クッションにユーモアを!

我が家のリネン類は、いたってシンプルであります。オールネイビーのベッド周りに、グレーベージュとレースのカーテン。圧倒的に無地党です。もう少しプレイフルな部屋への願望もあるのですが、布もの(大)はそうそう買い替えられないんです、もったいなくて。そんな部屋に、小さい面積で遊び心を添えてくれているのが、以下のクッションふたつ。

これらが仲間入りしてから、一気に楽しげルームになりました。右はLAをベースにしているLilian Martinezが手掛けるアートブランド「BFGF」のもの。大好物のニュアンスカラーをベースに並ぶ、脱力感漂うイラストに惹かれました。見覚えのあるキャラクターやアイコンなどのポップカルチャー×自然モチーフというミックス感も今っぽい。こちらは先日、幡ヶ谷のPADLLERS COFFEEにて行われていたcommuneのポップアップにて入手しました。お隣はイタリア・ミラノより、アートマガジン「TOILETPAPER」の一品。否応なく視界に飛び込んでくる、シュールで挑発的なビジュアルの存在感たるや。そのグラフィカルで毒っ気がある世界観が好みです。大判のポスターでは強すぎるけれど、クッションくらいならばちょうどいい気がする。

ここからは余談ですが、極私的・ときめきルームが堪能できる眼福本をご紹介させてください。ロシアのJana Romanova(ヤナ・ロマノワ)による写真集「WAITING」です。妊娠している女性と、その彼や家族が眠る早朝の寝室を真俯瞰で撮影するプロジェクトをまとめたもの。くっついていたり離れていたり、熟睡する無防備な姿に滲み出る生活感や関係性に愛しさをおぼえます。というポイントに加えて、登場するベッドルームの可愛さといったら! 鮮やかなレインボーや水玉のシーツに、小花柄の掛け布団なんてキッチュな組み合わせに悶絶。ペイズリー柄のクッションも欲しくなる……。黄緑の壁なんかも羨ましい。そのままそっくり真似はできないですが、眺めていると部屋をカラフルにしたい衝動に駆られる一冊です。

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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