スカート派かつ冷え性なので、タイツが欠かせません。特にこのくらいの季節にはく絶妙に“薄い”タイツを求め、血眼になって探していると言っても大げさではありません。
私がよくはく50~60デニールのタイツは、「透けたときの質感」がポイントになってきます。艶っぽい透け方だとコンサバティブだし、マットな質感だとカジュアルすぎる。というわけで長年愛用してきたのが靴下屋の“NEWリブタイツ60デニール”でした。透けたときの質感もちょうどよく、マイクロリブという細い細いリブがほんのりフェミニンに、かつ縦のラインを作って足をきれいに見せてくれたものです。あまりによくはくので大量にストックしていたのですが、数年ぶりに買い足そうとしたところ、なくなっていることに気づきました! 調べると同じ60デニールでマイクロではない、普通のリブのものはあるのですが、細くないリブだとちょっとニュアンスが違ってきます。ショックです、靴下屋さん。マーケットの大勢とは違う要望かもしれませんが、ぜひ“NEWリブタイツ60デニール”を復活してほしい! というわけで、タイツに限らずさまざまな商品において、永遠に売り続けてほしいものに限って、いつのまにかリニューアルされているということがあるのは私だけでしょうか(コスメでもそういうことがよく起こる気が……)。
さて、前置きが長くなりましたが、タイツといえばカラーのものも好きです。特に赤いタイツ。アンナ・カリーナが映画「女は女である」で赤いタイツを可愛くまとっている姿を見て以来、永遠に好きなんです。ですが、主張が強い色なのでなかなか難しい。さまざまなブランドのものを買ってためしていましたが、あるとき知人にいただいたウォルフォードの「VELVET DE LUXE 50」のtangoが完璧でした。
その名の通り、ヴェルヴェットのような滑らかな質感の50デニールのタイツ。しっとりとした肌心地はやみつきになります。発色がボテッとしていないところがミソ。このカラーでもシックなムードを保っているのは、さすがヨーロッパブランド! おこがましいけれど、これならアンナ・カリーナに近づける気がします(笑)。「VELVET DE LUXE 50」の虜になった私はその後カーキを入手しましたが、これもまた絶妙な色合い。真っ黒になりがちな秋冬の装いのいい抜け感になります。
6000円前後と、通常のタイツの数倍のコスト。ストッキングほどではないにしろ、寿命の短いタイツにこのお値段というのは、やや気がひける方もいらっしゃることでしょう。でもはいてみると、それだけの価値はあると実感しますよ。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。