤモンド、オニキス、マラカイトの計4型。どうしよう、ぜんぶ欲しい。
Y スクエアフェイスに、時針と分針だけのミニマルなルックスが絶妙にスタイリッシュ。ポリッシュ仕上げのブレスレットの輝きにも惚れ惚れします。
H 四角いコマを整然と並べた「クル・ド・パリ」装飾も素敵。テトリスのブロックがぴたりとハマったときのような爽快感がありません? 見ているだけで、乱れた心が整うというか。
Y わかります! 全体的に潔さがありますよね。シンプルなので、汎用性も高そう。手持ちのジュエリーと組み合わせてスタイリングしてみましょう!
シーンを選ばずマッチする、全4型
「クラシック マンシェット」¥242,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) リング(左手人差し指)¥21,450・リング(右手小指)¥34,650/ともにプリュイ トウキョウ(プリュイ)03-6450-5777 リング(左手小指)¥68,200/アドリン ヒュー adlinhue.com ハンドカフ¥49,500・2連リング(右手中指・薬指)¥30,800/ともにリューク info@rieuk.com トップス・ジーンズ/ともにスタイリスト私物
H クラシックなローマンインデックスモデルは、カジュアルなデニムスタイルを一気に格上げしますね。シルバージュエリーのようで、目にも涼しげ。
Y 気負わず日常使いできるのが、このウォッチの最大の魅力。端正だからこそ、個性派ジュエリーを自由に重ねづけしてもバランスよくまとまります。
「クラシック マンシェット」¥330,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) オニキス2連リング(中指・薬指)¥33,000/アドリン ヒュー adlinhue.com バングル¥47,300/メゾンドパルス hello@maisondpulse.com
H オニキスは、個人的に一番惹かれたモデルです! 漆黒の文字盤が、凛としてかっこいい。リングで色をリフレインさせると、いっそうモードな雰囲気に。
Y さらにバングルをスクエアシェイプで合わせることで、時計の静かな強さがいっそう引き立ちます。
H ゆるみがちな夏の装いを引き締める、最強の手もと! 流れるように手首に沿う様子に、大人の余裕が漂いますね。
「クラシック マンシェット」¥715,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) リング(人差し指)¥22,000 /メゾンドパルス hello@maisondpulse.com リング(小指)・ブレスレット・バングル・トップス/すべてスタイリスト私物
H 158石のダイヤモンドを敷き詰めたモデルは、ドレスアップしたい日の最高のパートナーに。華美すぎず、インテリジェントなムードも宿るのが、このブランドの真骨頂です。
Y 本格派のジュエリーウォッチは、フォーマルなシーンや華やいだ場で映えますね。とはいえすっきりしたデザインなので、ボリュームのある服とも喧嘩せず、すんなりマッチ。
H しかも、このご時世にダイヤモンドウォッチがこのお値段というのも、びっくりです……!
Y ダイヤモンドのクリーンな輝きは普遍的で、長く愛用できそう。これは投資する価値、間違いなくあり!
ジェンダーレスな名作「クラシック カレ スモールセコンド」に新作が仲間入り
(左から)「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000・「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント)
H さて、こちらは角型ケースの「カレ」シリーズ。2003年の登場以来愛され続けている、フレデリック・コンスタントのアイコンコレクションです。
Y 中でもミドルサイズケースの「クラシック カレ スモールセコンド」は、バランスの取りやすいユニセックスなサイズ。程よい存在感で、日常使いにぴったり。
「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント)
H 待望の新作は、イエローゴールドカラーのケースにレザーストラップを組み合わせたこちら。正統派のタイムレスな一品です。
Y ローマンインデックスを縁取るレイルウェイデザインや、オニオンシェイプのリューズなど、アール・デコを思わせる優美なディテールにも目を奪われますね。
「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) リング(人差し指)¥42,900/ゴーエン https://www.goentokyo.com バングル・リング(薬指)/ともにスタイリスト私物
H 実際につけてみると、ほんのり丸みを帯びたケースが手首にフィット。ケースの艶に、ひとさじの色気を感じます。
Y ミドルサイズのボリュームが、手首をほっそり見せますね。主張のあるジュエリーを重ねても、知的な印象をキープできるのはさすが!
H ゴールドとシルバーのミックス感もいいですね。スタイリングがこなれた印象になります。
「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント)
H 「クラシック カレ スモールセコンド」の新作、グリーンのダイヤルにホワイトのインデックスというブレスレットタイプもあるんですよ。
Y なんと、ありそうでなかった組み合わせ! これはこれで、すごく洒落ている。
H クラシカルだけどプレイフルで、なんだかトランプのカードみたいじゃないですか? 第一印象で「センスいい」と思われそうな予感。
「クラシック カレ スモールセコンド」¥198,000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) 長方形リング(左手人差し指)¥165,000・正方形リング(左手人差し指)¥165,000/アドリン ヒュー adlinhue.com リング(左手薬指)¥162,800・ブレスレット¥96,800/ともにプライマル support@prmal.com ラップスカート¥37,400/ユウタセトガワ https://yutasetogawa.official.ec 右手につけたリング/すべてスタイリスト私物
Y インパクトのあるジュエリーをレイヤードして、スタイリングで遊んでみたくなります。
H おお、ジュエリーの延長のような感覚で身につけられますね。色石をグリーンでそろえて、さりげなく統一感を出しているのも心憎い!
Y ワンランク上を狙うなら、この色で決まり。あくまでシックな印象なので、信頼感もきちんと担保されます。カジュアルにもビジネスシーンにも、幅広く活躍しそう。
H しかもジェンダーレスなデザインだから、パートナーとシェアできるのもうれしい。ますます欲しくなってきました!
H 「フレデリック・コンスタント」は1988年、若き起業家のスタース夫妻がジュネーブで創業しました。「スイス製の高品質な時計を、適正な価格でより多くの人へ届けたい」という想いから生まれたそうです。情熱をもって取り組むことで、困難なこともなし得るというポジティブな信念は、今の私たちが共感できるものですね。
Y 時計のデザインにも、そのスピリッツが表れていると思います。クラシックへの憧れと、「今欲しい!」と思えるモダンなセンスとのバランスがちょうどいい。
H 定番の「クラシック カレ」シリーズだけでも、サイズや色で表情の違いを楽しめるし、ジュエリーライクな「クラシック マンシェット」を加えれば、さらにスタイリングの幅が広がりそう。何本も欲しくなるし、それがかなう価格をキープしている。まさに「手の届くラグジュアリー時計」の看板に偽りなしです!
Y どんなシーンにも、どんなスタイリングにも似合う。そんなところも含めて“アクセシブル”なウォッチですね。
百貨店での靴販売員・マーケティング担当を経験したのち、スタイリストの道へ。2021年に独立し、現在はSPURをはじめとする女性誌や広告を中心に活動中。2022年冬より、ファッションブランド〈ヤエ〉のディレクションも務める。
2015年よりSPUR編集部に所属。ファッションとジュエリー、SDGsを担当。最近は装いをシンプルにまとめつつ、ジュエリーでインパクトを足すのが定番スタイルに。年齢を重ねて、腕時計の魅力に開眼。長く使える名作を日々リサーチしている。