年齢と、羞恥心と、サングラス

今年も1歳年を取りました。29歳の焦りが嘘のように、30代は解放された気持ち(何に?)で、大人になるっていいなと思っています。そのひとつが、年々「羞恥心」が薄れていくこと。10代の頃は自意識が過剰すぎて、修学旅行で他人と大浴場に入るなんて!とお風呂に入れなかったのに、今では温泉が大好き。そうやって厚かましい「オバタリアン」(古い)になっていくのでしょうか。それも、まぁ、いっか。だって、サングラスがかけられるようになって、おしゃれの幅が広がったから!

30代に突入するまで、サングラスをかける自分が“おしゃれに見られたくてがんばっている人”とまわりから白い目で見られるんじゃないかという恐怖心に苛まれていました。が、他人の目をあまり気にしなくなると、サングラス次第でスタイリングに“キャラ”がついて面白い!ということに気づきました。コレクションピースを着ると洋服に負けてしまう地味顔も、サングラスをかけるとなんだか様になる。ポイントは、自分は似合っていると思い込み、堂々としていること(笑)。

最近のお気に入りはこの2点。セリーヌのニューバタフライ(左上)はシンプルで洗練されたムードをプラスしたいときに。自眉のカーブと相性がよく、乳白色のカーキが大人っぽさを引き出してくれる気がしています。一方で、カルチャーの匂いを足したいときは、スーパー バイ レトロスーパーフューチャーのパナマメタリック。マットな白はチャレンジングでしたが、意外にイケる!?と新発見。スーパーのサングラスは、メイド・イン・イタリアでオールハンドメイドだそう。軽量なので、鼻から滑り落ちないのがうれしい限り。これからますます強くなる夏の日差しと照り返しも、むしろ楽しみで仕方ありません!

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エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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