使えるGジャン

ファッションに限って言えば、今シーズンはかなり冒険しました。なぜなら、生まれて初めてGジャンを買ったから。あ、でも嫌いだったわけじゃないんです。むしろ欲しくてずっと探していたけど、コレだというものをなかなか見つけられずに今までやり過ごしてきただけで。

Gジャンって、自分にとってはけっこう難しい存在でした。ジャストサイズをカチっとキレイに着るのは、なんだか自分には合わない。だからヴィンテージの大きめでハードなテイストの方が好みなんだけど、それだと今度はサイズが合わない。もしくは、サイズはいいけど鎧のように重い。「鏡で合わせてみる→実際に着てみる→そっと元の場所に戻してみる」という流れが、Gジャンでは恒例になっていました。

この負のスパイラルを断ち切るが如く、「実際に着てみる→そのままレジに向かう」という新たなアクションを起こさせてくれたのは、ジョン ローレンス サリバンの今季春夏のデニムジャケット。

購入に結びついたポイントは3つあります。

まずは何といってもこの色。『限りなく透明に近いブルー』でこそありませんが、限りなく白に近いライトブルーにひと目惚れしました。ブリーチデニムはよく見かけるけれど、だいたいは真っ白だったり、もう少し青みが強かったりする。ここまで絶妙な色味のものには初めて出合いました。

2つ目は、オーバーサイズなデザイン。身幅がかなり広く、アームも太め。一見クセモノに見えますが、意外とそうでもないんです。

実際に着ると、こんな感じ。横が大きい分、着丈は短いので、身長156センチの私でもスッキリ着こなせます。肩の落ち具合や袖の長さなど、ルーズなのにデカくなり過ぎないのがとても良い。オーバーサイズなアイテムで陥りがちな「服に着られてる」感もありません。このナイスバランスに、さらに惚れ込みました。

そして3つ目。これがレジへと向かう最後のひと押しになったポイントですが、とにかく軽くて着やすい。ゆったり身幅なのでカチッとした窮屈感もなく、風通しも抜群です。この解放的な着心地が、私の二十数年にも及ぶGジャンの負のスパイラルからも見事に解放してくれました。

買ってすぐの状態だと、けっこう張りがあってゴワゴワする感覚はあります。でも初めの数回だけ我慢すれば、生地も徐々に柔らかくなって体に馴染んできます。少し襟を抜くように着崩すのがおすすめ。現在かなりの頻度で愛用しています。今年はGジャンとともに、ヌケ感のきいた晩春を駆けヌケるつもりです。

“エディターHAYASHI”

エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと長いベースソロが好物。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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