デジタル時代のアナログカメラ

近頃盛り上がりを見せるインスタントカメラ、進化しています。レトロな風合いの仕上がりはそのまま、撮影写真をデジタルでも保存できるというアナログデジタル折衷。その筋の元祖・ポラロイド社より発売された「Polaroid Snap」です。



ころんとしたフォルムが愛らしい一品です。これで本当に撮影ができるのかしらと一瞬疑うミニマルデザイン。かつては撮影後に出てきた写真を両手であたため、じわじわと像が浮かび上がってくるのを待っていましたが、このカメラは撮影後、サイドからきれいに印刷された状態で写真が出てきます。出力はモノクロ、セピア、カラーの3種類。フチのありなしも選べます。21世紀らしくデータはSDカードに保存が可能で、SNSでのシェアにも一役買ってくれます! ちなみに、操作性に迷うことはそんなにないのですが、ファインダー越しの景色と実際にプリントされる範囲が異なっていたり、焦点距離が近すぎる、または光が足りない(↑の撮影写真は、明るさが足りなかったようでちょっとノイズっぽくなってしまいました)と仕上がりがイマイチ、とアナログの「壁」は健在で、目下試行錯誤しています。



夏はハイパーに強い陽射しに気圧されて外出を控えがちですが、撮影時はやはり光が大事。この相棒がいれば外に出かける口実にもなりそうです。散歩の道中でパシャッとやるのもいいですし、パーティーや女子会的なサムシングでも活躍してくれるでしょう。あ、裏面はシールになっているので、奇跡の一枚が撮れたらどこかに貼ってもいいかもしれません。私はまだ衝撃のシャッターチャンスに出逢えてませんが。価格は¥16,000。携帯電話のカメラに飽き足らない人は、2台目カメラにいかがでしょう?

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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